映画「クローバーフィールド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クローバーフィールド／HAKAISHAの紹介：2008年アメリカ映画。アメリカ国防省に保管されたビデオ。そこには仲睦まじい一組の男女と、その男が栄転でアメリカを離れるのを祝い行われたサプライズパーティーの様子、そして突然ニューヨークを襲った巨大生物の姿が記録されていた。Ｊ・Ｊ・エイブラムスプロデュースのゴジラへのオマージュを感じさせる擬似ドキュメンタリー。
監督：マット・リーヴス 主演：ロブ（マイケル・スタール＝デヴィッド）、ベス（オデット・ユーストマン）、ジェイソン（マイク・ヴォーゲル）、リリー（ジェシカ・ルーカス）、ハッド（Ｔ・Ｊ・ミラー）、マリーナ（リジー・キャプラン）ほか
この解説記事には映画「クローバーフィールド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アメリカ国防総省が保管している、暗号名クローバーフィールド事件の記録映像です。回収場所はセントラルパークと呼ばれていた場所になります。４月の早朝ベスのアパートで、ロブとベスの恋人のような仲睦まじい姿が映っていました。記録は飛び５月、ジェイソンが弟のカメラを借り、婚約者のリリーとサプライズパーティーの買い出し、準備をする風景になります。日本栄転が決まったロブへの祝辞を集める為、ビデオカメラをハッドに託します。皆がロブの門出を祝う映像が続き、リリーにも祝辞を貰います。しかしハッドは彼女の後に居るマリーナにフォーカスを合わせ、彼女にちょっかいを出し始めます。そこにロブが帰ってきた事が報告され、扉を開けた所で皆が祝いの言葉を掛け、驚かします。ロブは皆に感謝を述べ、パーティーは盛り上がっていきます。夜更け、ベスが見知らぬ男を連れてパーティーにやってきます。それを知ったジェイソンは何かを危惧し、その向こうロブは落ち着きません。ロブはハッドに八つ当たりのようにビデオに関して聞きます。ハッドはジェイソンに渡されるままに使用していたので良く判らず、中に入っているテープを再生するとそこには４月、ベスと過ごしていた時の映像が出てきます。現在はそれに上書きしていました。どこか不機嫌になっていくロブを他所にハッドはベスにも祝辞を求めますが、彼女の態度も余所余所しいです。時刻も日付をまたごうとしていました。
口争いするロブとベスを見て、ハッドは興味本位でジェイソンを介し、リリーに二人の状態を聞きます。リリーは言い淀みながらも二人は今うまく行っていない事を告げます。ハッドは面白半分にそれを周囲にばらし、リリー、ジェイソンに叱られます。ベスは帰宅し、ジェイソンはロブを慰める役を押し付けられます。ロブの栄転は、ベスと結ばれた４月には決まっていました。その時突然、震動がアパートを揺るがしました。
パーティーの参加者にどよめきが広がり、テレビのニュース速報で自由の女神近くのタンカーが転覆したという報道が流れます。皆は慌ててアパート屋上に上がり様子を見ると巨大な爆発が見え、火の玉がアパート近くに落ちました。皆今度は競うように外に出て逃げ惑います。通りに再び轟音が響き渡ると、自由の女神の頭が落ちてきました。震動は続き、巨大な何かが高層ビルをなぎ倒す姿一瞬見え、土煙が道を覆います。ロブ達は慌てて近くの商店に逃げ込み何が起きたかを言い合います。そしてハッドが巨大な生物を見たというと、何かの唸り声が聞こえてきます。しばらくして通りに出ると周囲は滅茶苦茶で路上の車の壊れ方は、何かに踏まれたように見えました。リリーがマリーナを見つけます。ハッドが今まで撮っていた映像を確認すると言い出し、その間４月ロブがベスに日本行きを告白する映像になります。確認が終わると皆パニックになり、ロブはマンハッタンからの脱出を先導します。さながら戦場のような街を歩き、ブルックリン橋を渡ります。近くではタンカーが踏み潰されたように燃え上がっていました。その時、ロブにベスからの電話が入ります。マンハッタン中の人間が渡っているような混雑の中５人は足を止めますが、ヘリコプターの照明が突然橋を照らしました。今度は皆が慌てて戻り始め、その直後、巨大な触手のよう何かが少し離れていたジェイソンを掴み、橋をへし折ります。大パニックの中何とか街に戻った４人ですが、ロブは携帯が電池切れになったので手近な電気店に向かいます。略奪を受けている電気店ですが、テレビに巨大な何かがうろついている映像が流れると暴徒も注視します。軍隊が出動し作戦を開始すると、巨大な何かは小さい何かを放出しました。ロブは携帯の電池切れを解消しベスに電話します。電話の向こう彼女は動けないと言い、悲鳴が聞こえてきました。ロブは一人彼女を助けに行くと言い出し、止められない３人は彼について行く事にしました。
