LIFE! / ライフの紹介:2013年アメリカ映画。ベン・スティラーが監督と主役を務めており、ジェームズ・サーバーの「虹を掴む男」が原作となっています。普通のサラリーマンである主人公が写真雑誌「LIFE」の編集部を舞台に、あるネガの喪失をきっかけに冒険の渦に巻き込まれていきます。
監督・製作: ベン・スティラー キャスト:ベン・スティラー(ウォルター・ミティ)、クリステン・ウィグ(シェリル・メルホフ)、アダム・スコット(テッド・ヘンドリックス)、キャスリン・ハーン(オデッサ・ミティ)、シャーリー・マクレーン(エドナ・ミティ)、ショーン・ペン(ショーン・オコンネル)、パットン・オズワルト(トッド)、ほか
映画「LIFE! / ライフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「LIFE! / ライフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
LIFE! / ライフの予告編 動画
映画「LIFE! / ライフ」解説
この解説記事には映画「LIFE! / ライフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
LIFE! / ライフのネタバレあらすじ:起
ウォルターは42歳で空想が好きでした。周りの人々はそんなウォルターを変な奴だと思っていました。そんなウォルターは有名な雑誌LIFEの写真管理の仕事をしていましたが、そのLIFEが経営難になりボスが変わってしまい、そのボスがLIFEをオンラインで配信することを決め休刊にすることにしました。そしてそのLIFEの最終号は大物写真家ショーンの写真で飾られることになりました。ショーンはウォルターにネガ25番の写真を使うよう指示しました。それとLIFEの社訓が刻まれた財布もくれました。
LIFE! / ライフのネタバレあらすじ:承
しかしウォルターがフィルムをチェックしたら25番がありません。しかしもうあとのまつり、ショーンは写真撮影に出てしまっていました。ショーンは世界中を飛び回って撮影をしているので簡単に会えません。同僚で憧れであるシェリルに協力を仰ぎ、ショーンがグリーンランドにいることが分かりました。行ってみましたが、既にショーンはアイスランドに移動していました。
LIFE! / ライフのネタバレあらすじ:転
そしてアイスランドへ行きましたが噴火に巻き込まれもうやむなくアメリカに帰りました。するともう既にシェリルは解雇されていて、ウォルターもクビとなってしまいました。シェリルの元を訪れたら元夫が出てきました。彼女は元夫と元に戻ったのでしょうか、落ち込んだウォルターはショーンからもらった財布をゴミ箱に投げ捨てました。
LIFE! / ライフの結末
しかしウォルターは諦めずショーンの後を追い、アフガニスタン、そしてヒマラヤへと行きました。そこでようやくショーンに会うことができました。するとショーンは財布の中に25番のネガがあると言いました。ウォルターは財布を捨てたことを後悔し悲しみますが、ウォルターの母が財布を取っておいてくれていたのです。無事ネガをボスに渡すことができて解雇手当をもらう時シェリルに話しに行くと、前回会った元夫は冷蔵庫の修理をしてもらっていただけだったとのことでした。ウォルターは安心しました。その後創刊されたLIFEの最終号の表紙はネガをチェックしているウォルターの姿でした。LIFEが店頭に並んでいる様子を見ながら二人は手を繋いだのでした。
To see the world, things dangerous to come to, to see behind walls, to draw closer, to find each other and to feel.
That is the purpose of life.
世界を見よ、危険に立ち向かえ、壁の向こう側を見よ、
もっと近づいて、お互いを知れ、そして感じよ、それが人生の目的なのだから。
「LIFE! / ライフ」感想・レビュー
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音楽、映像、特に景色が凄く良かった。ずっとニューヨークで仕事をしていた主人公が、色々な世界を見て様々な人と出会い、旅をしていく中で人生はどうあるべきか、どう生きていくべきかを学び変わっていく姿が、面白かった。テーマ曲のstep outは映画ととてもあっていて今でも時々聞いています。笑
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仕事を真剣に一途にこなしてきた、が、しかし辞めなくてはいけない現実を経験したことのある方なら、この中年男性の行動に目覚めさせらるでしょう。そして、必ず自分を認めてくれる人がいるということを信じさせてくれる、そんな映画です。現代社会の働く人の気持ちとそれを利益のためだけに変わってしまう会社の考え方に共感することでしょう。企業の上に立つ方たちにもぜひ、観て頂きたい作品です。自信のないさえない中年サラリーマンが、だんだん英雄に見えてくるのがとても良かった。動き出す意思を持たない人が今の生活に縛られ、先を見いだせなくなってしまうんだろう。
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冴えない自分とパッとしない現実をそろそろ何処かで諦めていた主人公が、よりによって仕事の延長で、妄想を遥かに超えてドラマティックで現実以上に過酷な冒険を体験し再び自らのフィールドに戻って来る過程で、本来の自分の性質と、これまでもずっと目の前に広がっていた世界を発見し、結果としてなかなか素敵な恋愛まで手に入れ、最後にはそれこそ夢のような得難い形で存在を評価されるというストーリーも、嫌味なく優しい。自分に出来ることだけでも認められる瞬間はある、人生を変えるにはちょっとしたきっかけとほんの少しの勇気だけで良いといったコスト面での魅力も含めて。実はスケートボードが巧いとか、バックパッカーの血を引いているようだとか、やや反則気味の設定もあるにはあったけれど。甘いと笑わば笑えの心境。
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観る者を広大な世界(外に広がるものでありながら己の内包する可能性の象徴でもある)へ誘い、気分を高揚させる、グリーンランド、アイスランド、アフガニスタンの景観と、雄大で神秘的な曲調の音楽がまた良い。情けない男も格好良い男も演じられる自身の強みを見事に活かした演出でベン・スティラーの才能が炸裂。デニス・ホッパー仕込みで実際に良い写真を撮ることは想像に難くない、カメラマン役のショーン・ペンと、出番は少ないものの重要な役どころに耐えるシャーリー・マクレーンの存在感がまた反則級。
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日本語版の吹き替えが芸人の岡村さんだったのでしばらくは字幕で見ていましたが、吹き替えの関西弁がなぜかしっくりきて今では吹き替えで見ています。
妄想癖がありパッとしない主人公ですが、仕事のトラブルで世界中を飛び回ることになります。
特に好きなシーンは大自然の中をスケボーで一気に滑っていくところです。
なんの取り柄もなさそうな主人公ですがスケボーが非常に得意でカッコいいです。
最初はボーっとしている表情の多かった主人公ですが、旅を重ねるうちに凛々しい顔つきになっていき、自分の中の意思をキチンと伝えられる人に成長していきます。 -
アイスランドの火山、アフガニスタンの雪山、冒険によって自分を取り戻していく。壮大な風景、最高の音楽。見るときっと旅に出たくなる素晴らしいロードムービー!!しかして最後は、その劇的な冒険ではなく、冒険に出る前の地味だけど誠実な仕事ぶりによって勝利するというのがまたグッとくる。
見終わった後に残る爽快感が気持ちいい映画でした。平凡な人生を送る主人公が、非日常的な冒険をするというストーリーに加え、雄大な大自然の映像に、思わず日々の辛いことを忘れ、映画の世界にのめり込むことができる映画です。