アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生の紹介:2014年アメリカ映画。ニューヨークの50歳以上限定のお洒落なマダムたちを集めたアドバンストスタイル。彼女達のファッションから女性の生き方を問う。
監督:リナ・プリオプリテ 出演者:ジョイス・カルパティ、リン・デル、イロナ・ロイス・スミスキン、デブラ・ラポポート、ジボラ・サラモン、ジャッキー・タジャー・ムルドック、ゼルダ・カプラン、アリ・セス・コーエン、アイリス・アプフェル、ディタ・フォン・ティース、ほか
映画「アドバンスト・スタイル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アドバンスト・スタイル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生の予告編 動画
映画「アドバンスト・スタイル」解説
この解説記事には映画「アドバンスト・スタイル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」のネタバレあらすじ:起・注目すべき世代
ニューヨークでお洒落な50歳以上の女性を探しては撮影し、アドバンストスタイルというブログを作っているアリ。自分自身のために始めたそれは、彼の想像を超え、ファッション業界から反響があった。
登場する女性達は、それぞれのこだわりやスタイルでお洒落を楽しみ、人生を謳歌している。アーティストや現役のショップオーナー、元編集者、元ダンサー等、その経歴も様々。ファッションが癒しという女性もいれば、お洒落は自分のためと、それぞれのモットーも確立されている。家族構成も、夫婦で暮らしている人や、未亡人、恋人やパートナーとの共同生活を営んでいたりと様々。
『帽子の日』にはアリのブログを飾った女性たちが集まり、自分たちの写った写真を見た。
「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」のネタバレあらすじ:承・アドバンストスタイルの出版
アリのブログが写真集として出版されると、たちまち新聞や雑誌に取り上げられ、モデルになった女性達はたちまち世界中で注目を集め、同世代から目標とされるようになった。影響を受けた女性は、アドバンストスタイルのモデルたちが輝いているのを見て、老いに対する考え方が変わったと言う。それは、ブログを始めた当初からアリが目指していた事だった。また写真集をきっかけに街灯ポスターのモデルに起用された女性は、若者たちからクールと称された。
アリ宛てにアドバンストスタイルの読者から手紙が来ることもあった。そうして見知らぬ人に影響を与え、励みになれば嬉しいと、アリは語る。
「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」のネタバレあらすじ:転・訪れるチャンス
ある日、モデルの女性達の元に、ランバンパリのモデル候補に選ばれたという連絡が入った。行ってみると他の候補者は若者ばかり。駄目でも収穫があるだろうと挑戦をした彼女たちは見事にランバンパリの広告を飾ることになった。新聞や雑誌に載り、ファッションショーからの招待も来た。
またテレビ番組出演のオファーにも応え、ニューヨークからハリウッドへ飛ぶこともあった。
「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」の結末:老いとは
日々お洒落をし、人生を楽しむ彼女達にも、『老い』は等しく訪れる。その老いを楽しむ事もあれば、入院だけはしないように気をつける、病院のベッドでもいつものようにお化粧をする等その生活スタイルは変わらない。緑内障でほとんどの視界を限られてしまった元ダンサーも、残念だと言いつつも周りに目が見えないことを気づかれないようにしていた。
しかし、とあるファッションショーの中、アドバンススタイルのモデルの一人で95歳のゼルダは、ショーの最中に倒れ、運ばれた病院で息を引き取った。仲間のモデル達は、大好きなファッションショーの空気の中で、お洒落をして亡くなる方が、病院で管に繋がれて死ぬよりマシだと言いながら、彼女の死を悼んだ。
何をするにも遅すぎることはない、美と年齢は無関係、人生の瞬間を楽しんで素晴らしい物にするかどうかは自分次第だと言う彼女達は、今日も精力的に活動している。
以上、映画「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」のあらすじと結末でした。
「アドバンスト・スタイル そのファッションが、人生」のレビュー・考察:ファッションと生き様
アドバンストスタイルの中に出てくる女性達は、自分に似合う物、自分が身に着けて人生を楽しく過ごせるものという物を、心得ている。ファッション誌がもっぱら若者を取り上げる中、彼女たちは自分自身で自分のスタイルを築き上げた。伊達に年は取っていないと言う、彼女達ほど説得力を持ってその言葉を言える人は早々見つからない。さらに、お洒落をする事、いいコーディネートを見つけるために余念がない、停滞という言葉の対極に彼女達のアドバンストスタイルは存在すると思う。
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