アントラム 史上最も呪われた映画の紹介:2018年カナダ映画。「この映画を見たら死ぬ」おぞましく警告された映画『アントラム』は1970年代に製作され、謎の死を遂げたり、火災により多数の人が犠牲になったとされるいわく付きの映画で、消失してしまいます。それを見つけた者がついにその封印を解き上映するという話です。
監督:マイケル・ライシーニ、デヴィッド・アミト 出演:ニコール・トンプキンス、ローワン・スミス、サーカス=サレフスキ、ダン・イストラーテ、シュー・サキモト、クリステル・エリング、ほか
映画「アントラム 史上最も呪われた映画」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アントラム 史上最も呪われた映画」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アントラム 史上最も呪われた映画の予告編 動画
映画「アントラム 史上最も呪われた映画」解説
この解説記事には映画「アントラム 史上最も呪われた映画」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アントラム 史上最も呪われた映画のネタバレあらすじ:起
「アントラム」それは1970年代に製作されて映画祭のプレチェックを行った者が次々に死亡、さらにはハンガリーで上映された際には原因不明の火災が起こり、56人が死亡するという痛ましい事故がありました。そんな事があり、いわく付きとなったこの作品は一時行方が不明となってしまいます。
長きに渡り姿を消していたアントラムのフィルムを、長年追い続けたドキュメンタリー作家であるマイケル・ライシーニと、デビット・ラミトの二人がオークションで入手します。
二人はアントラムをよく知る映像クリエイターに鑑定を依頼、何かしらの細工が施されていることが判明しましたが、彼らは長年に渡る呪いの映画アントラムの封印を解き、上映をすることを決めました。
アントラム 史上最も呪われた映画のネタバレあらすじ:承
姉弟が大切に飼っていた犬が死んでしまう。話はそこから始まります。弟は天国に行った、そう信じました。落ち込んでいた弟に姉がある提案をします。死んだ犬の魂に出会うためにある儀式がある、姉弟は再び愛犬に会いたい思いから地獄へと繋がるように穴を掘り始めました。
テントを張り、姉弟はどんどんと掘り進めていきます。掘り進めていくうちに弟が地獄の番犬ケルベロスの存在を感じるなどと奇妙な事を話し出し、様子が徐々におかしくなってきたので、姉は怖くなってきました。
穴を掘りはじめてから数日が経ち、姉弟は近くの民家を探索して回ります。そこには二人の男が住んでいて、まるで悪魔を象徴するようなヤギの頭を取り付けた蒸し器に、人を放り込んでいます。周りに頭蓋骨が落ちていることから、男達は人を食べているようです。
アントラム 史上最も呪われた映画のネタバレあらすじ:転
見つかったら殺される、そう感じた姉弟はすぐさま逃げ出しますが、逃げても逃げても最初穴を掘っていた場所に戻されてしまうのです。すっかり怖くなった姉は弟に儀式や悪魔は嘘だと話しますが、弟は「知ってた」と話しますが、いまなお悪魔の存在を感じているようです。
すると突然何かに襲われました。地獄の番犬ケルベロスです。とても信じられませんがそれに襲われています。姉弟は木の上に逃げ、やり過ごすのを待ちます。ケルベロスをやり過ごし、次の日の朝になりました。しかし昨日の男達が現れて弟を拐っていきます。そしてあの蒸し器に弟を放り込んだのです。
姉は拾った銃で男二人を撃退、どうにか弟を助け出すことが出来ました。そのまま森を歩いていると、弟が怪我をした犬を見つけます。そして唐突に「THE END」の文字が浮かび上がりました。
アントラム 史上最も呪われた映画の結末
終わったように見えましたが映画は続いています。画面には三角形が現れました。そして森の中で弟を探す姉が現れました。先ほどの三角形は完全には消えずにうっすらと画面に残っています。
弟の行方が分からず姉はテントの中で泣き続けていました。するとテントの外に何かの気配を感じた姉は、先ほど使った銃を手にして外にいる何かに向けます。急にフィルムがおかしくなり画面が真っ暗になったかと思えば、見るからに怪しい男が現れました。男はまるでスクリーン越しの者達が見えるかのようにこちらへ指を指しています。
これがアントラムの全てでした。その後マイケル・ライシーニとデビット・ラミトは、フィルムを科学的な角度から分析することにします。劇中、人が不快になるようなノイズが流れていたこと、悪魔崇拝を意味する逆五芒星も刷り込まれていたこと、さらに、最後に出てきた三角形は聖書で三位一体を意味するものと分かりました。
二人は精神学教授に、サブリミナル効果で人を操る事ができることの可能性について話を聞きます。教授は一般的にはあり得ないと話しますが、過去にあった強い呪いを持つ男の話を始め、これくらいの強い呪いを持つ男なら可能性はあるかもしれないと話しました。教授が見せたその男。それはアントラムの最後に我々を指指した男だったのです。
以上、映画「アントラム 史上最も呪われた映画」のあらすじと結末でした。
ペットの魂を見つけるために地獄に繋がる穴を掘り起こすという設定がとても斬新だなと感じます。これがこの映画のおすすめする理由で、従来のホラー映画に飽きた人にこの映画を紹介したくなります。怖さと不気味さが入り混じったものです。