アノマリサの紹介:2015年アメリカ映画。妻子に恵まれ豊かな人生を歩んでいるかに見えたマイケル、しかし、本人は退屈な日々に不満を募らせていた。ある日、講演で訪れたシンシナティーでリサという女性と出会う。マイケルは「別の声」を持つリサと特別な夜を過ごすのだが……。鬼才脚本家チャーリー・カウフマンが手がけるR15指定のストップモーションアニメ。資金はクラウドファンディングで調達した。独創性ある作風により第88回アカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされた。
監督:ピート・ドクター、ロニー・デル・カルメン 声優:エイミー・ポーラー、フィリス・スミス、リチャード・カインド、ほか
映画「アノマリサ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アノマリサ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アノマリサの予告編 動画
映画「アノマリサ」解説
この解説記事には映画「アノマリサ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アノマリサのネタバレあらすじ:起
主人公マイケル・ストーンは日常的に苛立っていた。なぜならいつの間にか、全ての人間の声が皆同じに聞こえていたからだ。タクシーの運転手、妻や子供…。誰と話しても、同じ男性の声が聞こえるという異常な状態は、彼に強いストレスを与えていた。そんななか、講演会の仕事のためシンシナティーを訪れたマイケルは、ふと「別の声」が聞こえてくることに気付く。その声を聞きたくてなんとかその声の持ち主と接近を果たす。マイケルはカスタマーサービス界において名声を築いていたため、その地位を利用したのだった。「別の声」の持ち主はリサという名の女性だった。
アノマリサのネタバレあらすじ:承
リサはちょうどマイケルの講演を聞きに街を訪れていたため、マイケルに声をかけられてまんざらでもない様子。しかしリサはもう1人の女性と行動を共にしていた。その女性は傍から見て、リサよりも美しく、普段からモテるのか自信満々で有名人のマイケルとお近づきになろうとする。とはいえ、マイケルはリサの声に興味があるため、その女性をフッてリサを自分の部屋に呼ぶのだった。リサ自身も「どうして自分なのか」と驚きつつも、喜ぶ。マイケルはリサに「君の声が聴きたい。もっと話して」と頼む。会話をするなかで親密になっていく2人。
アノマリサのネタバレあらすじ:転
マイケルの著書に「anomaly(例外的な人、異常という意味)」という単語が出てくる。その単語とリサの名前を掛け合わせて「Anomalisa(アノマリサ)」とリサを呼ぶようになるマイケル。そしてマイケルとリサは身体を重ねる。翌朝。朝食を食べながら、マイケルは妻と離婚し、リサと一緒になりたいと言い出す。OKと返答するリサ。すると突然、リサの食事の仕方やクセが気になりだすマイケル。そして段々とリサの声もいつも耳にする声と同化していく。がっかりするマイケル。
アノマリサの結末
リサと出会う前、マイケルは子どもにお土産を買おうとするが、店頭で気づく。そのおもちゃ屋は「大人のおもちゃ屋」だった。冷やかしに店内に入ると、日本製のからくり人形が。その人形に興味を持つマイケル。ラストシーンではマイケルは自宅に帰っており、ホームパーティーが開かれているがマイケルはつまらなそうにぼんやり佇んでいる。横には息子にお土産として買ったであろう、あのからくり人形が淋しげに「桃太郎」の歌を日本語で歌うのだった
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