カジュアリティーズの紹介:1989年アメリカ映画。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで知られたマイケル・J・フォックスが初めてシリアスな役柄に挑戦した戦争映画。ベトナム戦争で実際に起こった事件を強烈なタッチで映像化している。ショーン・ペンが冷血漢の軍曹を演じて出色。
監督:ブライアン・デ・パルマ 出演:マックス・エリクソン(マイケル・J・フォックス)、ミザーブ軍曹(ショーン・ペン)ほか
映画「カジュアリティーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カジュアリティーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「カジュアリティーズ」解説
この解説記事には映画「カジュアリティーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カジュアリティーズのネタバレあらすじ:1
1974年、電車に乗っていたマックスは新しく乗り込んできたアジア人女性の姿を見て、過去に戦争で体験した恐怖を思い出します。それは1966年のことです。ジャングルの中を進軍していた米国軍小隊がベトコンに襲われます。落とし穴にはまったマックスは敵の兵士にナイフで刺されかけますが、ミザーブ軍曹が彼を助けます。そして翌朝、川のそばの村で休んでいた小隊は再び北ベトナム軍のゲリラ攻撃の標的に。銃撃戦の末、首を撃たれた無線係のブラウンがヘリコプターで病院に運ばれますが、死亡。数日で除隊予定だった彼の死に部隊仲間は悲しみを覚えます。
カジュアリティーズのネタバレあらすじ:2
その夜、基地から外出し、売春宿にゆこうとした彼らはMPに止められます。欲求不満が晴らせないミザーブはベトナム人の少女を誘拐することを仲間に提案。マックスを除く4人が、任務先の少女オアンを誘拐し、レイプします。ブラウンの交代要員として入隊したディアズ二等兵もミザーブに命じられるまま犯行に参加しました。正義感の強いマックスはレイプすることを拒否。仲間から白い目で見られます。奴隷のように囚われたオアンをマックスは逃がそうとしますが失敗。ミザーブはマックスに彼女を殺すよう命じます。しかし、マックスはこれも拒否。ほかのメンバーもさすがに無力な少女に手はくだせません。オアンを連れたまま、小隊は川の畔へ。オアンは熱が出て咳が止まらないため、ミザーブはディアズに殺害を命令。それを阻止しようとしてマックスが小銃を撃ったため銃撃戦になってしまいます。そのドサクサに紛れて逃げようとするオアンをミザーブたちが射殺。やがてヘリコプターが来て、ナパーム弾でジャングルを焼き払います。
カジュアリティーズの結末
事件後、小隊は基地へ。マックスはもう我慢ができなくなり、上官に小隊の犯罪行為を報告しますが、誰も聞く耳を持ちません。やがて小隊の仲間に命を狙われるようになったマックスは従軍牧師の元へ。事件の詳細を知った牧師がさらに上層部に報告し、ようやく捜査が行われ、事件は裁判沙汰に。小隊のメンバー4人は有罪になりました。しかし、現在でもあのミザーブたちの姿がマックスの前に悪夢のように浮かぶのです。
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