スタア誕生の紹介:1954年アメリカ映画。ハリウッドでの成功とその代償を描いた1937年の名作がシネマスコープのミュージカル映画としてリメイクされた。1950年にMGMから契約を解除されて以来コンサート活動に軸足を置いていたジュディー・ガーランドは本作品で映画スターとして再生。オリジナル版は181分だったがワーナー・ブラザースは3週間のプレミア上映の後151分にカット。今日DVD等で見られるのはロナルド・ヘイヴァー氏による1983年の修復版で、サウンドトラックしか残っていない箇所の映像はスチール写真で代用されている。2018年には3度目のリメイク作品「アリー/ スター誕生」が公開。
監督:ジョージ・キューカー 出演者:ジュディー・ガーランド(エスター・ブロジェット[ヴィッキー・レスター])、ジェームズ・メイソン(ノーマン・メイン)、ジャック・カーソン(マット・リビー)、チャールズ・ビックフォード(オリヴァー・ナイルズ)、トミー・ヌーナン(ダニー・マクガイア)その他
映画「スタア誕生(1954年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スタア誕生(1954年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スタア誕生(1954年)の予告編 動画
映画「スタア誕生(1954年)」解説
この解説記事には映画「スタア誕生(1954年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スタア誕生(1954年)のネタバレあらすじ:起・スターの夢
映画救済基金の募金ショーに出演予定の有名な映画スター、ノーマン・メインが会場に遅れて現れた時、彼はすっかり酔っぱらっていた。オリヴァー・ナイルズ撮影所を率いる映画プロデューサーのナイルズは撮影所の広報・宣伝責任者であるリビーに命じ、メインの出番をとばしてショーを進行させたが、メインは楽屋で暴れて舞台に出てしまう。幸い舞台で歌っていた歌手のエスターがその場をうまくとりつくろって場内は笑いにつつまれる。
ノーマンはエスターが気になって深夜の街に彼女を捜す。ミュージシャンのたまり場の店でピアニストのダニー・・マクガイアが主宰するバンドの仲間とのセッションでエスターが歌うのを見て感動する。いつかレコードを出すというささやかな夢を語るエスターだったが、ノーマンにスクリーンテストを受けることを勧められる。
ところが翌朝ノーマンは二日酔いでロケ地に運ばれる。バンドをやめて、次の仕事先に移動する仲間を見送り、約束の電話を待っていたエスターに電話はかからなかった。
スタア誕生(1954年)のネタバレあらすじ:承・スター誕生まで
ウェイトレスをしながらノーマンに吹き込まれた夢を追っていたエスターのアパートを、テレビのCMソングの声がエスターのそれと気づいたノーマンがやっと探し当てる。
エスターはナイルズ撮影所と契約するが、軽く扱われ、ヴィッキー・レスターという芸名もいつの間にか決まっていた。しかしノーマンがナイルズにエスター/ヴィッキーの声を聴かせたことにより新作ミュージカル映画の主演が決まる。
ヴィッキーはノーマンの運転する自動車で一般観客向け試写の行われる劇場へ行く。緊張していたヴィッキーだがスクリーンの中の彼女は堂々と歌い踊っていた。
スタア誕生(1954年)のネタバレあらすじ:転・新進スターと昨日のスター
ヴィッキーは今や撮影所の最もホットなスターになった。新作映画の歌を録音している彼女にノーマンがプロポーズ。ミュージシャンたちに二人は祝福される。二人は田舎町に行ってダニー・マクガイアの立ち会いで結婚する。盛大な式を計画していたリビーを怒らせる。そして、しばしば撮影に穴を空けるあつかいづらい俳優を嫌うニューヨークの重役たちの圧力により、ナイルズはノーマンを解雇する。仕事のないノーマンは次第に家で腐っていく。
アカデミー賞授賞式の晩、ヴィッキーは女優賞を受賞するが受賞スピーチの途中に酔っぱらったノーマンが現れ、俺は仕事が要るとしゃべり始め会場の雰囲気をぶち壊しにする。
ノーマンは酒を断つために療養所に入る。酒を断つ約束を守ることのできないノーマンを見てヴィッキーは苦しんでいた。ナイルズはヴィッキーのために療養所のノーマンを見舞って仕事をオファーするが、主役以外の役を演じることは彼のプライドが許さなかった。
スタア誕生(1954年)の結末:ノーマン・メイン夫人
退院したノーマンは競馬場でリビーに馬鹿にされたことをきっかけにまた酒に手を出す。四日間帰ってこないノーマンを心配するヴィッキーの家にノーマンが酔っ払い運転等で逮捕されたという電話が来る。夜間法廷にナイルズとヴィッキーが行く。ヴィッキーの訴えにより判事はノーマンの実刑判決を取り消し、ノーマンはヴィッキーの保護下に置かれる。
マリブ海岸の家でヴィッキーはナイルズに、引退してノーマンの側にいると告げる。自分のキャリアがあるのはノーマンのおかげであり、ノーマンがいなければそれは無意味だった。二人の話はベッドのノーマンに聞こえてしまった。起き上ったノーマンは妻の笑顔を見てから夕陽に向かって泳ぎだす。ノーマンは水死体で発見される。
募金ショーが同じ劇場でまた行わる。出演予定のヴィッキーを連れ出しにダニーがやって来る。彼はうちひしがれて家に籠るヴィッキーを罵倒する。ノーマンが達成できたのは君への愛と君の成功だけ。君は仕事をやめてノーマンの存在を無にしたいのか。
予定通り舞台に上がったヴィッキーは「こんにちは皆さん、ノーマン・メイン夫人です」と全世界の聴衆に話しかける。
以上、映画「スタア誕生(1954年)」のあらすじと結末でした。
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