パーフェクト・ワールド 世界の謎を解けの紹介:2018年ロシア映画。ロシア国内でベストセラーとなり、映画化もされたファンタジー小説『ナイト・ウォッチ』の原作者セルゲイ・ルキヤネンコのSF小説を映画化したSFアクション・ファンタジー作品です。ある日突然、人々の記憶から自分の存在が消えてしまった主人公がパラレルワールドに迷い込んだのを機に、あらゆる世界を繋ぐ“ゲートキーパー”として活動しながら元の世界に戻るべく行動を開始します。
監督:セルゲイ・モクリツキー 出演者:ニキータ・ボルコフ(キリル・マクシモフ)、エフゲニー・トゥカチュク(コーチャ・チャギン)、オルガ・ボロフスカヤ(アンナ)、ユリア・ペレシルド(ローズ・ホワイト)、セヴィリヤ・ヤノシャウスカイテ(レナータ・イワノワ)、エフゲニー・ツィガノフ(アントン)、アンドレイ・マーズリキン(フェリックス)ほか
映画「パーフェクトワールド 世界の謎を解け」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パーフェクトワールド 世界の謎を解け」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
「パーフェクトワールド世界の謎を解け」の予告編 動画
映画「パーフェクトワールド 世界の謎を解け」解説
この解説記事には映画「パーフェクトワールド 世界の謎を解け」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「パーフェクトワールド世界の謎を解け」のネタバレあらすじ:起
若く才能に溢れるゲームクリエイターのキリル・マクシモフ(ニキータ・ボルコフ)は、恋人のアンナ(オルガ・ボロフスカヤ)の誕生日を間違えてしまい、かねてから行動力のなさにうんざりしていたアンナはキリルを振ってしまいます。傷心のキリルは自宅に戻ると、いつの間にか見知らぬ女が居座っており、驚くことに以前からこの家に住んでいると主張してきました。キリルは警察を呼んでも、役所に行っても自宅が自分のものであることを証明できないばかりか、役所のデータベースにも何故か自分のデータが登録されていないことに気付きます。会社に行っても同僚のコーチャ(エフゲニー・トゥカチュク)ら会社の人間は誰もがキリルのことを最初から知らなかったかのように忘れてしまっていました。
自分の部屋に居座っている女が怪しいと睨んだキリルは彼女の元に向かい、ナイフで脅して事情を聞き出そうとしましたが、女はナイフを自ら体に突き刺して命を絶ってしまい、キリルは逮捕されてしまいます。何とか逃げ出したキリルはスマホの地図アプリに謎の目的地が設定されていることに気がつき、現地へ行ってみると、そこには謎めいた古い塔がありました。
「パーフェクトワールド世界の謎を解け」のネタバレあらすじ:承
塔で一晩を過ごしたキリルの元に、死んだはずの女が現れました。女の名はレナータ(セヴィリヤ・ヤノシャウスカイテ)といい、この塔は現実世界とパラレルワールドを繋ぐ重要拠点であり、キリルは“機能者”として選ばれ、“ゲートキーパー(検閲官)”としてスカウトされたのです。
現実世界に戻れば逮捕される恐れがあることから、キリルはやむなくゲートキーパーとして活動することにしました。この塔は“キムギム”という世界に繋がっており、その他にも様々なパラレルワールドに繋がっていました。キリルはレナータからペンダントを貰いますが、それはキリルの行動を制限するためのツールであり、塔から15kmの距離までしか行動できないように仕向けられていました。
そんなある日、キムギムへ向かおうとするアントン(エフゲニー・ツィガノフ)という男が女を連れて塔を訪れてきました。何とその女はアンナであり、彼女はキリルのことを全く憶えていませんでしたが、キリルは意を決してアンナに会いに行き、やがて二人は以前から出逢っていたかのように惹かれ合っていきました。
「パーフェクトワールド世界の謎を解け」のネタバレあらすじ:転
キリルは自分の前任者だったフェリックス(アンドレイ・マーズリキン)という人物と出会い、ゲートキーパーの最終目的は“アルカン”という全宇宙をも支配する力を秘めた異次元世界を見つけることだと聞かされます。その後、キリルは調査員のひとりからアルカンについて詳しい話を聞き、アルカンは今より30年ほど未来の世界であり、そこで起こった戦争や災害などを現実世界で未然に防ぐこともできると知らされました。
そんなある時、アンナは機能者でないことを理由にレナータから追放されてしまい、キリルはパラレルワールドを捜索した末にようやく彼女を救い出しますが、アンナは意識を失った状態でした。そんなキリルの前にコーチャが現れました。コーチャの正体は機能者よりも上位に位置する“管理官”であり、同僚のフリをしてキリルを監視していたのです。コーチャはキリルのペンダントを操作し、行動範囲を50mまで狭めてしまいますが、アンナは無意識のままベンダントを引きちぎってキリルを助けました。
「パーフェクトワールド世界の謎を解け」の結末
キリルはアンナを助ける手掛かりを掴むため、新たなゲートからアルカンへと向かいました。しかし、そこは未来ではなく過去の世界であり、現実世界こそが戦争や災害を回避するための世界だということをキリルは知ります。ところが、キリルはアルカンの検閲官に始末されそうになり、追っ手を振り切って塔に戻ると、今度はレナータがキリルの命を狙って襲い掛かってきました。キリルは死闘の末にレナータを倒しますが、戦いの影響で塔は崩壊してしまい、異次元に行く術を失ってしまいました。そして、アンナはレナータによって別の世界へと送られてしまっていたのです。
途方に暮れるキリルの前にコーチャが現れ、アンナを救うにはまずこの世界を救うしか方法はないと告げました。キリルはコーチャと手を組み、最後の望みを賭けて異世界への扉を開くことのできるフェリックスの元へと向かっていきました。
この映画の感想を投稿する