映画「ロング・トレイル！」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロング・トレイル！の紹介：2015年アメリカ映画。3500キロに及ぶアメリカの長距離自然歩道”アパラチアン・トレイル”の踏破を目指す初老２人組が、自然の驚異に晒されながら友情を深める珍道中を描く。ノンフィクション作家B・ブライソンのベストセラー紀行本を映画化。
監督：ケン・クワピス 出演：ロバート・レッドフォード（ビル・ブライソン）、ニック・ノルティ（スティーヴン・カッツ）、エマ・トンプソン（キャサリン・ブライソン）、クリステン・シャール（メアリー）、メアリー・スティーンバージェン（ジェニー）、ほか
この解説記事には映画「ロング・トレイル！」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
長く海外で紀行作家として執筆活動を行っていたビル。60歳を超えた今ではアメリカにもどり、家族とともに暮らし悠々自適な生活を送っていた。
ある日、自宅近くを散歩中に”アパラチアン・トレイル”という全長3500キロに及ぶ自然歩道を見つける。WEBサイトでその壮大な風景を目にしたビルは”アパラチアン・トレイル”の踏破を決意する。
一人で行くなら反対だと妻のキャサリンに言われたビルは、片っ端から友人らに声をかけまくる。すると40年前にケンカ別れしたままだった、かつての友人スティーブンがビルの呼びかけを聞き及んで同行すると申し出る。
しかしアイオワからやって来たスティーブンは、長年の不摂生で体にガタがきて、飛行機からもまともに降りられないありさまだった。
４月、２人はジョージア州を出発。文句ばかりのスティーブンは歩みも遅く、子どもたちにも抜かれ、たいして進まないうちにへたばる始末。
途中、おしゃべりな女性メアリーに出会うが、1日中しゃべり続ける彼女に辟易した２人は、こっそり抜け出して彼女をまくのだった。
あたり一面雪に覆われる中、キャンプで夜を明かしたビルは、酒をやめたと言うスティーブンのリュックに酒があるのを見て憮然とする。宿泊小屋では２段ベッドの上段がスティーブンの重みに耐え兼ねてビルの上に落ちてきた。
５月、親切な青年たちの手助けを断って、自力で川を渡って足を滑らせ水に落ち、嫌味を言い合いながらたどり着いたグレート・スモーキーの壮大な風景に目を奪われる。
モーテルに宿を取った２人は、久しぶりにベッドとシャワーにありつくが、コインランドリーで出会った女性に誘われたスティーブが女の夫に見つかって追われ、早々にトレイルに出発する。
夜、森の中でキャンプをしていると２頭の熊が姿を現す。パニックになりながらも手引書通りテントを持ち上げて威嚇、熊撃退に成功する。
６月、疲れも極限に達し、まだ半分の距離までしか来ていないことを知って、車で進もうとレンタカーを手配するスティーブンに、ビルは「諦めたくない」と言って１人で歩き始める。スティーブンは悪態をつきながらも、渋々ビルの後を追う。
熟練者コースを進み、かつてビルがWEBサイトで見た雄大な景色にたどり着く。そこでスティーブンは「酒瓶を持っていたのは禁酒した決意を忘れないためだ」と言って中身の酒を捨てる。
険しい山道を歩いていた２人は、よろけて崖下へ転落。脱出方法が見つからずここで最期かと覚悟を決めるが、川で出会った青年が通りかかって救出される。
互いが家へ帰りたいと思うようになり、トレイルを断念するが、気持ちは踏破したも同然だった。
スティーブンと別れ、キャサリンが待つわが家へ戻ったビルは、スティーブンがトレイルの途中でビル宛てに出した絵葉書を目にする。アイオワから出された最後の絵葉書には”次は何を？”と書かれていた。２人の珍道中はこれからも続きそうだ。
以上、映画「ロング・トレイル！」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する