アンニュイ ~倦怠の季節~の紹介:2012年イタリア映画。美しい妻を深く愛するあまり抱くことができず、妻の欲求を満たすため他の男に妻を抱かせようとする男の歪んだ愛と狂気を描くセクシーロマン。
監督:パオロ・フランキ 出演:ジャン=マルク・バール(ディノ)、イザベラ・フェラーリ(アンナ)、ルカ・アルジェンテーロ(アレッサンドロ)、フィリッポ・ニグロ(マウロ)、ジャン=ピエール・ロリ(ラウダーニ)、マウリツィオ・ドナドーニ(カルロ)、ほか
映画「アンニュイ 倦怠の季節」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アンニュイ 倦怠の季節」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アンニュイ ~倦怠の季節~の予告編 動画
映画「アンニュイ 倦怠の季節」解説
この解説記事には映画「アンニュイ 倦怠の季節」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アンニュイ ~倦怠の季節~のネタバレあらすじ:愛と欲望
若い頃に出会ったディノとアンナはお互いにひと目で惹かれあって結婚するが、2人の間にセックスはなかった。ディノには優秀な兄がいたが自殺しており、それを発見したのはディノだった。認知症だった父も2か月前に施設で亡くなっており、家族の死に自責の念を感じ、ディノは自身を嫌悪していた。そんな彼は妻を深く愛するがゆえに、自分の欲望を妻にぶつけることは妻を汚すことになる、という脅迫観念から彼女を抱くことができないでいたのだった。彼はもっぱら売春婦を欲望のはけ口にしていたが、ある時クラブで知り合った一組の夫婦マウロとエマに誘われて3Pに耽る。夫婦からディノにもパートナーを連れてくるよう要求するがディノはパートナーはいないと答える。しかしディノの後をつけたマウロがアンナの存在を知り、アンナを見て興奮したと語るマウロをディノは思わず殴り倒す。
アンニュイ ~倦怠の季節~のネタバレあらすじ:歪んだ愛
ディノが他で欲望を満たしていることをアンナは知っていた。アンナを深く愛するあまり抱くことができない、というディノを理解することは出来なかったが、それでもディノを愛していたアンナは別れることができずにいた。そんな彼女を幸せにできるのは自分ではない、と悟ったディノは、アンナが過去に付き合っていた相手に会うことにする。最初に会ったのはディノの前に付き合っていたアレッサンドロで、ディノは彼に自分の願いを話してアンナに連絡するよう頼むが、アレッサンドロに追い帰される。次にアンナの元恋人で建築家のラウダーニに会うが、彼はアンナとの思い出はないといわれてしまう。最後にアンナの初恋の相手カルロを訪れる。妻と2人の娘に恵まれたカルロはディノの話を聞くと彼を殴り、アンナの年齢から子供をもつことを考えるよう言われたディノは涙を流す。
アンニュイ ~倦怠の季節~の結末:叶わぬ想い
ある日、アンナは勤め先で声をかけてきたアマンテと関係を持つようになる。美しさを増した妻にディノは誰かに抱かれていることを直感し、相手の名を聞くがアンナは答えない。アマンテは彼女に夢中だったが、しばらく関係が続いたあと、アンナは彼に別れを告げる。家に帰ったアンナはそこで頭を窓に打ちつけて傷を負ったディノからなぜ戻ったのかと聞かれる。
アンナを不幸にしているという思いに囚われ続けるディノ、それを受け入れることにしたアンナは体の関係は持たないまま、裸になってベッドで眠っていた。しかしアンナはセラピーを受ける中で、もう耐えられないと語る。ディノはアンナがいてくれるから自分は生きているのだと話し、これまでのことを書きとめた紙を燃やす。
そしてディノはアンナとであった海にきていた。夜の海でアンナとの幸せな日々の幻影を追って、ディノは暗い海へと入ってく。
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