RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへの紹介:2011年日本映画。地方鉄道を焦点にしたRAILWAYSシリーズ第2弾として制作。定年退職を夫が迎えるにあたって、妻にも心境の変化が置き、夫の方がいつのまにか妻の気持ちに気づかずに夫婦関係が破綻してしまいますが、後半富山県の美しい景色とともにその関係は修復されていきます。夫婦をとりまく人間関係も丁寧に描かれ、演じている俳優さんたちも静かに上手く演じているのでとても見やすいです。また誰しも生きていれば経験する人生の折り返し地点に感じる想いにとても考えさせられます。また生きるとはどういうことなのか、少し重いテーマも隠されています。鉄道好きの芸人さんも出演しており、地方鉄道が好きな方が楽しめるポイントもあるようです。
監督:蔵方政俊 出演者: 三浦友和(滝島徹)、余貴美子(滝島佐和子)、小池栄子(片山麻衣)、中尾明慶(小田友彦)、吉行和子(井上信子)、片山光太(塚本高史)、ほか
映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」解説
この解説記事には映画「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへのネタバレあらすじ:妻が家出
主人公の滝島徹は、富山県の地方鉄道に勤務する列車の運転手です。もう直ぐ定年となり退職することになっています。仲間や同僚は会社に頼んで定年後も働くよう勧めますが、老ぼれの身で会社の世話になりなくないからと、考えは変えませんでした。徹は退職したら妻と海外旅行にでも行こうと計画していました。そのことを妻に話そうとすると、妻の佐和子から意外ないからことを言われます。彼女は若い頃看護士をしていましたが、出産と母親の介護があり、職場に戻るこのはないまま過ごしました。「終末医療の看護士として働きたい。」と夫に願い出ます。夫婦でのんびり過ごそうと思っていた徹は激怒し、そんなことは認めないと言います。すると、妻は家を出で行ってしまいます。
RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへのネタバレあらすじ:頼りない新人
妻の気持ちが全く理解できないまま、徹は残りの日々を運転手として過ごします。そんな徹に新人研修をしてほしいと会社から頼まれます。乗り気ではない徹は新人の小田の研修をします。徹の研修は厳しく小田は付いていけなくなります。小田は付き合っている彼女とけんかをしてしまい、研修の時間に遅れてしまいます。「お前には運転手になる資格がない。」と言い放つ徹に、小田は「きっと滝島さんなら奥さんがけんかして家を出で行ってしまっても、平気で仕事ができるんでしょうね。」とつい口にしてしまいます。徹は怒って家に帰りますが、小田に言われたことが気にかかります。そんな時に家出をした佐和子が家に戻ってきます。
RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへのネタバレあらすじ:突きつけられた離婚届
徹は佐和子に理解を示すつもりで、「家に戻ってきても良い。気がすむまで仕事をすれば良い。ある程度働けば気がすむだろう。」と言います。その言葉を聞いて佐和子は夫が自分のことを何も理解してくれないことを知り、彼に離婚届けを突き付けます。そしてそのまま家を出てしまいます。実は最近彼女は癌検診で再検査になっており、夫に心配をかけまいと内緒にしていたのでした。再検査の結果は良性でしたが、彼女は死を意識し、自分の人生がこのままで良いのか悩んでいたのでした。また過去に母親を癌で失い、家に帰りたかった母親をずっと病院へ入院させたまま何もしてやれなかったことを後悔していました。
RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへのネタバレあらすじ:妻の知らなかった姿
佐和子は終末医療の看護士を続け、その中で末期癌の信子に出会います。家へ帰りたいという彼女を医師は止めますが、佐和子は信子に母親の面影を見て、在宅医療が可能になるように尽力します。在宅医療になった信子の元へ毎日通う佐和子でしたが、ある日信子が家からいなくなり途方にくれます。信子は徹の運転する列車に乗っていたのでした。列車は嵐に遭い、雷が落ちてしまってストップしてしまいます。その列車で体調が悪化してしまった信子に、徹は運転手として出来る限りのことをします。そして知らせを受けた佐和子が駆けつけ、看護士としての手当てを信子に施します。徹はその時に初めて看護士として働く妻の懸命な姿を見て自分が間違っていたことを知ります。信子は佐和子たちの懸命な手当てにより助かります。
RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへの結末:もう一度あなたと恋を
しばらくして徹は佐和子に電話をします。そして自分が間違ったことを謝ります。佐和子も夫が運転手として誇りを持って仕事をしてきたことを理解します。また、新人の小田も嵐の日の徹の運転手としての行動に、自分が足りなかったことを感じそのことを徹に伝えます。徹は佐和子との関係も新人との関係も修復します。 そして徹が運転手として務める最後の日になります。その列車に妻を乗せて、改めて佐和子にプロポーズします。すると佐和子は笑いながら、女性は離婚したら半年は結婚できないのよと言います。二人は若き日のように恋人同士に戻ったのです。やがて娘の舞衣が子供を産み二人に孫ができます。徹は自分が鉄道が本当に好きであることを自覚し、プライドを捨て、もう一度会社に頼み運転手として活躍できるよう頼みます。徹は富山の美しい景色の中、また列車を走らせるのでした。
以上、RAILWAYS愛を伝えられない大人たちへのあらすじと結末でした。
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