バトルシップの紹介:2012年アメリカ映画。ついに太陽系外地球型惑星を発見した人類は、その星と交信する為の大プロジェクトを敢行する。それから数年後、地球に謎の物体が飛来、おりしも14カ国が参加した合同演習中のハワイに落下した。それは太陽系外惑星から送り込まれた尖兵だった。地球存亡の危機を戦う人類を現代海戦劇で描くSFアクション映画。「チキンブリトー」は、バトルシップが放送される度に話題となる食べ物ですが、映画の中ではチキンブリトーに始まり、チキンブリトーに終わると言われています。みなさんもチキンブリトーを食べながらご鑑賞ください。
監督:ピーター・バーグ 出演者:テイラー・キッチュ(アレックス・ホッパー)、アレキサンダー・スカルスガルド(ストーン・ホッパー)、リアーナ(レイクス)、ブルックリン・デッカー(サマンサ・“サム”・シェーン)、浅野忠信(ナガタ)、リーアム・ニーソン(シェーン提督)、ほか
映画「バトルシップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バトルシップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バトルシップの予告編 動画
映画「バトルシップ」解説
この解説記事には映画「バトルシップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バトルシップのネタバレあらすじ:1
長い探索の末、地球人類は太陽系外に地球型惑星の存在を確認します。各国は地球上に無数の巨大アンテナを建設し、衛星軌道上に設置された深宇宙探査衛星を使い、その星と交信を試みます。その中悲観的な研究員のキャルは、もしエイリアンが襲ってきたら、その科学力の差から地球は蹂躙されるだろうと懸念します。その頃ふらふら遊び歩いていたアレックスは、酒場で海軍に所属する兄のストーンから説教を受け、就職の世話を申し出されていました。その横で軽い食事をしようとチキンブリトーを注文した女性サマンサは、時間外だと店主に注文を断られていました。それを小耳に挟んだアレックスは、格好付けようと店主に交渉しますが頑として断られます。面子を失った彼は、酒場前の閉店したスーパーに行き、チキンブリトーを盗み出してきました。当然警報が鳴り、アレックスは駆け付けた警官に拘留されました。よりにもよってサマンサはストーンの上官で海軍提督シェーンの娘でした。ストーンは弟の不甲斐無さを見て決断し、自分と同じ海軍に叩き込みました。
バトルシップのネタバレあらすじ:2
数年が経ち、アレックスは駆け足の出世をして武器担当仕官として駆逐艦勤務についていました。14カ国の海軍が参加する合同演習の前日、前哨戦として各国軍人によるサッカー大会が催されていました。決勝のアメリカ対日本、負けていたアメリカはアレックスの活躍で1点差に追いすがります。アディショナルタイム、アレックスは自衛官ナガタに顔面を蹴られ、同点のペナルティキックを得ます。そしてナガタの挑発され力んだ彼は、ボールを明後日の方向に蹴り、優勝は日本の手に渡りました。そんなアレックスでも恋人となっていたサマンサとの結婚を意識していました。彼女の父親に承諾を得よう思った矢先、シェーン提督が演説し、退役軍人も出席する式典の会場、記念艦ミズーリに遅刻して現れます。どんどんマイナス評価を重ねて行く彼は、気後れしつつもシェーン提督に承諾を求めようと一人トイレで口上の練習をします。そこに因縁のナガタが現れ、二人は大喧嘩を始めてしまいました。喧嘩の話はシェーン提督の耳にも入りなんとか不問に伏してもらいましたが、「才能はあるのにそれを生かせてない」とシェーン提督から失望を買います。演習が開始され、駆逐艦艦長のストーンは部下達が奮い立つような檄を入れます。しかしその別な艦でアレックスは、兄とは真逆な檄を入れ、部下を萎えさせていました。そんな弟にストーンはシェーン提督と同じ事を言って、この演習後、退官を勧告される事を告げました。
バトルシップのネタバレあらすじ:3
