依頼人の紹介:1994年アメリカ映画。ジョン・グリシャムの同名小説を映画化した法廷サスペンス・ヒューマンドラマです。マフィア絡みの犯罪に巻き込まれた弁護士の自殺をたまたま目撃してしまった少年は絶体絶命の危機に陥り、夫の裏切りにより子供を引き離された過去を持つ女性弁護士に弁護を依頼することに・・・。
監督:ジョエル・シュマッカー 出演:スーザン・サランドン(レジーナ・“レジー”・ラヴ)、トミー・リー・ジョーンズ(ロイ・フォルトリッグ)、メアリー=ルイーズ・パーカー(ダイアン・スウェイ)、ブラッド・レンフロ(マーク・スウェイ)、アンソニー・ラパーリア(バリー・マルダーノ)、J・T・ウォルシュ(ジェイソン・マクスーン)、ウィル・パットン(ハーディ巡査部長)、ウィリアム・H・メイシー(グリーンウェイ医師)、アンソニー・エドワーズ(クリント・フォン・フーザー)、ブラッドリー・ウィットフォード(トーマス・フィンク)、オジー・デイヴィス(ハリー・ローズベルト判事)、ロン・ディーン(ジョニー・スラーリ)、アンソニー・ヒールド(ラリー・トルーマン)、キム・コーテス(ポール・グロンキー)、ウォルター・オルケウィック(ジェローム・クリフォード)、デヴィッド・スペック(リッキー・スウェイ)ほか
映画「依頼人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「依頼人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
依頼人の予告編 動画
映画「依頼人」解説
この解説記事には映画「依頼人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
依頼人のネタバレあらすじ:起
テネシー州メンフィス郊外。11歳の少年マーク・スウェイ(ブラッド・レンフロ)は、8歳の弟のリッキー(デヴィッド・スペック)を連れて自宅近くの森で遊び、隠れてタバコを吸おうとしたその時、1台の車が偶然通りかかりました。車の男は排気管からホースを車内に繋ぎ、自殺を図ろうとしていました。マークは慌てて車からホースを引き抜こうとしたところ男に気付かれてしまい、車内に引きずり込まれて自殺の道連れにされそうになりました。
男は弁護士のジェローム・クリフォード(ウォルター・オルケウィック)であり、酒に酔っていたジェロームは覚悟を決めたかのようにマークにマフィアが殺した上院議員の死体の隠し場所を教えました。怯えるマークは隙を見て車外に脱出、リッキーを連れて逃げようとしましたが、ジェロームはその直後に拳銃自殺を遂げました。
マークは警察に通報、駆け付けたハーディ巡査部長(ウィル・パットン)に保護されました。マークとリッキーは何も語ることなく母ダイアン(メアリー=ルイーズ・パーカー)の待つトレーラーハウスへ戻りましたが、リッキーは事件のショックから入院してしまいました。
依頼人のネタバレあらすじ:承
マークは真実を話せば自身や家族に危険が及ぶと考え、警察の事情聴取にも口を閉ざしてしまいます。ところが、ハーディが採取したマークの指紋とジェロームの車内から発見された指紋が一致したことから、州知事の座を目指す野心家の連邦検察官ロイ・フォルトリッグ(トミー・リー・ジョーンズ)はFBIと共にマークを徹底的に追及しようとしました。ジェロームは上院議員殺しの容疑者であり、“剃刀”の異名を持つマフィアの殺し屋バリー・マルダーノ(アンソニー・ラパリア)の弁護士を務めており、裁判で証言する予定だったのです。その頃、マフィアのボスでバリーの雇い主のジョニー・スラーリ(ロン・ディーン)もまたマークに目をつけ、部下のポール・グロンキー(キム・コーテス)に動向を見張らせることにしました。
警察やFBI、マフィアに目をつけられて追い詰められたマークは、リッキーの入院する病院で拾ったチラシをきっかけに弁護士を雇うことを思いつき、わずか1どるの所持金を持って凄腕の女性弁護士レジーナ・“レジー”・ラヴ(スーザン・サランドン)に弁護を依頼、彼女はマークが困窮していることから弁護を引き受けることにしました。しかしその後、マークはグロンキーから「バラしたら殺す」と脅しをかけられてしまいます。
依頼人のネタバレあらすじ:転
手柄が欲しいフォルトリッグはFBIメンフィス支局長のジェイソン・マクスーン(J・T・ウォルシュ)らと共にマークを追及しようとしましたが、レジーはマークの身の安全を守ることを最優先して追い払おうとしました。フォルトリッグはレジーが麻薬と酒に溺れていたことを明かし、かつて自分たち家族を苦しめたアルコール中毒者の父を思い出してしまったマークはレジーをクビにしようとしましたが、レジーはかつて自らも夫に裏切られて家族を失ったことを明かし、思い直したマークは再びレジーと手を組むことにしました。そんな時、マーク一家の暮らすトレーラーハウスはグロンキーらによって焼き討ちに遭い、スラーリはバリーにマークを含む関係者全員の抹殺を命じました。
マークは召喚状により検察に連行されていきました。レジーはハリー・ローズベルト判事(オジー・デイヴィス)にマークを拘留したことを抗議、身の安全が保障されないまま証言させるのかと問い詰めました。やがてマークは法廷にかけられますが黙秘権を行使、仮病を装って病院に行くフリをして逃亡を図り、グロンキーの追跡を振り切ってレジーの元に向かい、ニュレジーの助手クリント・フォン・フーザー(アンソニー・エドワーズ)の電話を傍受したマクスーンらはフォルトリッグにマークたちがニューオーリンズに向かうことを報告、スラーリもバリーに証拠隠滅を指示しました。
依頼人の結末
上院議員の死体の隠し場所とは、自殺したジェロームの自宅のボート小屋でした。マークとレジーはボート小屋で死体を探していたところにバリーとグロンキーらが現れ、マークとレジーは身を隠そうとするもマルダーノらに見つかってしまいます。しかし、マークとレジーは協力してバリーらと対峙し、自宅の警報を鳴らしたためバリーらは逃亡、グロンキーはボートの下敷きとなりました。そしてマークとレジーは上院議員の死体を確認、逃げたバリーは全ての責任を負わされてスラーリに抹殺されました。
マークはニューオーリンスにやってきたフォルトリッグらに死体の隠し場所を教える代わりに“証人保護プログラム”の適用を求め、フォルドリッグはレジーの要請でマーク一家が安心して暮らせる家や環境を提供することになりましたが、それはマークとレジーの別れを意味するものでした。レジーはマークがこれから先の人生に迷わぬよう、いつも離さず持ち歩いていたコンパスのブレスレットを渡して別れを惜しみ、レジーから隠し場所を教えてもらったフォルドリックはマスコミを通じて事件の解決を宣言しました。そしてマークとダイアン、リッキーはレジーに見送られて新たな生活の地へと旅立っていきました。
以上、映画「依頼人」のあらすじと結末でした。
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