ベスのアパートに向かうと道すがら、何処からか銃声と巨大な悲鳴、唸り声が聞こえてきます。そして、何時の間にか背後から軍隊が進軍してきて、彼等を無視して一斉射撃を始めます。ロブ達は慌てて地下鉄駅に逃げ込みます。その間際、カメラは巨大生物の口を捉えます。駅構内で焦るロブを皆で攻撃の音が止むまで待とうと宥めます。ロブの携帯に母親からの電話が入り、彼はジェイソンが死んだ事を報告します。その現実を改めて感じたロブは悲しみに暮れ、リリーが慰めます。しばらく待っても攻撃の音は止まず、地下鉄の線路を伝ってベスのアパートに向かうことにしました。地下鉄坑内は真っ暗でカメラのライトだけが頼りです。ロブは、巨大生物が海の底からだ宇宙から来た等与太話を飛ばします。その時、何かの物音が聞え、ネズミ達が一斉に同じ方向に逃げていきます。戸惑いながらロブはハッドにカメラを暗視モードにさせます。すると天井に謎の生物が張り付いているのが判りました。大声を上げるとその生物は襲い掛かってきました。ロブ達は慌てて作業員の詰め所に逃げ込みます。落ち着いて全員の状態を確認すると、マリーナは咬まれていて傷は深そうでした。詰め所は駅の一角で４人は地上に出る道を探します。その内ショッピングセンターに迷い込みます。そこは軍隊が避難所にしており、体調が悪くなったマリーナには渡りに船でした。ロブが友達を助けに行くと告げると士官に止められます。戦闘機も出撃し、危険は最大値まで高まっていました。彼等は撤退用のヘリで脱出させると命令されます。その横を謎の生物の死骸がらしきものが運ばれていきます。
ロブと軍人が話し合っていると周りがマリーナが咬まれていると騒ぎ出します。軍人達は慌ててマリーナを隔離するとその直後、マリーナの体が破裂したように血飛沫が飛び散りました。ロブの決意が変わらない事を知った士官はマンハッタン島の空爆計画を話し、ベスのアパートの周辺で着陸する最後の救難ヘリスケジュールを教えてくれます。
ロブ達はベスのアパートに辿り着きますが、彼女の住む高層ビルは半ばから折れ、隣のビルに寄りかかり倒壊寸前でした。ロブ達はその隣のビル屋上から乗り移り、彼女の部屋に向かいます。その間ハッドは政府の陰謀論を口走って気を紛らわせます。ベスの部屋に辿り着くと、部屋は滅茶苦茶で彼女は鉄骨に体を刺し貫かれていました。３人でベスを引き抜くと、窓の外に巨大生物の姿がはっきりと見えます。ベスを連れて救難ヘリに向かう３人、その間も巨大生物への攻撃は続き、戦闘機が飛び交い、海からも砲火が届きます。巨大生物が迫ってくるような状況で４人は何とかヘリに間に合い、乗り込みます。ヘリは上昇し、眼下に巨大生物が歩き回る姿が見えます。ステレス戦略爆撃機の機影が近付いてきた時、上昇が十分でなかったヘリは巨大生物にセントラルパークに叩き落されました。残骸となったヘリの無線から爆撃の通達が流れ、合図にサイレンを流すと聞えてきます。リリー、パイロット達は戦死し、ロブはベスとハッドに救い出されます。その時巨大生物の影が落ち、無情にもハッドが喰われ、落ちたカメラをロブが拾い、ベスと共に脱兎の勢いで逃げ出します。しかし巨大生物は彼等を追い、二人を橋の下まで追い詰めます。その橋の下でロブは覚悟を決めました。彼の背後にサイレンが鳴り響きます。５月の日時を言い、ロブとベスはテープに遺言を吹き込みます。その直後、爆撃が二人を巻き込みました。テープは続き、彼らが平穏な日々を過ごす４月の映像が映ります。ロブが撮影するカメラは、楽しげに観覧車に乗るベスのその向こう、空から何かが海に落ち、水しぶきが立って居るを捉えていました。
公開当時から気になっていたのですが、予告編だけを見てホラーなのかもしれないと思い、当時は劇場で見るのを避けました。
今回ネット配信サイトでたまたま見つけたので見てみましたが、最初は何が起きているかわからず突然現れた怪物と逃げ惑う人々の記録って感じで、最後まで見ようか迷いながら見たのですが、最後のシーンで海に落ちてくる何かが出てきて、これはこのシリーズの他の物も見てみようと思いました。