青い海原の紹介:1957年日本映画。美空ひばりと高倉健の「マドロスさん」をテーマにした青春ラブストーリー。船乗りのタフガイ、高倉さんと船長の養父と2人で生きてきた勝ち気な乙女、ひばりさんの不器用な男と女の恋の行方や如何に?!
監督: 小林垣夫 出演者:美空ひばり(はるみ)、高倉健(浜田健次)、宇佐美淳也(山村信造)梶三郎(春日八郎)、山口勇(酒崎大三)三条美紀(京子)、ほか
映画「青い海原」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「青い海原」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「青い海原」解説
この解説記事には映画「青い海原」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
青い海原のネタバレあらすじ:起
船乗りの健次はある目的のためにしばらく横浜で暮らすために上陸しました。かつての同僚、矢島が船の事故で他界した際に、横浜の信造と「親子」として暮らす彼の子どもの養育費の貯金通帳と写真が入った名刺入れを信造に届ける様に頼まれたのです。港町にあるホテル兼酒場の「海猫亭」にいる信造を訪ねます。そこで出会ったのが、気の強い小柄で大きな黒目が魅力的な若い娘、はるみでした。健次は信造からはるみが矢島の娘であることを聞かされました。アルコール依存症のごとく、酔っ払っては帰宅する信造は健次から受け取った貯金通帳を気軽に自分が使ってしまう事を恐れ、酒場のマダムである京子に保管してくれるよう頼み、名刺入れを壁に掛けた額の中に隠しました。はるみはいつも酔っ払っている父が養父であるけれども、自分の事を実の娘のように思ってくれていることを知り、胸を詰まらせます。
青い海原のネタバレあらすじ:承
信造の船で働く三郎は仕事のミスは多いけれど歌のうまい男でした。ある日、一緒に船に乗って彼の歌を心地よく聞いていた信造ですが、悪い集団のボスとその手下の男達の船がわざと横切ってそれによって激しく船が揺れ動き、信造が持っていたウィスキーが過熱して船が火事になりました。健次が偶々そばを通り掛かり、運よく二人は助かりますが、信造は顔全体に火傷を負って盲目になってしまいます。船員たちは船長である信造のためにお金を作らなければと迷走します。健次は賭博に手を出して警察に捕まりますが、はるみの貰い下げで何とか釈放されます。2人は不器用ながらもお互いに惹かれ合いますが、恋に現を抜かしている暇はありません。三郎は酒崎組に頼み、ボスである酒崎は渋々お金を貸してくれますが彼らははるみを狙っていました。信造が京子に預けたお金は酒崎の恋人の彼女のせいで返されることはありませんでした。お金は健次の働きによって何とか返せましたが、はるみと信造は酒崎の強引な立ち退き要求によってホテル「海猫亭」を出て行かなければならなくなったのです。
青い海原のネタバレあらすじ:転
信造ははるみに彼女が養子であること、それから自分といては不幸になりかねないから伯父の元で暮らしたほうがよいのではないかと伝えますが、はるみは「おとっつあんは私の本当のおとっつあんよ。おとっつあんの元を離れたら私はどうしたらいいの」と信造の元を去ることを拒みます。不意に、健次が夜遅くに出て行きます。船乗りの仕事に戻るというのです。2人はお互いを思いやっている事を知らず、気持ちのすれ違いでケンカ別れしてしまいました。久々に会った三郎が2人に転機になる話を持ち掛けます。それはキャバレー「黒い瞳」というお店でバンドの求人を募集しているからその試験を一緒に受けてみないかという誘いでした。「歌なんて、私なんか・・・」というはるみですが、実ははるみもずば抜けた歌唱力の持ち主だったのです。2人は見事合格して三郎はバンド、はるみは歌手として働けることになりました。
青い海原の結末
はるみは健次が自分の為に貯金通帳と名刺入れを届けにやってきた真実を知って彼を追いかけますが、途中で酒崎の仲間に捕まり、三郎と共に拉致されてしまいます。車で港に着くと、男の集団達が三郎に暴力を振るいます。駆け寄ろうとするはるみは他の男達に押さえられて絶対絶命です。その頃、横浜に再び帰ってきた健次は酒場のマダム、京子からはるみと信造が引っ越したことを聞かされます。そして、誘拐されている彼を警察に追われていた健次が駆けつけ、悪党達はあっさりと捕まります。はるみに好意を寄せていたことや結婚することをはるみに話す三郎ですが、歌手としてのハワイ巡業のオファーがきたことや、はるみは健次が好きだと分かり、身を引きます。警察に犯人逮捕協力のお礼を言われ、健次が警察署から出るとはるみと遭遇します。そして、港にいる彼女の養父、信造と共にハワイへ旅立つ三郎を一緒に船に乗って見送るのでした。
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