パーフェクト・ノーマル・ファミリーの予告編 動画
映画「パーフェクト・ノーマル・ファミリー」解説
この解説記事には映画「パーフェクト・ノーマル・ファミリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パーフェクトノーマルファミリーのネタバレあらすじ：起
デンマークののどかな郊外。ここで暮らすエマは地元のサッカークラブで活躍する活発な11歳の女の子です。父トマス、母ヘレ、そして姉のカロリーネとも仲良しなエマは慎ましくも幸せな毎日を送っていました。
そんなある日、家族4人が揃った食事中に突然、両親が離婚すると言い出したのです。穏やで幸せな日常が一変しました。凍り付いたように固まったエマは、ヘレの説明によってさらに衝撃を受けました。「離婚の理由は、パパが女性になりたいからよ」と。
以前から自分が女性なのではないかと感じていたトマスは、今後の人生を女性として生きることを決め、すでに病院でホルモン治療を受けていました。パニックに陥ったエマは、声を振り絞るように「それなら、どうして子供を作ったの？」と言い放ちます。今のエマにはそれが精いっぱいでした。
パーフェクトノーマルファミリーのネタバレあらすじ：承
まだ少女の姉妹の身に起こった急激な変化に適応するために、クリニックで行われるセラピーセッションに家族で参加しました。
しかし、いまだに頭が混乱し事態を受け入れることができないエマは、顔をマフラーでぐるぐる巻きにしてトマスとの対面を拒絶しました。トマスは心から愛していると伝え「今後はアウネーテと呼んでほしい」と娘たちに語りかけました。
それまでに黙っていたエマでしたが、別れ際に自らマフラーを取り、女性になったパパと向かい合いました。そして今にも泣きそうな声で「これからもパパでいてくれる？」と聞くエマ。自らの感情を上手く扱えないだけで、根本的にはパパを愛しているのでした。そんなエマにトマスは「約束する」と答えました。
パーフェクトノーマルファミリーのネタバレあらすじ：転
それから2か月が経ち、タイで性別適合手術を受けて帰国したパパと対面したエマとカロリーネ。姉はすぐにパパが心身ともにアウネーテに生まれかわった現実を受け入れますが、エマは戸惑いとイラ立ちを隠せません。
心の霧が晴れないままサッカーの試合に出場したエマは、アウネーテがピッチ横で見守る中、悪質なファウルを犯し退場処分を食らいます。
その後もエマの心は整理がつかないままでした。バカンスで訪れたスペインのマヨルカ島では、母親顔をするアウネーテに「ママじゃない！」と猛反発します。サッカークラブの懇親会では、同級生たちの陰口を耳にしてウォッカを一気飲みし、酔いつぶれてしまいました。
すぐさま駆け付けたアウネーテに「パパなんか死んじゃえ！」と罵声を浴びせたエマは、そのまま病院へ運び込まれました。
パーフェクトノーマルファミリーの結末
その後エマの体調は良くなり、ある日姉妹はパパから「転職が決まったの。場所はロンドン。引っ越すわ。」と注げられました。これまでのパパを受け入れていたカロリーネもこの時ばかりはショックを受けました。
そして引越し当日。
カロリーネは姿を見せませんでした。一方、エマはサッカーの練習の前にやってきてパパへお別れを伝えます。事あるごとに反抗しながらもパパのことが大好きなエマは、練習に行く途中でふと足を止めました。
自分の本当の気持ちに気付いたエマ。振り返ると全力でパパの元へ走っていき、出発直前のパパへ「行かないで」と伝えます。出発は取りやめることはできませんでしたが、親子はしっかり抱き合い愛情を確かめ合いました。
その後、ロンドンに引っ越したアウネーテを訪ねたエマの姿がありました。パパとチェルシーFCのスタジアムを訪れたエマは満面の笑みで写真におさまっていました。
家族としての形が変わっても、そこにはこれまで通りの親子の姿がありました。
以上、映画「パーフェクト・ノーマル・ファミリー」のあらすじと結末でした。
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