映画アナザヘヴンの紹介:2000年日本映画。謎の連続猟奇殺人を追っていくうちに得体の知れない存在と対峙していくことになる主人公達の物語。当時映画の公開と共にドラマが同時放送され、リンクしているストーリー展開の面白さと斬新なストーリーが話題となった、SFホラーの人気作である。
監督 :飯田譲治 キャスト:早瀬マナブ(江口洋介)、大庭朝子(市川実和子)、笹本美奈(松雪泰子)、木村敦(柏原崇)、飛鷹健一郎(原田芳雄)、赤城幸造(柄本明)、柏木千鶴(岡元夕紀子)ほか
映画「アナザヘヴン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アナザヘヴン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アナザヘヴン」解説
この解説記事には映画「アナザヘヴン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画アナザヘヴンのネタバレあらすじ1
殺害後、被害者の脳味噌を取り出し料理にしてしまうという連続猟奇殺人が起こるところから物語は始まります。状況証拠は犯人が女性だと物語っていますが、どの被害者も凄まじい力で首を折られている為、やはり男性ではないかという疑いも出てきて捜査は難航します。そんな折、主人公マナブの部屋に勝手に上がり込んで関係を迫る朝子。マナブはそんな朝子の存在を疎ましく思いつつも、彼女との関係を切ることが出来ません。朝子は以前マナブが担当した事件の被害者であり、以来マナブに執着しています。ある日マナブと飛鷹は通報があったマンションの部屋で、ついに犯人と対面します。犯人は以前から行方不明になっていた女子大生、柏木千鶴。ところが千鶴は部屋に乗り込んで来たマナブ達の目の前で倒れ、絶命します。
映画アナザヘヴンのネタバレあらすじ2
マナブ達が急いで遺体を調べると、なんと彼女にも脳味噌がありません。室内には木村という生存者が一人おり、洗面所に隠れて震えていました。他には誰もいない、犯人は柏木千鶴だと断言する飛鷹。それに対し、女子大生があんな力で首を折れるわけないと反論するマナブ。その言い争いを聞いていた木村が急にクスクス笑い出します。どうしたんだと近付き介抱するマナブの髪の毛を触り「綺麗な髪の毛・・・」と呟いて涙を流す木村。部屋に泊まりにきた朝子にマナブは事件の事を話します。朝子は、犯人は千鶴じゃなく、彼女の頭の中に入って悪いことをさせていた何かが犯人だと話します。千鶴の遺体を調べていた検死官の赤城は、脳味噌は消えたのではなく頭の隅っこで腫瘍だらけになり、干からびて小さくなっていることを発見します。
映画アナザヘヴンのネタバレあらすじ3
ちょうどその時、被害者の木村から警察署内にマナブ宛ての電話がかかってきます。マナブにプレゼントを用意したと言う木村。マナブと飛鷹が急いで指定されたホテルに向かうと、部屋で一般女性が殺されていました。窓の外を見ると、ビルの上に木村が立っており、こちらを挑発してきます。マナブと自分は仲間だからひとつになりたいと言う木村。木村を確保しようと奮闘する二人でしたが、逃げられた挙句二人とも怪我を負ってしまいます。木村の人間離れした身体能力を目の当たりにしたマナブは朝子の言う通り、犯人は人間ではなく得体の知れないものだと確信しますが、怪我が酷く、警察病院で入院することになってしまいます。しかし警察署内の地下の通用口で謎の死体が見つかったことで、木村が署内に進入した可能性もあるとして、マナブは自宅で待機することになります。
映画アナザヘヴンのネタバレあらすじ4
