天使に恋しての紹介：2014年イタリア映画。ある日突然、天使になるべく命じられたその日暮らしのナンパ男が、心から愛する女性に出会ったことで、天使見習いを通して人々への思いやりや真の愛を知るまでを描いたファンタジー作品。
監督：ステファノ・レアリ 出演：ラウル・ボヴァ、ヴァネッサ・インコントラーダ、ウーゴ・パリアイ、ヴィットリア・ピアンカステッリ、ほか
映画「天使に恋して」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天使に恋して」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
映画「天使に恋して」解説
この解説記事には映画「天使に恋して」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天使に恋してのネタバレあらすじ：神への祈り
ローマ市内で親から受け継いだアパートの家賃収入で暮らし、趣味はナンパとジョギングというその日暮らしのクラウディオ。
ある日、いつものようにナンパ相手の物色をしながらジョギングをしていたクラウディオは、そこでルイーザという女性に出会うが、警察官だという彼女はこれまでとは違って簡単に誘いには乗らない。
なんとか彼女の気を引こうとするが、人助けは無駄だと言い、アパートの老朽化に抗議する住人らを追い出してやると言い捨てるクラウディオに、ルイーザは呆れて去って行く。
週末、フリークライミングをしているルイーザを追って崖を登り、チャンスが欲しいと言うクラウディオの熱意にほだされた彼女はデートに応じるが、その後、クライミングを続けたルイーザは足を滑らせて転落してしまう。
大怪我を負った彼女を抱きかかえてクラウディオは天を仰ぐと、彼女ではなく自分の命を奪ってくれと祈る。
天使に恋してのネタバレあらすじ：天使見習い
病院に運ばれたルイーザの処置を待っていたクラウディオの前に、天使ウリエルが現れ、主がクラウディオを天使に任命し、自分はその指導者なのだと告げる。
願いが聞き入れられて事故はなかったことになったと聞いた彼は、病院中を探すがルイーザの姿はなく、医師にもそんな患者はいないと言われる。
慌てて警察署へ行くと、彼女は何事もなかったかのようにそこにいたが、クラウディオのことは覚えておらず、２人で撮ったはずの写真にも彼女は写っていなかった。
信じがたい出来事に数日呆然としていたクラウディオの元に、住人で会計士のロベルトがアパートの買い手が現れたと言いに来る。
クラウディオは代々受け継いできた建物を手放したくなかったが、資金もなく、改装したいなら売るしかないとロベルトに説得され、父の頃からの取り決めである今の住人らの家賃は変えないという条件で、富豪のワルターに売却を決意するが、彼との握手に違和感を覚える。
天使に恋してのネタバレあらすじ：天使か人間か
ウリエルに再会したクラウディオが説明を求めると、見習い期間が終わって完全な天使になれば人々からクラウディオの記憶は消え去るが、人間でいつづけることを選べるという。
３人の魂を救えば見習い期間が終わると聞いたクラウディオは、ルイーザと改めて出会いからやり直して近づきになる一方で、住人の少年ミケレ、ホームレスの女性ジゼラを救う。
挙動不審さをルイーザに問われたクラウディオは思わず天使見習いの件を話すが、バカにされたと思った彼女は怒って去って行く。
天使に恋してのネタバレあらすじ：悪魔の妨害
そんな中でアパートが放火に遭い、そのことを理由にワルターは住人に退去を言い渡す。
放火がワルターの仕業ではないかと疑ったクラウディオは、ルイーザに調べるよう頼むが、ワルターに会った彼女は洗脳され始め、逆にクラウディオに疑いの目を向け、同僚の忠告にも耳を貸さず、ワルターのプロポーズを受け入れてしまう。
ルイーザに冷たくされる中で、クラウディオはロベルトがアパートから飛び降りようとしているのを助ける。彼もまたワルターに洗脳され、金欲しさに言われるがままに放火したことを告白する。
ワルターは人間が天使になるのを妨害する悪魔だった。悪魔の手からルイーザを守りたいクラウディオだったが、ウリエルから、人間のままでいることを選べば互いの記憶が失われ、天使になれば人間の愛は得られないが彼女を守り続けることはできると言われて悩む。
天使に恋しての結末：１００倍返し
意を決したクラウディオは人間でいることを選び、ワルターとルイーザの結婚式の場に警察を引き連れて乗り込む。ワルターが贈ったペンダントをルイーザの胸からもぎ取ると、洗脳は解け、最初の出会いの記憶が彼女の中に蘇る。ロベルトの証言をもとにワルターは逮捕され、クラウディオはルイーザと共に式場から逃げ出す。
市内の川辺に来たクラウディオは、記憶がなくなることを覚悟でルイーザにキスをするが、失われることはなかった。そこに現れたウリエルに、人間なのに記憶が残ったままだと言うと、ウリエルはクラウディオは人間ではなく天使になったのだと告げる。
天使は人間として愛せないはずなのにキスができたと不思議がる彼に、それは天使のまま地上で彼女と愛し合えるチャンスがご褒美として主から与えらえたのだと告げるのだった。
以上、映画「天使に恋して」のあらすじと結末でした。
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