宇宙人ポールの紹介:2010年アメリカ映画。SFオタクのイギリス人グレアムとクライヴがアメリカのUFOスポットを巡っていたところ、偶然自動車事故を目撃する。様子を見に近づいた2人に話しかけてきたのは、なんと本物の宇宙人だった。宇宙人ポールの帰郷に協力するグレアムとクライヴの元に政府の追っ手が迫る。果たしてポールは無事母星に帰ることが出来るのか。「未知との遭遇(1977年)」や「E.T.(1982年)」など、数多くの映画のオマージュを散りばめたSFコメディ。
監督:グレッグ・モットーラ 出演者:サイモン・ペッグ(グレアム)、ニック・フロスト(クライヴ)、セス・ローゲン(ポールの声)、ジェイソン・ベイトマン(ゾイル)、クリステン・ウィグ(ルース)、シガニー・ウィーバー(ビッグ・ガイ)ほか
映画「宇宙人ポール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宇宙人ポール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宇宙人ポール」解説
この解説記事には映画「宇宙人ポール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宇宙人ポールのネタバレあらすじ:未知との遭遇
舞台は1947年ワイオミング州ムーアクロフト。平原の一軒屋に住む少女タラは、愛犬ポールに衝突する眩い宇宙船を目撃します。
60年後、カリフォルニア州サンディエゴでは、コミックイベント「コミコン」が開催されていました。イギリス人イラストレーターグレアムとSF作家クライヴは、念願叶って参加出来たコミコンに大はしゃぎ。更にキャンピングカーをレンタルしてUFOスポットを巡る旅に出ます。ところがネバダ州のエリア51付近を走行中、車の横転事故を目撃。2人が車を降りて近寄ると、暗闇から本物の宇宙人が現れます。流暢な英語でポールと自己紹介した宇宙人は助けを求めてきました。ポールはアンドロメダ銀河北のM型惑星から60年前地球にやって来たものの、宇宙船の着陸に失敗し政府に囚われていたそうです。すっかりアメリカ文化に染まりきったポールに戸惑いながらも、グレアム達は彼の要望通り北へ向かうことにしました。
宇宙人ポールのネタバレあらすじ:ルースとの出会い
その頃、ポールを追う政府組織の捜査官ゾイルが事故現場を調べていました。彼は上司ビッグ・ガイに状況を報告し、検問を行った部下2人の証言からグレアム達が怪しいと判断します。ゾイル達が追跡を始める一方、ポールは死んだ鳥を蘇生させる特殊能力をグレアム達の前で使います。人間の蘇生も可能かと問うグレアムに、ポールは「危険だ」と答えました。何かを蘇生させる時、対象のダメージがポールに跳ね返ってしまうらしいのです。モーテルに到着した3人。グレアムはそこの管理人で、片目を患っている女性ルースに惹かれます。しかし彼女は厳格なキリスト教徒の父モーゼスに呼ばれすぐ離れてしまいました。夜、音楽に合わせて踊るポールの影を見たルースは翌朝キャンピングカーを訪ねます。敬虔なキリスト教徒である彼女の言葉をトイレに隠れていたポールが否定し、口論に発展。ポールが姿を見せるとルースは気絶してしまいました。
宇宙人ポールのネタバレあらすじ:宇宙人との旅
グレアム達は仕方なくルースを乗せたまま出発し、モーゼスからも追われる羽目になります。目覚めたルースは天国も地獄も無いと悟り、戒律で禁じられてきた性的な発言を連発するようになります。更にポールの能力で目を治して貰ったルースは、旅に同行することにしました。4人はトラブルを起こしながらも何とかムーアクロフトまでやって来ます。ポールは目的地の具体的な名称は教えず、故郷の仲間との合流地点とだけ話します。何故急に星に帰るのかと問うグレアムに、ポールは自らが政府にとって用済みになったからだと答えます。60年間宇宙人の知識や技術を教え続け、まだ教えていないのは特殊能力だけ。能力の解明にはポールの幹細胞が必要なので、捕まれば脳を切り取られるだろうと話します。組織内部に友人が1人いて協力して貰ったものの、上手く脱出出来なかったのだそうです。
宇宙人ポールのネタバレあらすじ:迫る追跡の手
ポールは目的地に行く前に、タラの家を訪ねたいと言い出します。ポールと再会したタラは怒りを顔に出しました。60年前、彼女はポールが連れて行かれるまで懸命に看病しました。しかしポールのことを話しても誰にも信じて貰えず、正気ではないと噂され辛い人生を送ってきたのです。話し終えたタラはポールと向き合い、「やっと会えた」と微笑みます。そこへゾイル達が追いつき、更にモーゼスまでもが参戦して銃撃戦が始まります。タラを連れてキャンピングカーを発進させたグレアム達は何とか追っ手から逃れます。そしてポールの目的地、デビルスタワーに到着しました。
宇宙人ポールの結末:別れの時
夜になり、仲間への合図として花火を打ち上げたポール達。しかし現れたのは迎えの宇宙船ではなく、ビッグ・ガイを乗せたヘリコプターでした。絶体絶命のピンチに現れたゾイルはビッグ・ガイ達に発砲します。ポールの友人とはゾイルのことだったのです。最終的にタラがビッグ・ガイを殴り倒し気絶させました。ところがそこへモーゼスが現れポールに向かって発砲、庇ったグレアムが被弾し死亡します。ポールは危険を承知で能力を使い、グレアムを蘇生させました。ポール自身も何とか無事です。ハッピーエンドにはさせないとばかりに再び立ち上がったビッグ・ガイは、到着した宇宙船に押し潰されてしまいます。ついにポールとの別れがやって来ました。ルース親子とゾイルに別れを告げたポールは、タラを宇宙へ誘います。そしてグレアム、クライヴと抱き合い、「また今度な」と言って宇宙船に乗り込みました。宇宙船が浮かび上がり、ポールとタラは宇宙へ去って行きました。それから2年後、ポールとの話を執筆したグレアムとクライヴはベストセラー作家の仲間入りを果たしました。2人が拍手喝采を受ける中、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画宇宙人ポールのあらすじと結末でした。
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