映画「バッドランド・ハンターズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バッドランド・ハンターズの紹介：2024年韓国映画。地球規模の大地震で荒廃した大地で、生き残った人々は物々交換をしながら暮らしています。そんな時、10代の少年少女をマンションで助けているというキム教師と男たちがやって来ます。喜んだスナは祖母とマンションに向かいますが、そこには人体実験をするヤン・ギス医師がいたのです。マ・ドンソク主演の近未来サバイバルアクションです。コメディ要素を混ぜながら、グロいバイオレンスアクションシーンも満載です。
監督：ホ・ミョンヘン 出演：マ・ドンソク（ナムサン）、イ・ヒジュン（ヤン・ギス）、イ・ジュニョン（チェ・ジワン）、ノ・ジョンウィ（ハン・スナ）、アン・ジヘ（イ・ウノ）、チャン・ヨンナム（キム教師）ほか
この解説記事には映画「バッドランド・ハンターズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ある研究室でヤン・ギスは、娘のソヨンを蘇生させようとしています。そこへ警察が乗り込んできます。ヤン・ギスは、娘を蘇生させるために100人以上の子供を実験台にして殺していたのです。「逮捕する」と手錠をはめようとした時、巨大地震が襲います。激しい揺れで、目の前の高層ビルが崩れていき、やがてヤン・ギスの研究室のあるビルも崩れ落ちました。
地震は地球規模で、大陸は砂漠化して復興もできていません。韓国も同様で、生き残った人々は小さな小屋を建てて生活し、雨が降らないことで飲み水は濁った地下水しかありません。18歳のスナは祖母と暮らしていて、定期的にバス街へ買い出しに行きます。通貨は崩壊し、欲しいものは物々交換になります。
市場ではスナの命の恩人のナムサンが子分のジワンと一緒にワニの肉を売っています。ナムサン目当ての派手なギラギラした中年女もいます。そこへ警察と名乗る集団がやって来ます。屋台を壊し暴れ出し、スナを見つけると誘拐しようとします。スナに好意を持つジワンが止めに入りますが、逆に暴行を浴びます。
見かねたナムサンが出て行って全員を倒してリーダーを問い詰めます。「お前がボスか？」と行くと「オレじゃない、タイガーだ」と答えます。ナムサンは透明な水を持っているのを見て「水はどこにある？」と聞きます。リーダーが「そんなに遠くないマンションだ」と答えると、「タイガーにナムサンにやられたと言っておけ」と言います。すると男たちはビビッて逃げていきます。騒ぎが落ち着いたころ、スーツを着た集団が市場にやって来ました。
集団の中の唯一の女性キムは、スナを見つけて「私たちは10代の少年少女を助けている。マンションに来れば綺麗な水と綺麗な食べ物と部屋がある」と誘います。祖母が「私も行っていいのでしょうか？」と聞くとキムは「親族なら一緒に来ていい」と言います。ナムサンとジワンは「それなら行った方がいい」と言います。
スナと祖母は集団に連れられて荒野を歩き、夜になると西から来た集団と合流します。スナと同じ18歳のシュイエがいて話しかけてきます。しばらく歩くと迎えの集団が待っています。疲れ切った祖母を見たキムは「お婆さんは疲れたでしょう。ここで休んでいって。後はチェ軍曹とオ軍曹が送ってくれますから」と言います。ここで休憩したのは祖母以外に年配の男女数人でした。
そのころナムサンとジワンはマンションを探して歩いていました。チェ軍曹らは居残りのスナの祖母らを穴の前に移動させて、順番に射殺したのです。そこへナムサンらが通りかかり、残っていた兵士たちを皆殺しにします。
夜が明けると、ナムサンが殺した男の首を切断している軍服を着た女性がいます。女性はイ・ウノで「特殊部隊の兵士だった。こいつらは首を切断しないと死なないのよ」と教えます。ナムサンが事情を聞くと、ウノは「部隊は崩壊を免れたマンションを見つけると、そこには飲み水がたくさんあった。ここを生き残った人たちの生活の場にしようとしていた時。ヤン・ギスがやってきた。
