さすらいの用心棒(別題:暁のガンマン)の紹介:1968年イタリア映画。『新・夕陽のガンマン/復讐の旅』(1967年)のジュリオ・ペトローニ監督がマカロニウエスタン界のスターであるジュリアーノ・ジェンマを主演に迎えて製作した痛快西部劇です。悪党一味を抜けた元凄腕ガンマンのペテン師が父の牧場を再建する夢を持つ男と知り合い、成り行きから一緒に旅をすることになります。
監督:ジュリオ・ペトローニ 出演者:ジュリアーノ・ジェンマ (ティム・“ビリー・ボーイ”・ホーキンス)、マリオ・アドルフ(ハリー)、フェデリコ・ボイド(ロジャー・プラット)、アンソニー・ドーソン(サミュエル・プラット)、マグナ・コノップカ(ドロシー・マクドナルド)ほか
映画「さすらいの用心棒」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「さすらいの用心棒」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
さすらいの用心棒の予告編 動画
映画「さすらいの用心棒」解説
この解説記事には映画「さすらいの用心棒」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
さすらいの用心棒のネタバレあらすじ:起
元凄腕のガンマンで、今では口先だけで相手を騙すペテン師に成り果てていたティム・ホーキンス(ジュリアーノ・ジェンマ)は酒場で賭け事をしているハリー(マリオ・アドルフ)という大男が相手に騙されていることに気付きました。ティムはハリーに相手の汚いやり方を教えるとハリーは怒りのあまり暴れ出し、ティムはハリーを連れて騒然となった酒場から抜け出しました。
ハリーは亡き父の牧場を再建するために金を貯め込んでおり、そのことを知ったティムはプエブロという町にある銀行に金を預けるべきだと提案しました。しかし、プエブロの町はやけに静かであり、ハリーは違和感を感じながらもティムに言われるがままに町の銀行に金を預け入れました。しかし、銀行はティムが作った偽の銀行であり、たまたま忘れ物をして町に戻ったハリーはティムに金をだまし取られたことに気付きました。
その頃、悪党一味のボス、サミュエル・プラット(アンソニー・ドーソン)の息子でガンマンのロジャー(フェデリコ・ボイド)は執拗にティムの行方を追っていました。
さすらいの用心棒のネタバレあらすじ:承
町の酒場に手下を引き連れてやってきたロジャーはハリーと遭遇しました。ロジャーは酒場のマスターからハリーはティムの友人だと聞きつけ、ハリーもまた自分同様にティムを追っていることを知りました。
その後、ハリーは“人魚”を見世物にしている小屋でティムを発見、殴りかかろうとしましたが、ティムは既にハリーから騙し取った金は全てこの小屋に投資したとのたまいました。激怒したハリーはこの小屋を破壊してしまいます。しかし、ハリーの話を聞いたティムは一転してハリーの資金集めを手伝うと持ち掛け、偽の電報局を開いては町の人々を騙して金をむしり取り始めました。ところが、ロジャー一味が噂を聞きつけて偽の電報局に現れ、ティムはハリーを連れてその場から逃げ出しました。
実は、ティムは元々サミュエルの一味の者であり、“ビリー・ボーイ”の異名を持つ早撃ちの名人でしたが、サミュエルの息子二人を射殺して一味を飛び出しおり、ただ一人生き残った息子であるロジャーは血眼になってティムを追っていたのです。
さすらいの用心棒のネタバレあらすじ:転
何とかロジャー一味の追跡から逃げきったティムとハリーは、たまたま見かけたとある葬式の場に身を隠しました。ティムは未亡人のドロシー(マグナ・コノップカ)を騙して遺産を奪い取ろうとハリーに持ち掛け、ハリーは渋々ティムに協力することにしました。ティムは何とかドロシーの家に入り込み、彼女の美貌に惹かれてしまいますが、ドロシーは金を持っていないことに気付いたハリーはティムの嘘に激怒、ドロシーの家に殴り込み、結局ティムとハリーは町の牢獄に入れられてしまいます。
ハリーが保釈金を払ったことで釈放された二人。ティムは人魚の小屋の興行主にハリーを“火吹き男”として売り込みますが、ハリーは火吹きのパフォーマンスで謝って小屋を燃やしてしまい、結局ティムとハリーはその場から逃げ出しました。しかし、二人はとうとうロジャー一味に捕まってしまい、危うく縛り首にされそうになりました。ティムは早撃ちの腕を見せつけて一味を倒し、ハリーを助けて逃走しました。
さすらいの用心棒の結末
何とかロジャーの追跡を振り切ったティムとハリーは金塊を強奪しようと考えますが、警備兵を射殺してしまったことから保安官に追われる身となりました。二人は結局金塊強奪を断念せざるを得ませんでした。
ティムとハリーは、ハリーの父の牧場へと辿り着きました。牧場周辺にはあらかじめハリーの父が仕掛けていたウサギ用の罠がありました。ティムはハリーの夢である牧場の再建を手伝うと約束しましたが、そこにサミュエルとロジャーが一味を引き連れて襲い掛かってきました。ティムは一味と激しい銃撃戦を繰り広げ、戦いの最中に折角リフォームしたばかりのハリーの家はダイナマイトで木っ端微塵に吹き飛ばされてしまいます。ティムはロジャーに追い詰められますが、ロジャーはウサギ用の罠に引っかかり、ティムは何とかサミュエルとロジャー親子を撃ち殺し、一味を壊滅させることに成功しました。
牧場の再建は台無しになり、責任を感じたティムは再び旅に出ようとしました。しかし、ハリーも旅は道連れだと言ってティムと行動を共にすることにしました。
以上、映画「さすらいの用心棒」のあらすじと結末でした。
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