その夜、警察病院の看護師笹本がマナブの部屋まで診察しにやってきます。マナブはまんざらでもないものの、飛鷹と赤城は怪しいと睨みます。赤城は頭を出たり入ったりするこの事件の犯人を「ナニカ」と命名し、マナブ、飛鷹と共に行動を開始します。赤城が言うには、ナニカが人の頭の中に入ると徐々に持ち主の脳味噌が駄目になっていくので頭痛に悩まされているはずであること、また病院でしか手に入らない強力な痛み止めの薬を持っているはずだと推理します。飛鷹も、ナニカはマナブの好みの女性に入り込んで再び近付いてくる可能性があると言います。そうなると一番怪しいのが笹本です。マナブの家に盗聴器をしかけ、診察に来た笹本とマナブのやり取りを注意深く聞く飛鷹と赤城。マナブと話しているうちに頭痛に苦しみ出し、涙を流し始める笹本。
映画アナザヘヴンのネタバレあらすじ5
正体を現したか!とマナブが彼女を取り押さえたことを合図に飛鷹と赤城が乗り込みます。笹本の鞄を調べると薬の袋が出てきますが、赤城が確認したところ、それは頭痛薬ではなく普通の抗生物質であることが発覚。笹本は泣きながら部屋を飛び出していき、罪悪感と無力感に襲われるマナブ。その後部屋に来た朝子にも冷たく当たってしまいます。その直後、木村からマナブの携帯に殺人予告の電話が。追い詰められながらもマナブは朝子を置いて現場に向かいます。そこには大量の惨殺された死体が転がっていました。部屋に残された朝子は、笹本が落としていった袋の中から大量の薬を発見します。朝子はマナブに連絡し、マナブは警察署に持ってきてくれと朝子に頼みます。
映画アナザヘヴンのネタバレあらすじ6
その頃赤城の研究室に笹本が侵入してきて、微笑みながら傷付いた手で部屋を荒らしていきます。やはりナニカは笹本の中にいたのです。マナブと飛鷹が駆け付けた時には既に遅く、赤城は殺されており、笹本も絶命していました。笹本の頭には何かが抜け出したような小さい穴が開いています。その時、駆け付けた朝子と目が合うマナブ。朝子は涙を流しながら走り去っていきます。朝子にナニカが入ってしまったと気付くマナブ。すぐに飛鷹と二人で朝子を追いかけます。朝子のアパートに行ってみますが、誰もいません。その時、マナブは飛鷹の急所を殴り、気絶させて手錠で繋いでしまいます。自分で何とかしようと決意して部屋を出て行くマナブ。その後マナブは地下駐車場で朝子を見つけます。笹本が診察時に、使っていない大きな一軒家を所有していると話していたのを思い出し、とりあえずその物件に朝子を匿うことに。その頃脱出を試みる飛鷹は、ドアの隙間から除いていた犯罪マニアの男に助けられ、彼の車でマナブを探します。
映画アナザヘヴンの結末
その頃、マナブが目を離した隙に風呂場で拳銃自殺をしようとする朝子。止めようとしたマナブは朝子に投げ飛ばされてしまいます。その衝撃で朝子の意識はナニカにすり替わり、ナニカはマナブに自分の正体を話し始めます。自分は未来から来た存在だが、未来の世界では皆悪いことを考えなくなってしまい退屈だから、マナブの中に入ってこの世界でもっと悪いことがしたいとナニカは語ります。マナブが動けないうちに今度はドライヤーを使い感電自殺によって朝子の頭から出ようと目論むナニカ。マナブが止めようとしますが、朝子は瀕死の状態になってしまいます。その時飛鷹も合流し、気を失いかけているマナブを助けます。朝子は何とかマナブに、ナニカの正体は水であることを伝えます。部屋を見渡すマナブ。その時水の塊がマナブの身体を伝ってマナブの耳に入ろうとしていることに気付きます。しかしマナブはこれで終わるならそれでいいと思い、止めません。その時飛鷹がタオルを持ってマナブの身体に体当たりしました。そして逃げたナニカに向かって火炎瓶を投げつける飛鷹。燃え盛るナニカは飛鷹に襲い掛かりながらもやがて消滅します。外へ脱出する三人でしたが、朝子は息を引き取ってしまいます。雨が降り始め、二人はじっと雨を見つめます。街に雨が降り続けるシーンで物語は終わります。
何度も観たくなる映画です。江口洋介かっこよすぎ!高校生の私には刺激強すぎでした。実和子ちゃんのおっぱいも良き!刹那系アンニュイな気持ちになる映画です。いや、アンニュイな私にはたまらない映画です!