バリーの紹介:2016年アメリカ映画。大学生時代バリーとの愛称で親しまれていた、第44代アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマ氏のコロンビア大学時代の実話を元に描かれた作品です。ケニア人の父親とアメリカ人の母親から生まれ、主にハワイで育ったバリーは、自分の居場所がないことに葛藤し、人種について深く考えます。
監督:ビクラム・ガンジー 出演:デヴォン・テレル(バリー)、アニャ・テイラー=ジョイ(シャーロット)、アビ・ナッシュ(サリーム)、ジェイソン・ミッチェル(PJ)、ほか
映画「バリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バリーの予告編 動画
映画「バリー」解説
この解説記事には映画「バリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バリーのネタバレあらすじ:起
1981年8月、バリーはニューヨークへとやってきます。堕落した生活を送る知り合いのパキスタン人サリームの家に一時的に泊まらせてもらい、コロビア大学へと通います。
バリーはクラスで唯一の黒人だったので少し浮いた存在。しかし、バリーは黒人の世界にも馴染めないと葛藤を抱えています。父親はケニア人で母親がアメリカ人の両親から生まれたバリーは主にハワイで育ちます。
幼い頃から、白人の世界にも黒人の世界にも自分の居場所を感じられずに過ごしていました。そのためか、常識を深く考えるクセがあり、大学は仕事をするための訓練所であるという考え方をクラスメイトに語ります。
パーティーに参加したバリーは、白人のスカーレットと出会い、2人は意気投合をします。そこでもバリーは、「俳優が大統領を務められる今の政治はクソ」との持論を語ります。そんなバリーをシャーロットは受け入れ、2人は付き合い始めます。一方バリーは、シャーロットの両親が黒人の自分を受け入れてくれるか不安を抱きます。
バリーのネタバレあらすじ:承
バリーはケニア人の父親とわずかしか会ったことがありません。ケニアに妻がいながら、バリーの母親に隠して関係を持って生まれたのがバリーでした。現在父親は酒に溺れて仕事をしていないらしい。一方母親は、インドネシア人と結婚をして、幸せに暮らしている様子。
シャーロットは両親とバリーの食事会をセッティングします。バリーは自分を受け入れてくれるか不安を抱きながらトイレにいると、ある白人男性にティッシュを取ってほしいと頼まれチップを渡されます。それがシャーロットの父親でした。
気まずい気持ちのバリーでしたが、食事の場では自分の両親がいかに優秀な人間か、自分は今大学で何を学んでいるかを伝えると両親の目の色は変わり、バリーを受け入れてくれたように思われ、食事会は無事終了しました。
バリーがシャーロットと黒人エリアでデートしていると、ジロジロと視線を感じます。それに耐えられなくなったバリーはシャーロットにそのことを伝えるものの、シャーロットは黒人エリアで白人と一緒に歩いていたらジロジロ見られて当然かのような反応です。バリーはそれに納得できていない様子。
なんとなく気まずいまま、帰り際にシャーロットに「愛している。」と言われましたが、バリーは「ありがとう。」と素っ気無い返事をしてその場を後にします。
バリーのネタバレあらすじ:転
もっと黒人エリアについて知りたいと思ったバリーは、友達に頼んでサファリ団地に連れてってもらいます。そこのアパートは治安が悪く薬まみれでした。そこで行われたパーティーで黒人女性を誘い、ダンスをした後、会話を楽しんでいました。その途中でその黒人女性の彼氏がやってきてバリーを殴ります。
バリーはやっぱり黒人とも馴染めないと落ち込み、パーティーを出て行ってしまいます。大学の寮に戻ろうとすると、警備員からIDを見せろと迫られ、バリーは白人の他の生徒は素通りでなぜ自分だけに聞くのかと怒り出します。
たまたま居合わせたクラスメイトに助けられてその場を落ち着きますが、バリーはそのクラスメイトにも悪態をついて行ってしまいます。その後、シャーロットの元へ行き、なぜ自分を好きになったのかシャーロットに詰め寄ります。
そこでまた人種の話題を持ちかけ、シャーロットから、あなたの良くないところは人種の違いばかりを考えることだと指摘されます。
バリーの結末
バリーが寝ていると、電話が鳴り響きます。眠い目をこすらせバリーが電話に出ると、身に覚えの無いナイロビの叔母ジェーンから、バリーの父親が交通事故で亡くなったとの知らせを受けます。バリーは現実を受け入れられず、落ち込んだままシャーロットの親戚の結婚式に参加をします。
結婚式で上の空のバリーをシャーロットは心配します。結局、バリーは父親が死んだことをシャーロットには伝えずに、結婚式の途中で姿を消します。父親が亡くなる前に書いた渡すことの出来なかった手紙をバリーは1人で読みます。
翌日、バリーは大好きなバスケをしに、コートへ訪れると一人の黒人少年がいます。その少年とバスケを一緒にしようと誘い、この映画の幕は閉じます。
以上、映画「バリー」のあらすじと結末でした。
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