オレの獲物はビンラディンの紹介:2016年アメリカ映画。神の啓示を受け、9.11事件のビンラディンを捕らえるために7回もパキスタンに渡り、日本刀を腰につけあても無く探しまわった実在の人物ゲイリー・フォークナーを描いた作品。くじけそうになるたびに神が現れるという妄想と幻覚を見るキテレツなおやじ、ゲイリーの姿をニコラス・ケイジが熱演。
監督:ラリー・チャールズ 出演:ニコラス・ケイジ(ゲイリー・フォークナー)、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ(マーシ・ミッチェル)、ラッセル・ブランド(神)、マシュー・モディーン(ロス医師)、デニス・オヘア(ドス)、レイン・ウィルソン(シモンズ)、ほか
映画「オレの獲物はビンラディン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オレの獲物はビンラディン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オレの獲物はビンラディンの予告編 動画
映画「オレの獲物はビンラディン」解説
この解説記事には映画「オレの獲物はビンラディン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オレの獲物はビンラディンのネタバレあらすじ:起
米・コロラド州。住所不定、パートタイム建設作業員で腎臓病を抱えるゲイリー・フォークナー(ニコラス・ケイジ)は、いじめを受けていた12歳の時に初めて神の声を聞いて以来、35年後の今も神と祖国アメリカをフルタイムでこよなく愛する男だ。
そんなゲイリーは、アメリカ政府が9.11同時多発テロの首謀者オサマ・ビンラディン<OBL>の居場所を突き止められないことに苛立ちを抑えきれず、透析を受けている間もテンション高めに自説をぶちまけていた。
ある日、ゲイリーはホームセンターで高校時代の同級生マーシ(ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ)に再会、当時互いに憧れの存在だったことから2人は意気投合し、ゲイリーはマーシの家を訪れるようになる。
薬物の過剰摂取で亡くなった妹の子で10歳になるリジーを引き取ったマーシは、脳性まひで話すことも歩くこともできない彼女のために、仕事を3つも掛け持ちしていた。ゲイリーはマーシの支えとなり、リジーも彼になつくようになっていった。
そんな中、透析中に「パキスタンでOBLを捕まえろ」という神の啓示を受けたゲイリーは、その命に従いパキスタンへ向かうことを決意する。心配するマーシに「君とリジーを守るためだ」と告げ、ヨットでパキスタン入りするための渡航費用を稼ごうと、友人らとロサンゼルスのカジノへ向かう。
オレの獲物はビンラディンのネタバレあらすじ:承
カジノでボロ儲けしたもののコロンビアの麻薬王に盗まれた!…というのはゲイリーの妄想で、実際には彼が最後にすってしまっただけだった。
仕方なく慈善家の担当医ロスにパキスタン行きの計画を話して投資を頼むが、妄想を疑われたゲイリーは「愛する人に婚約指輪を買うため」と偽って1000ドルを借り、その金でヨットを購入する。ところが操縦方法も知らず海図も分からない彼はサンディエゴの港から出航したものの転覆してメキシコに流れ着き、土産物を持ってマーシの元へ戻ってくる。
次にゲイリーはハングライダーでイスラエルの山から飛んでパキスタン入りすることを計画。飛行機に積むために切断したハングライダーをつなぎ合わせて飛び立つが、一瞬で岩地に墜落。足の骨折とともに再びイスラエル土産を手にマーシの元へ戻ってくる。
失敗続きのゲイリーはその使命感は失われてはいなかったものの、マーシへの愛が深まったことで、彼女とリジーと過ごす時間の大切さを実感、友人からも説得されてパキスタン行きを諦めかける。
しかし、そんなゲイリーの前に神が現れて使命を果たすよう諭され、拒めば存在を消すと脅されて決意を新たにしたゲイリーはビザを取り正攻法でパキスタン入りする。
オレの獲物はビンラディンのネタバレあらすじ:転
ついにパキスタンに到着したゲイリーは、OBLの情報を得ようと日本刀を片手に街中を歩き回るが得るものはなく、ただ地元の人々と交流しながら神の啓示を待つ日々が続いていた。
そんな彼をイスラマバードに駐留中のCIA職員らは風変わりなアメリカ人が任務の邪魔をしているとマークし始める。
1か月を過ぎても当てはなく、ただ歩き回るだけの彼の前にようやく神が現れるが叱責されるだけで、OBLの行方もヒントも教えてもらえない。透析の中断と歯痛を抑えるための大麻のせいで妄想と幻覚が激しくなっていたゲイリーは、自分がアルカイダに監視されていると思い込むようになり、街中で怪しい人物を追いかけて原チャリで市場に突っ込み当局に逮捕される。
聴取したCIAは彼がどこかの組織に属する者と疑っていたが、神の啓示を受けて単独でOBLを追っていると聞いて一笑し、アメリカへの強制送還を言い渡す。
ところが、帰国のためホテルを出たゲイリーが守衛と別れの挨拶をしている時に突然銃撃され、実際は守衛が手を出した女の夫による報復だったにもかかわらず、アルカイダが自分を狙ったと確信した彼は、銃撃犯を追って山中へ入る。
だだっ広い草原の中で犯人を見失い、力尽きて夜を迎えたゲイリーは「OBLに近づいた」という神の声を聞きながら意識を失う。
オレの獲物はビンラディンの結末
気がつくとゲイリーはハングライダーからOBLのいる洞窟を突き止め、その中で何故か共に透析を受けていた。そこでヒートアップした2人は刀で戦い始め、ゲイリーが勝利…とそこで目覚めたゲイリーはイスラマバードの病院のベッドの上だった。
草原で低血糖で意識を失っていたところを発見されたのだがOBLを逃がしたと怒り心頭の彼をCIAは問答無用で空港に連行、強制送還されたゲイリーは無事マーシの家に戻る。そんな彼の行動はマスコミにも取り上げられ、ゲイリーは”ビンラディン・ハンター”として一躍有名人となる。
そしてある晩、TVでオバマ大統領によるOBL暗殺計画の成功が報じられる。ゲイリーは涙ながらにそれを受け入れ、建設会社から仕事に誘われているとマーシに話すと次の段階に進む時期だと自分に言い聞かせる。
ところが遺体は沖合から海に落とされたと聞いた彼は神の声によってその死を疑い、再び家を飛び出してパキスタンに向かう。その機内で神やOBLではなくマーシとリジーと過ごした日々を思い浮かべていたゲイリーはマーシの元へ舞い戻る。
3人で暮すことを選んだ彼にもう神の声は届かなかったが、映画化で得た資金で腎臓を買ったゲイリーは再びパキスタンに行って任務を続行する計画でいると報じられている。
以上、映画「オレの獲物はビンラディン」のあらすじと結末でした。
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