マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋の紹介:2007年アメリカ映画。鮮やかな色彩で彩られる前半と、後半で見せる色彩を失った映像が、対照的に作品の中で描かれていきます。描かれる人物像も対照的で、夢見がちで自分の感情に正直に生きるモリーと、冷静で現実的な会計士のヘンリーが描かれています。そんな二人がお互いの本当の姿に気付き恋に不器用な恋に落ちて行くところも見どころです。騒動の中で登場人物がそれぞれ成長し、それぞれに自分なりの幸せを手に入れていきます。魔法がちりばめられているおもちゃ屋さんでしたが、本当の魔法は人間の心にかかったのではないのかなと思われるような心温まる作品です。
監督: ザック・ヘルム :出演者: ダスティン・ホフマン(エドワード・マゴリアム)、ナタリー・ポートマン(モリー・マホーニー)、ジェイソン・ベイトマン(ヘンリー・ウェストン)、ザック・ミルズ(エリック・アップルバウム)、テッド・ルジック(ベリーニ)ほか
映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」解説
この解説記事には映画「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋のネタバレあらすじ:不思議なおもちゃ屋
街のおもちゃ屋さん「マジカル・ワールド」は開業以来113年間も大盛況を続けています。このおもちゃ屋さんのオーナーは、今年243歳を迎えたマゴリアムおじさんです。実はこのマゴリアムおじさんは魔法使いで、このおもちゃ屋さんが開業以来113年間も大盛況を続けているのは、彼の魔法の力が大きく作用していました。しかし、彼はあることを感じ、おもちゃ屋さんのオーナーを引退することを決意します。彼は店の支配人である23歳のモリー・マホーニーに店を譲ることにします。モリーは作曲家を夢見る美しくチャーミングな女性でしたが、突然のオーナーの告白に戸惑います。彼が魔法を使っておもちゃ屋を経営していたことも、彼の本当の年齢も知っていましたが、自分を次期オーナーに指名してくるなど予想もしていませんでした。彼女はその理由を彼に問いただします。彼は自分の命がもう直ぐ尽きることを彼女に告白します。
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋のネタバレあらすじ:現実的な会計士
マゴリアムおじさんは店を譲るための準備を進めるために会計士のヘンリーを呼びます。彼は現実的でおもちゃ屋さんの魔法にも気付かずに着々と手続きを進めます。そんな現実的で夢のない態度のヘンリーにモリーは反感を抱きます。しかしおもちゃ屋さんの常連客であるエリック少年は彼に興味を持ちます。エリックは大人びた性格から同じ年ごろの友達がおらず、ヘンリーに友達になってほしいと頼みます。ヘンリーは彼からの友情を最初は冷たく断りますが、彼と話すうちに徐々に心を開いていきます。そんな中、マゴリアムおじさんは体の調子が悪くなり病院に入院することになります。モリーはマゴリアムおじさんから自分の命がもうすぐ尽きることを聞いていたので、彼が今にでも居なくなってしまうのではないかと涙を流し混乱します。そんな中冷静に入院手続きの書類を揃えるヘンリーにあなたは冷たい人だと、自分の不安からくる感情を爆発させます。ヘンリーは自分も悲しく不安だけれども、このような時には現実的に書類を揃えることしかできないと答えます。その答えから、モリーはヘンリーが冷たい人ではなく、ただ自分と感情の表し方が違うのだと認識します。
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋のネタバレあらすじ:色を失ったおもちゃ屋
マゴリアムおじさんが入院中、おもちゃ屋さんを少しでも良い人に買い取ってもらおうと、モリーとヘンリー、エリックは奮闘します。しかしマゴリアムおじさんはモリーに店を継いでほしいと彼女に頼みます。しかし彼女には魔法は使えず、おもちゃ屋を経営する自身もありませんでした。マゴリアムおじさんがもうすぐ居なくなってしまうというあせりから、魔法のかかったおもちゃ屋は反抗を始め、色を失っていきます。魅力的だったおもちゃ屋「マジカル・ワールド」は色を失い、おもちゃ屋として機能しなくなってしまいます。そしてとうとうマゴリアムおじさんはこの世から居なくなってしまいます。そして、完全に「マジカル・ワールド」は色を失い、魔法も解けてしまい、ただの空き物件になってしまいます。
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋の結末:木のキューブ
マゴリアムおじさんは亡くなる前にモリーに一つの木のキューブを托します。これで魔法が使えるのではないかとモリーは試しますが、使うことができません。落ち込むモリーをヘンリーは励まします。現実的で冷静なヘンリーでしたが、モリーの魔法の話を信じるようになります。一緒におもちゃ屋をどうするか考えていく内に2人は少しずつ魅かれあうようになります。ヘンリーとエリックはマゴリアムおじさんの遺言どおり、モリーに「マジカル・ワールド」を継いでもらいたいのですが、どうしても彼女は自分自身に自信が持てないでいました。しかし、モリーがヘンリーに恋心を抱くようになると彼女に変化が見られます。ある日、物件を探しにきたお客に色の失った「マジカル・ワールド」を案内しているときに、木のキューブが動き出します。最初にモリーの魔法に気付いたのはヘンリーでした。「君は魔法が使える!」興奮して話すヘンリーに、半信半疑のモリー。ところが木のキューブから始まった魔法は店内にどんどん広がって行き、おもちゃ屋さん「マジカル・ワールド」はあっと言う間に元の色鮮やかなおもちゃ屋さんに戻っていきました。さらに彼女には音楽の才能があるので、彼女がピアノを弾くような素振りを見せると、素敵な音楽も店内に響きわたります。モリーは新しいオーナーとしておもちゃ屋さん「マジカル・ワールド」を再建することとなります。店内にはまたうれしそうな子供たちの声が帰ってきます。エリックは喜び、モリーとヘンリーとの恋も大きく動き出すのでした。
以上、「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」のあらすじと結末でした。
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