サンダーボルトの紹介:1974年アメリカ映画。前年イーストウッド主演の「ダーティハリー2」の脚本を書いたマイケル・チミノが監督としてデビューしたアクション映画。ジェフ・ブリッジスが風変わりなチンピラを軽妙に演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた。
監督:マイケル・チミノ 出演:クリント・イーストウッド(サンダーボルト)、ジェフ・ブリッジス(ライトフット)、ジョージ・ケネディ、ジェフリー・ルイス、キャサリン・バック、ほか
映画「サンダーボルト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サンダーボルト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「サンダーボルト」解説
この解説記事には映画「サンダーボルト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サンダーボルトのネタバレあらすじ:起
少年の面影を残した気の良さそうな青年が中古車屋で車を選んでいます。運転席に乗り込んだ彼はそのまま店員を振り切って車を発進。まんまと盗みに成功するのです。彼の名前はライトフット。一方、草原に建つ素朴な教会。そこで説教を行っていた牧師が入ってきた男にいきなり発砲されます。何とか体をかわし、外へ逃げ出す牧師。そこへ先ほどの車とともにライトフットが登場。銃を持つ男を轢き殺し、牧師を乗せて逃げ出します。この牧師の名はサンダーボルト。さらに2人の男に命を狙われますが、また逃げ出します。
サンダーボルトのネタバレあらすじ:承
訳ありの彼にライトフットは惹かれ、一緒について回るようになります。そんな彼にサンダーボルトも自分が追われている事情を話します。教会で彼を殺そうとしたのはダンロップという男。サンダーボルトは7年前、ダンロップ、グッディ、それにレッドという軍隊仲間とともにモンタナの銀行から50万ドルを強奪したのです。しかし強奪計画を立てたリーダーの男が心臓マヒで急死。金の行方が分からなくなったため、レッドたちはサンダーボルトがそれを独り占めしたと勘違いしているのです。しかし、実は金はリーダーの母校である小学校の黒板の裏に隠してあり、サンダーボルトはそれを知っていました。
サンダーボルトのネタバレあらすじ:転
FBIもハッキリした場所は知らないながら関係各所に目を光らせているため、彼は知っていてもそこへ姿を現せないのです。命まで狙われるとなるともう金を手に入れざるを得ません。ライトフットの助けを借りて、金が隠されているはずの小学校へ行ってみると、なんとそこは改築され、新しい校舎に。しかもそこにレッドとグッディが現れ、サンダーボルトは絶体絶命に陥ります。そこで口を挟んだのがライトフット。「もう1度モンタナの銀行を襲ったら?」というのです。何となく同意してしまう一同。以前と同じように20ミリ機関砲で金庫を開け、現金を強奪し、まんまと成功します。しかしあと一歩というところで犯行が発覚。グッディは警官に撃たれ、獲物を独り占めしようとしたレッドも死亡。
サンダーボルトの結末
車もなくなって徒歩でハイウェイを歩くサンダーボルトとライトフットの前に、取り壊されたはずの小学校が現れます。文化記念物として移転されていたのです。うまく教室に忍び込み、50万ドルを回収する2人。しかし、以前レッドから受けた暴行が今頃になってライトフットの体調に影響を及ぼし、彼はそのまま死んでしまいます。後に残されたサンダーボルトだけが1人キャデラックを走らせます。
ライトフットの大きな仕事をやり遂げたと言う満足げな様子で死んで行ったラストが素晴らしかった。思わず涙が出ました。