ラスト・パニッシャーの紹介:2019年カナダ,アメリカ映画。ギャングのボスの身代わりで刑務所に入っていたフランキーが、重度の不眠症の病気で刑期を待たず19年間服役して出所してきます。服役と引き換えに45万ドルの金をもらっていたフランキーでしたが、息子のジョーイと再会すると、自分を裏切った組織の人間に復讐するために動きはじめ…という内容のニコラス・ケイジ主演のサスペンスアクション映画です。不眠症による幻覚症状や後半の想わぬ種明かしなど、ホラー映画要素も含んだ作品です。
監督:ショーン・クー 出演者:ニコラス・ケイジ(フランク/フランキー)、ノア・ル・グロ(ジョーイ)、ベンジャミン・ブラット(Q/クエンティン)、カロリーナ・ヴィドラ(シモーヌ/ジェニファー)、モハメド・カリム(ジミー)、イアン・トレイシー(タンク)ほか
映画「ラスト・パニッシャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラスト・パニッシャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト・パニッシャーの予告編 動画
映画「ラスト・パニッシャー」解説
この解説記事には映画「ラスト・パニッシャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラストパニッシャーのネタバレあらすじ:起
若いフランキーはボスのマックスに、バットを振って見せてノックの打ち方を教えていました。目の前には、拘束された男がいます。ノックしたボールを男に当てて拷問している最中でした。周りにはジミーとタンクがいました。フランキーが別の用事をするためにその場所を離れて戻ってくると、マックスは拉致した男をバットで殴り殺していました。
年月は過ぎ、服役中のフランキーは重度の不眠症で治療を受けていました。毎日一睡もしない事で、医師は「命に係わる」とまで言います。不眠症による病気と診断されたフランキーは刑期を待たずに出所となりました。夜中に出所したフランキーを迎えにくる人はいませんでした。夜道を歩いていると、息子のジョーイが立っています。
19年ぶりに、息子に会って喜んだフランキーはタクシーに乗り、昔住んでいた家に向います。今は他人が住んでいて、スコップを手にしたフランキーは、家の裏の離れの近くを掘ります。そしてケースを掘りだし中を開けます。そこには大量の札束と、血の付いたバットが入っていました。
金を見たジョーイは「それ、奴らの金だろう?」と聞きます。フランキーは「マックスの代わりに19年も服役したんだ、奴らの金を最後の1ドルまで使ってやる」と言って、ジョーイを誘って食事をし、高級ホテルに泊まります。夜になりジョーイが寝ると、眠れないフランキーは昔のつてを頼って銃を購入します。そして仲間だったクエンティンのバーに行きました。
ラストパニッシャーのネタバレあらすじ:承
クエンティンは「今はQと名乗っている」と言い、フランキーは「オレもフランクと名乗っている」と言います。そしてフランキーは「マックスが死んだのは知っている。ジミーとタンクはどこにいる」と聞きます。「知らない、今は足を洗って普通の生活をしている。娘が結婚するんだ」と言うQに拳銃を突きつけたフランキーでしたが、Qの「昔は兄弟同然だっただろう」の言葉に拳銃をしまいます。
その時、不眠症によるめまいと幻覚症状がフランキーを襲います。早朝ホテルに戻ったフランキーはジョーイを連れ、時計、スーツ、スポーツカーなどを買いあさりました。夜になると、ジョーイにそそのかされて高級コールガールを呼びます。やってきたのはシモーヌという女性で、フランキーは話をして愛し合いました。帰ろうとするシモーヌを追加料金を払って引きとめたフランキーは、車でデートに誘います。
死んだ妻のロレインとシモーヌをだぶらせたフランキーは心を許し、今までの事を話します。「昔ギャング組織にいて、ボスがバットで殴り殺した身代わりで刑務所に19年入っていた」と言った後、「仕事抜きで会ってくれないか?」と言うと、シモーヌは困った顔をします。するとフランキーは謝り「本名を教えてくれ」と頼みました。シモーヌは「ジェニファーよ」と答えます。フランキーは「明日会ってくれ」と言って別れました。
ラストパニッシャーのネタバレあらすじ:転
夜になり、フランキーは風俗店に入ります。そこにはジミーがいました。ジミーに銃を突きつけ「聞きたいことがある」と言うと、ジミーが「マックスの居場所は知らない」と言います。フランキーが「生きていたのか」とつぶやくと二人は格闘になりますが、結局ジミーに逃げられました。
ホテルに帰ったフランキーの顔のけがを見たジョーイは「奴らと縁を切ったんじゃなかったのか」と迫ります。フランキーは「お前の為に復讐しているんだ」と怒鳴り、部屋を出て行きます。
タンクの肉屋に行ったフランキーは銃を突きつけ、マックスの居場所を聞きます。タンクが「介護施設に入ったと聞いた」と言うと、タンクの頭を撃ち抜きます。少ししてタンクを訪ねたジミーがタンクの死体を発見しました。
フランキーはホテルのボーイに500ドル渡し、介護施設を調べさせます。フランキーはヤクをやって倒れていたジョーイをホテルに連れ戻し、話をします。「母さんが死んだばかりの時に、マックスの殺人の身代わりに行く代わりに45万ドル渡すと言われた。弁護士も5~6年で出れると言うから、お前の事をマックスに頼んで服役した。しかし19年もいたんだ」と言ったフランキーは、めまいに襲われ幻覚を見ます。
翌日、ジョーイとロレインの墓に行きます。なんとそこにはジョーイの墓もありました。ジョーイはマックらに殺されていたのでした。フランキーの見ていたジョーイは、不眠症と薬に副作用からくる、作られた幻覚でした。
ラストパニッシャーの結末
フランキーは残った金10万ドル余りを持って、シモーヌの家に行きます。シモーヌには幼い息子がいて、名前を聞くと「ジョーイ」と言います。フランキーはシモーヌに有り金を全部渡しました。「受け取れない」と言うシモーヌに、「君は僕に優しくしてくれた。僕には金は必要ない、お礼だ」と言って車で走り去ります。
介護施設に行ったフランキーが見たマックスは寝たきりの植物人間でした。介護士に聞くと「15年前からこのままです。数年前まで一人だけ面会に来ていました」と言います。フランキーはマックスに向い「マックスに裏切られたと思っていたのは、オレの勘違いだった、許してくれ」と言って、介護士に「面会に来ていたのは誰?」と聞きます。介護士は「Qと言っていた」と答えます。
その後、ジミーを射殺したフランキーは、Qの娘・イーシアの結婚式が行われる教会に行きます。フランキーはオーシアを人質に取りQを呼び、Qの脚を撃つと「マックスが倒れた後、お前が仕切っていたはずだ、マックスがやったことにして、なんでジョーイを殺したんだ」と迫ります。Qは「ジョーイはヤク中で、いつもヤクと金をたかりに来た。お前の為だと思って我慢していたが、ジョーイは組織の事を警察にばらすぞとまで言った。殺すしかなかったんだ、ジョーイを見捨てたのはおまえだろ」と言います。
フランキーは拳銃を放り投げ、部屋を出ようとします。その時、イーシアが背後からフランキーを撃ちました。よろけながら外に出て倒れたフランキーの横にはジョーイがいました。ジョーイに「まだここにいたのか?」と言ってフランキーは息を引きとるのでした。
以上、映画「ラスト・パニッシャー」のあらすじと結末でした。
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