アラクノフォビアの紹介:1990年アメリカ映画。南米アマゾンで新種の生物を探す為訪れたアザートン博士達とカメラマンのマンディは、現地ガイドも入りたがらない森の奥深くで、新種と思われるクモを発見する。そのクモは非常に攻撃性で毒袋を3個も持っており、生殖機能を持っていない非常に珍しいクモだった。1970年代半ばに流行った動物パニック映画の復活を思わせるような作品。
監督:フランク・マーシャル 出演:ジェフ・ダニエルズ、ハーリー・ジェーン・コザック、ジュリアン・サンズ、ジョン・グッドマン、ブライアン・マクナマラほか
映画「アラクノフォビア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アラクノフォビア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アラクノフォビアの予告編 動画
映画「アラクノフォビア」解説
この解説記事には映画「アラクノフォビア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アラクノフォビアのネタバレあらすじ【新種の毒グモ発見】
昆虫学者のアザートン博士は助手と共に、南米アマゾンで新種の生物を採取する為、カメラマンのマンディを連れて現地ガイドも「ここから先は行かない」と言われる奥地へと足を踏み入れる。そこは長年、流れ落ちる滝で削られ出来た深さ600メートルの深さの森であった。下まで降りたマンディは大きなクモの巣を見つけ、写真に収める。アザートン博士は大きな木を見つけるとその下に虫を受ける装置を設置し、木に向かって毒ガスを噴射する。やがて木の上から無数の虫たちが降ってきた。受け皿に一際大きな音を立てて落ちてきたクモを見て、アザートン博士は「新種のクモだ、ぜひ生きた標本が欲しい」と言った。死んだ毒グモを写真に収めようと、マンディがカメラを向けると毒グモがレンズに飛びかかってきた、慌てたマンディは毒グモを踏み潰してしまい、アザートン博士に怒られるが、毒ガスでもその毒グモは死なない強い生命力を持っており、生きた標本を手に入れる事に成功する。凶暴で非常に毒性が強い、生殖器を持たない珍しいクモである事が判明した。そのクモは所謂、働きバチの様なもので本当のボスは他にいた。
アラクノフォビアのネタバレあらすじ【カメラマンの死】
探検に参加する前から熱のあったカメラマンのマンディは、テントで寝る事にした。荷物に紛れ込み一緒にやってきた一際大きなボスグモに刺され、マンディはショック死してしまう。しかし死因は熱病であると誰も疑う事なく、棺に入れられマンディは故郷に送られてしまう。だが、その時マンディの棺には毒グモも一緒に紛れ込んでしまっていた。故郷の小さな田舎町カナイマに戻ってきた棺の中のマンディは、まるで何かに血を吸われたかの様に枯れ果てたミイラ状態であった。
アラクノフォビアのネタバレあらすじ【ジェニングス医師】
その頃、ジェニングス医師一家はカナイマの町に引っ越してきた。年老いた古いドクターの代わりにロスから赴任してきたった。しかし、町の人々は新しく来たジェニングスをなかなか受け入れようとはしなかった。そんな中、近所に暮らしているマーガレットだけは親切にしてくれ、患者第1号となった。引っ越しの片付けを家でしていると、小さなクモが荷物の中にいると子供達が騒ぎ立てた。実はクモが怖いジェニングスは、妻のハーリーを呼びクモを捕ってもらう。幼いころに体験したクモへの恐怖からジェニングス医師は「アラクノフォビア」、クモ恐怖症になっていた。そのクモを離れの小屋に放すが、そこには葬儀屋からカラスによって運ばれてきたあの毒グモがいたのであった。放されたクモと生殖器を持っていた毒グモは交尾をし、小屋の屋根裏に大きな巣を作り始めた。
アラクノフォビアのネタバレあらすじ【最初の犠牲者】
