バルタザールどこへ行くの紹介:1964年フランス,スウェーデン映画。一匹のロバ“バルタザール”の生涯と、バルタザールを拾った農家の男や教師の娘、不良男らなどの周りを取り巻く人間模様を通じて、人間の本能と罪悪を追求したヒューマンドラマです。
監督:ロベール・ブレッソン 出演者:アンヌ・ヴィアゼムスキー(マリー)、ヴァルテル・グレェン(ジャック)、フランソワ・ラファルジュ(ジェラール)、フィリップ・アスラン(マリーの父)、ナタリー・ジョワィヨー(マリーの母)ほか
映画「バルタザールどこへ行く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バルタザールどこへ行く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バルタザールどこへ行くの予告編 動画
映画「バルタザールどこへ行く」解説
この解説記事には映画「バルタザールどこへ行く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バルタザールどこへ行くのネタバレあらすじ:起
フランス南西部のピレネー。幼馴染同士の教師の娘マリー(アンヌ・ヴィアゼムスキー)と農家の息子ジャック(ヴァルテル・グレェン)はある日、一匹の生まれたばかりのロバを拾い、“バルタザール”と名付けて可愛がっていました。しかし、ジャックの妹が病死したことからジャック家は農場を手放して引っ越してしまい、バルタザールも売りに出されてしまいました。それから10年の歳月が流れ、ジャックの農場を手に入れたマリーの父(フィリップ・アスラン)とマリーの元にバルタザールがやって来ました。バルタザールは買われた先で重労働を課せられたあげく持ち主に虐待されたことから逃げ出していたのです。
バルタザールどこへ行くのネタバレあらすじ:承
マリーはバルタザールとの久しぶりの再会を喜び、その日からすっかりバルタザールに夢中になっていきました。しかし、密かにマリーに想いを寄せるパン屋の息子で不良のジェラール(フランソワ・ラファルジュ)は全く面白くありませんでした。やがてマリーの父は農場主との間に訴訟問題が持ち上がり、マリー一家は家を手放し、バルタザールはジェラールのパン屋へ買われていきました。ジェラールは手下の不良グループと共に、ことあるごとにバルタザールの尻尾に火を付けたり暴行を加えるなどの残酷な仕打ちを加えていました。やがて10年ぶりにジャックが村に戻ってきましたが、マリーの心は既にジャックから離れてしまっていました。
バルタザールどこへ行くのネタバレあらすじ:転
身体の弱ったバルタザールはジェラールの仲間であるアルノルド(ジーン・クラウド・ギルバート)に引き取られました。アルノルドは普段は大人しく、バルタザールの面倒を見ていたのですが、酒が入ると人が変わったかのように狂暴に激変、逃げ出したバルタザールはサーカスに拾われます。しかし程なくしてアルノルドが迎えに訪れ、バルタザールは再びアルノルドに飼われることに。やがてアルノルドは叔父の遺産を相続して貧困生活から脱出するのですが、酔っ払ったついでにバルタザールの背中に乗り、転落して死んでしまいました。その後バルタザールは競売で老人に引き取られました。
バルタザールどこへ行くの結末
その頃マリーはジェラールに誘惑されて交際を始めましたが程なく捨てられてしまいました。やがてマリーの父が訴訟に敗れると、ジャックは必ず問題を解決することを約束、マリーにプロポーズしました。心を動かされたマリーはジェラールのもとに話をつけるため出向きますが、ジェラールの仲間たちに暴行されてしまいました。辱めを受けたマリーは村から失踪し、マリーの父は失意のあまり死んでしまいました。一方、バルタザールは再びジェラールに引き取られ、密輸の手伝いをさせられていました。しかし、ピレネー山中で税関員に発見され、ジェラールは撃たれバルタザールも流れ弾に当たってしまいます。翌朝、バルタザールは羊の群れの中でひっそりと息を引き取りました。
「バルタザールどこへ行く」感想・レビュー
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なんだかいつまでも胸糞悪い思いを引きずらせる映画で、白人にとってロバや羊や有色人種は鞭でたたきいうことを聞かせる存在のような気がした。酷い人間のオンパレード、ただただバルタザールがかわいそうでした
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あまりにロバがかわいそうすぎ 映画の撮影もどうやつてしたのかあのロバも今の様にCGもないのに名演技なのが不思議
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あまりにロバがかわいそうすぎ。
ストーリーもわかりにくくて 二回見た。ロバの視点で展開していくのが この映画の旨み。動物虐待と今ならいえそうな場面も多い。
展開が早く会話も少ないので、見ながら、え?何故?どういうこと?と悩ましい。更に内容がハッピーではないので辛い。愚かな人間たちのの中でロバのバルタザールだけが神々しいかもしれない。