ギスが医師だと知り、部隊は歓迎した。しかしギスは死体を生き返らせる薬を開発していて、グェン軍曹を取りこみ兵士やキム教師も仲間になった。ギスは生存者や兵士を使って人体実験をしているのよ。私は一人で抵抗したけど、無理だと思って逃げ出したのよ」と言います。それを聞いたナムサンは「スナが危ない、助けに行こう」と言います。
マンションに着くと、ギスは教祖のように祭られています。キムに8階に案内されると「8階は生徒専用です。親族の方たちは下に降りてください。申請すれば子供たちに会わせます」と言ったのです。親族たちはマンションの下にある水の浄化部屋に入れられ強制労働させられます。
スナとジュイエは教室に入れられます。キムがこのマンションでの過ごし方やギス医師の素晴らしさを教えます。前からいる生徒達の耳の後ろには何故か小さな傷があります。ギスが教室に入ってくると、気に入られようとジュイエが「何でもやります」と言います。ジュイエはそのままギスに研究室に連れて行かれます。スナは祖母の事が気になりキムに何度も聞きますが、答えはいつも「もう着くから」でした。
そのころナムサンらはタイガーのアジトであるスパに付きます。タイガーは昔ナムサンに叩きのめされた男で、ナムサンを見て怖気づきます。ナムサンらは捕虜にされた住人らを解放してマンションに向かいます。
夜、生徒達が寝静まった頃スナは部屋を抜け出してギスの研究室に入ります。そこで人体実験のファイルを見つけると、ベッドに寝かされて耳の後ろに管を通されたジュイエを見つけます。そこへ「ジュイエに会わせてくれ」と叫ぶ両親が入って来ます。
装置をつけられたジュイエを見て驚く両親に、ギスは「この実験で死んだ娘が生き返ったんだ」と言って上半身だけで生きているソヨンを見せます。それを見た父がジョイエの装置を無理やり外すと、ジョイエは死んでしまいます。怒ったギスは両親を射殺します。そして隠れて見ていたスナは捕まって実験台にされてしまいます。
タイガーから「子供たちをさらってマンションに連れていけば水をくれる」と聞いたナムサンらは、トラックに子どもたちに変装したジワンとウノを乗せて検問所へ行きますが、バレてしまいます。ナムサンはそのまま全速力でマンションの玄関に突っ込みます。
ここからはウノが先導し、兵士を殺しながら進んでいきます。途中で実験台にされて狂暴になった兵士たちに襲われますが、全員の頭をショットガンで吹き飛ばします。そして水の浄化部屋にいる親族たちを解放し「子供たちを救え」と言います。
ナムサンは「別行動してスナを助けよう」と言って3人が別れます。ウノは上官のグェン軍曹と対峙して格闘になります。防戦一方のウノでしたが、ナムスンがやって来てグェンの首を飛ばします。ギスはスナに薬入りの水を飲ませて耳の後ろに管を通します。そこから出てくる液体を飲むと苦しみます。スナは「水は飲まなかったわ」と言います。
そこへジワンがキムに銃を突き付けて入って来ます。キムは顔色がおかしくなり、ギスに「早く飲ませて」と言います。ギスは「もう実験する学生がいない。無理だ」と言ってソヨンを持って逃げ出します。そしてマンションの前に出ると、逃げていた親族や学生たちに向けて銃を乱射します。それに気づいたナムサンは、ギスの頭を吹き飛ばします。研究室のキムは激しく苦しんで死んでしまいます。
ウノは「このマンションに残って立て直すわ」と言います。ナムサンとジワン、スナは死んだ祖母に花を供えて家に帰ります。バス街では今日もナムサンは肉を売っています。その前にはギラギラした中年女が、酒とグラスを二つ持って「一緒に飲もう」と言っています。怖がるナムサンは屋台から逃げ出しました。
以上、映画「バッドランド・ハンターズ」のあらすじと結末でした。
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