ぼくんちの紹介:2002年日本映画。貧乏だけれど逞しく生きる兄弟と、兄弟たちを優しく見守る姉、身勝手だけど憎めないところのある母親という風変りな家族の生活を優しい目線で描いた、心温まるヒューマン・ドラマ。西原理恵子の漫画が原作となっています。
監督:阪本順治 原作:西原理恵子 出演:観月ありさ(かの子)、矢本悠馬(一太)、田中優貴(二太)、真木蔵人(コウイチ)、今田耕司(安藤)、鳳蘭(今日子)ほか
映画「ぼくんち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ぼくんち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ぼくんち」解説
この解説記事には映画「ぼくんち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ぼくんちのネタバレあらすじ:新しくやってきた家族
一太と二太の兄弟は、寂れた島に住む父親違いの兄弟です。家は貧乏で、父親はおらず、母親の今日子は子育てを放棄しており、家を出て行ったきり戻ってきません。そんな兄弟の住む家に、今日子が、年の離れた姉のかの子を連れて、久しぶりに帰ってきました。面倒見が良く、優しいかの子のことを、兄弟はすぐに好きになります。やがて、今日子は、再び家を出ていき、兄弟とかの子姉ちゃんとの3人の生活が始まりました。
ぼくんちのネタバレあらすじ:家を失った兄弟
貧乏でお金がないながらも、町の人々に温かく見守られて、兄弟たちは、すくすくと育っています。そんなある日のこと、一太は、自分たちの住む家が、売り払われてしまうという噂を耳にします。男にいい恰好をしようとした今日子が、かの子たちに無断で家を売ってしまったのでした。家はすぐに差し押さえられ、住む家が亡くなった兄弟たちのために、かの子は、ピンサロで働き始めます。兄弟たちは住み慣れた家を離れ、小さなアパートに引っ越すこととなりました。
ぼくんちのネタバレあらすじ:姉の秘密
一太は、自分たちのために必死で働くかの子を見て、子供ながらに心を痛めていました。一太は、かの子の世話にならず、少しでも早く独り立ちできるよう、周りの大人たちに裏商売の仕事を教わり始めます。一方、かの子には、二太に言っていない秘密がありました。実は、二太の本当の母親は今日子ではなく、かの子だったのでした。二太の将来のことを考えたかの子は、二太を養子に出すことを決めていました。
ぼくんちの結末:母親としての決断
自分で決めた決断でしたが、二太が出て行った後、かの子は寂しさを抑えきれません。かの子は家を売ってしまった母親を許すことができずにいましたが、母親のことを許すことにします。その思いには、二太を捨てた自分を許してもらいたいという母親ならではの切実な想いがありました。そして、母親の今日子に、二太を取り返し、二太と一緒に暮らす決意を打ち明けます。二太を取り戻す決意をしたかの子の隣には、そっと今日子が寄り添います。
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