マーガレットは今まで飲み続けていた薬をジェニングス医師から「飲まなくても大丈夫」と言われた事が嬉しく、ジェニングス医師の歓迎会をマーガレットが開いてくれるが、そこでもなかなか受け入れてくれる人はいなかった。しかしその頃、ふ化した毒グモの子供たちが町へと広がりつつあった。最初の犠牲者はジェニングス医師の家の近くに住んでいたマーガレットだった。第一発見者のジェニングス医師は、心臓発作と診断された死因に疑問を抱き解剖をするように頼むが、古い医師はジェニングス医師が薬を飲むのを止めさせた事が原因だから解剖する必要はないと言い放つ。
アラクノフォビアのネタバレあらすじ【第2、第3の犠牲者】
ラグビーの試合にドクターとしてジェニングス医師はよばれていた。その試合中タックルされて倒れた学生が、大したタックルでもなかったにも関わらず心臓発作で死んでしまう。ジェニングス医師が来てから人が良く死ぬと「死神先生」と子供達がイジメられる。しかし3番目の犠牲者は古くからカナイマで医師をしていたメトカーフ医師だった。医師は死ぬ間際にクモに刺されていた事が、医師の妻からの証言で分かった。すぐさま解剖をし、微量ではあるが毒性反応がでた。町で一人になった医師のジェニングス医師は、先に亡くなった2体の遺体を掘り起こさせクモの噛み後が無いか調べさせる。そして、2体ともにクモに噛まれた後を発見する。
アラクノフォビアのネタバレあらすじ【アザートン博士に連絡】
ジェニングス医師は昆虫学者のアザートン博士に電話をして状況を伝える。興味を持ったアザートン博士はカナイマに向かうった。先に到着したアザートン博士のジョシュと共に、最初の犠牲者のマーガレット宅で毒グモを探します。生きた毒グモを捕まえ調べてみると、南米で見つけたクモに瑠唯に類似している事が判明する。それは生殖機能を持たない兵隊グモであった。南米からやってきた生殖機能を持った毒グモと、地元のクモが交尾し新たに生まれた新種の毒グモだった。
アラクノフォビアのネタバレあらすじ【クモの本拠地】
その頃町では続々とクモが発見され、また葬儀屋の主人とその妻も毒グモによって死亡しているのを発見される。クモは巣を中心に放射線状に広がるため、刺された人たちの場所に丸を付けていくとその円の中心にはジェニングス医師の家があった。先に到着していたアザートン博士は、小屋の屋根裏にいた毒グモによって殺されていた。急いで家に戻ったジェニングス医師は、家に入りクモを探すが、すでに家中クモが入り込んでおり逃げ場所が無くなっていた。必死の思いで2階の窓か脱出した一家だったが、ジェニングス医師だけが逃げ遅れ、2階から地下の倉庫へと落ちてしまう。
アラクノフォビアの結末【毒グモと格闘、そして勝利】
地下に落ちたジェニングスは、アザートン博士の「クモは暗くて湿っぽい場所を好み、そこに卵を産む」という言葉を思い出す。クモの恐怖と戦いながらも、今にもふ化しそうなクモの巣を発見する。アルコールを巣にかけて燃やそうとするが、そこには女王グモとオスグモが子供達を守るべく待ち構えていた。一匹は電気回路にぶつけ殺すことに成功する。しかしもう一匹は手ごわく、なかなか殺すことができない。追い詰められたジェニングスは、這い上がってくるクモが偶然体の上に乗っていた板に体をかけたところで思いっきり板を腕で弾き飛ばしクモを火の中に投下する事に成功する。だが生命力の強い毒グモは火だるまになりながらも、なおジェニングスに襲いかかってくる。近くに落ちていた電動釘打ちで、飛びかかってきた火だるまの毒グモごとぶち抜きふ化し始めた巣に命中させる。燃え尽きていく巣を見ながら、やっと終わった事を実感する。
「アラクノフォビア」感想・レビュー
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毒蜘蛛を題材にした類似の映画は他にもありますが、この「アラクノフォビア」が一番グロイと思います。特に、この毒蜘蛛に刺されるとミイラ化してしまう所や、屋根裏の大きな蜘蛛の巣は、リアル過ぎて怖いです。でも、他の映画では、最後、町中が蜘蛛の巣に覆われた絶望的なシーンで終わったりしますが、この映画では、しっかり蜘蛛を退治してハッピーエンドなので気持ちはスッキリします。いずれにせよ、気持ち悪い映画です。
恐怖感がどこまで表現されているかだがスピルバーグなら問題無しと思われます。