ベアトリクスの魔女デビューの紹介:2017年カナダ映画。卒業の舞踏会で大役を果たすための水晶玉を、クラスメイトに割られてしまったベアトリクスに課せられたのは、三人の魔法使いの助けを借りる事。魔女デビューを掛けた奮闘が始まる!
監督:ジャスティン・G・ディック 出演:モーガン・ニューンドルフ、カレン・スレイター、ルキア・イオアヌ、ウィル・ニエス、レネー・スタイン、キース・クーパー、ポール・メイソン、リサ・セナ、アシュリー・ローガン、ほか
映画「ベアトリクスの魔女デビュー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベアトリクスの魔女デビュー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ベアトリクスの魔女デビュー」解説
この解説記事には映画「ベアトリクスの魔女デビュー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベアトリクスの魔女デビューのネタバレあらすじ:起・お披露目は舞踏会
魔法使いの学校を首席での卒業が決まったベアトリクスは、週末の舞踏会で魔女としてデビュー。魔法使いと人間のハーフとして初めて卒業生代表のスピーチをする事になり、インスピレーションを得るために魔法の水晶を先生から授けられた。しかし、何かにつけては彼女の悪口を言ってきたジャスミンは、スピーチは純血の魔法使いが行うはずだとケチをつけ、魔法で水晶玉を落として割ってしまった。
欠片を家に持ち帰ると、魔法使いの夜間学校で学んだ母親も、週末の舞踏会でベアトリクスと母子揃って魔女デビューだと、幹事としても張り切っていた。
水晶玉が割れてしまった事を言いだせないベアトリクスだったが、食事の席でオフィーリアおばさんの同級生が昔、水晶玉を割った事があると聞き、彼女の働くカフェを訪ねる事にした。
ベアトリクスの魔女デビューのネタバレあらすじ:承・水晶を元にもどす方法
オフィーリアに水晶玉の事を聞くと、カウンターのカボチャのお化けジャックスが、賢い者・心の優しい者・純粋な愛を持つ者、三人の魔法使いを探すようにというアドバイスと一緒に、彼らの居場所を示す謎解き地図をくれた。両親には秘密にして欲しいと約束をしたベアトリクスは、蛍の入った瓶と呪文の書かれた巻物を持って森の中へ向かった。
導いてくれた蛍が途中で消えてしまい、地図に現れ指示に沿って質問をすると、賢い魔法使いが現れた。彼は魔法の力で直して隠蔽するか、現実と向き合って反省するかとベアトリクスに訪ね、彼女が直してくれるよう頼むと、四つに分かれていた水晶は三つになった。
その後、母親と祖母と一緒に舞踏会のためのドレスを着て行くと、ジャスミンと遭遇。猫を被ったジャスミンに母親はうっかり舞踏会でベアトリクスと歌を披露する事を明かしてしまった。そして、ドレスをチャリティに出すと言うジャスミンは、目立つオレンジ色のドレスを残してドレスを魔法ですべて消してしまった。
ベアトリクスの魔女デビューのネタバレあらすじ:転・舞踏会に間に合うか
水晶直しの冒険を再開したベアトリクスは、セミを食べれば魔法使いに近づけると書いてある本を見て、セミを見つけると、魔法で散歩紐を付け、次の優しい魔法使いの元へ連れて行ってもらう事にした。
そこにいたのは人魚の魔法使いで、言葉が通じずに困っていた所、ベアトリクスがセミを食べなかったお礼に、人魚に彼女の言葉を訳し、水晶は二つのかけらにまで戻った。
最後の純粋な愛の魔法使いは、名付け親のオーレンだと安心したベアトリクスだったが、彼は荷物のトラブルで舞踏会には間に合わず、魔法を使って音声だけの参加になってしまった。
途方に暮れたベアトリクスが、ジャックスを舞踏会に連れて行く事を条件に他の方法を教えてもらうと、それは壊した本人の涙を振りかけて使うと囚われてしまうダークマジックだった。
ベアトリクスの魔女デビューの結末:迎えた本番
舞踏会には、生徒とその保護者に加え、世界中から魔法使いたちが集まっていた。
直っていない水晶の他にも、ドレスが気に入らないベアトリクスは舞踏会に行くのをやめようと思ったが、父親の言葉に背中を押されて舞踏会に参加する事にした。
母親が司会を務める舞踏会では、もしベアトリクスが間に合わなかったら、二位の成績だったジャスミンがスピーチに立とうとしていた。しかし、そこにベアトリクスが到着。ジャスミンはスピーチの出番は取らなかったが、ベアトリクスが母親と歌うはずだった歌を自分の母親と歌った。ベアトリクスは機転をきかせ、歌が被ってしまった事にショックを受ける母親を元気づけ、自分達のアレンジ版を歌いその場を盛り上げた。
そして、舞踏会の会場の外で、ジャスミンが母親に成績が二位だった事を怒られている所を見つけたベアトリクスは、自分も純血のジャスミンに嫉妬していた事を告白し、仲直りした。ジャスミンは壊してしまった水晶玉を直そうと自分の涙を使ったが直らず、ベアトリクスは、水晶玉を割るきっかけは自分が彼女に見せつけたからだと気づいた。
水晶玉を直さないままスピーチに立ったベアトリクスは、割れた水晶玉を出して素直に告白した。すると、人間から純粋な愛の魔女になった母親が最後に水晶玉を元通りに直した。
ベアトリクスは母親やジャスミンをはじめとした友人たちとハグを交わした。
以上、映画「ベアトリクスの魔女デビュー」のあらすじと結末でした。
ベアトリクスの魔女デビューのレビュー・考察:魔法使いが当たり前のように暮らす世界
魔法使い・魔女の学校を描く作品は彼らを特別な存在として描くことが多い。しかし、この作品の世界観は、魔法使いの学校での落第はもちろん、たとえ魔法使いになったとしても職にあぶれればホームレスになる可能性もある所、また、オフィーリアがカフェで働いていたり、シビアかつ人間の社会に近い所がうかがえる。ベアトリクスの住んでいる家も、いわゆる絵にかいたような欧米風家で、魔法や不可思議な事はもちろん描写されているが、親近感のわく作品だった。
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