突如、地球に五つの物体が飛来します。うち一つは衛星に激突し香港へと落下、大きな被害を与えました。残り四つは太平洋オアフ島近辺に落下します。物体は全て例の惑星の方角から飛来しており、中国が調査の結果、地球上の物体ではない事が判明しました。その事に関係者がざわめく中、オアフ島の通信施設に常勤していたキャルは、悲観的予感に一人青ざめていました。アメリカは演習中のシェーン提督に打診、近くを航行していたストーン、アレックス、ナガタが各々乗り込む3隻の駆逐艦に調査を命じます。3隻が落下地点に到着すると、そこには巨大な塔の様な物体が浮かんでいました。物体はレーダに反応がなく、ストーンは、ボートで人を出して調査する事を命じ、アレックスが調査を任命されます。物体に近付いたアレックスは、恐る恐るその物体に触れます。すると物体はそれをきっかけにしたように起動を始め、エネルギーを放出、それはオアフ島と3隻の駆逐艦を閉じ込めるバリアとなりました。艦隊はレーダーが効かなくなり、中に入れなくなります。危機を感じたシェーン提督は即座に厳戒態勢を敷きます。バリア内では3隻の宇宙船が浮上し、駆逐艦と対峙していました。ストーンは戦闘行動を開始、宇宙船1隻に威嚇発砲をします。敵対行動を確認した宇宙船は兵装を展開、瞬く間にストーンの艦を撃沈しました。アレックスはなんとか自分の乗艦に戻りますが、先程の攻撃はこの艦にも及んでおり、艦長以下、上官が全て戦死した事を知らされます。指揮官となったアレックスは、無謀にも戦闘を続行します。それに悪態を付いてナガタも援護をしますが、宇宙船の攻撃になす術なく撃沈されました。全滅を目前して、アレックスは部下に負傷兵を収容すべきだと諭され、戦闘を停止します。敵艦は駆逐艦が戦闘を停止すると、戦闘能力なしと見なして見逃します。海上の戦闘が停止すると塔から陸戦機が放たれ、オワフ島を蹂躙し、陸上部隊の展開を始めました。海軍病院に勤めるサマンサは、負傷兵で両足を失ったミックのリハビリにトレッキングをしていましたが、宇宙交信用の施設に向かう宇宙人の部隊を見て、状況を確認する為に施設へ向かいました。
バトルシップのネタバレあらすじ:4
無駄に損害を出したとナガタに責められアレックスは落ち込みます。しかし部下から自分が指揮官であり艦長である事を思い起こされ奮い立ちます。そんな彼に宇宙人を回収したと報告が入ります。わずかでも情報が欲しいアレックスは、ナガタと宇宙人が被るヘルメット部分を外します。宇宙人の身体検査をし始め、目にライトを当てたその時、宇宙人は暴れだします。その際、目を見たアレックスと宇宙人の間で精神感応が起き、彼の星の惨状をビジョンで見ます。その時、その宇宙人の回収部隊が駆逐艦に乗り込んできました。宇宙人は回収されしまいましたが、アレックスは同時に行われた破壊工作員の侵入を察知します。敵の兵力は立った一人で艦内で白兵戦になりますが、戦闘員はパワードスーツらしき物をまとい、艦の警備用銃器では歯が立ちません。アレックスは部下に戦闘指揮所で待機するよう指示し、戦闘員を誘導し、甲板に誘き寄せます。そして戦闘指揮所からのコントロールで艦載兵器を使い、戦闘員を排除しました。サマンサは通信施設近くで逃げてきたキャルと遭遇、宇宙人に制圧を受けた事を知ります。政府も中国からの調査報告で、香港に墜落した物体は通信船だった事を知ります。通信船を失った宇宙人が通信施設を乗っ取り、本星へ援軍の呼び寄せようしているのは察知できましたが、バリアで手が出せませでした。夜になり、アレックス達は反撃のプランを練ります。レーダーの効かないバリア内でお互い正確な補足は難しく、ナガタは一計を案じます。津波観測用のブイを使って、敵艦の位置を把握し、奇襲しよう言うのです。アレックスは見えない相手を不意討つやり方ですが、勝利を追求するナガタの姿勢に感銘を覚えます。作戦は開始されますが、攻撃はうまく行かず、敵艦全てを集めるような事態になりますが、ついに先行の2隻を撃沈する事に成功します。3隻目は駆逐艦にジグザクに接近する方法を取った為狙いが定められません。アレックスは敵艦をこちらの優位な場所に誘い込み、見事撃沈します。ですが、最後に残った塔から陸戦機が放たれ、駆逐艦は撃沈されてしまいました。それを遠くから見ていたサマンサとミックは、もはや自分達しか通信を止められないと覚悟し、嫌がるキャルは残し、施設に向かいました。全ての武器を失ったナガタ達は絶望します。しかしアレックスだけは諦めていませんでした。彼は、退役して久しい戦艦ミズーリに向かいます。
バトルシップのネタバレあらすじ:5
アレックスは、長らく使われていない戦艦ミズーリを使って最後の攻撃を行うと提言します。しかしナガタ達は、旧式艦の操船はできない、無茶だと大反対します。そこに、退避し損ねていたミズーリの案内係、式典に参加してしていた退役軍人達が次々と姿を現します。アレックスは歴戦の勇士である彼等に助力を請い、記念艦の横断幕を外されたミズーリは、戦艦として永い眠りから目覚めさせました。通信施設の砲撃ポイントに辿り着いたミズーリですが、移動して来ていた塔と遭遇します。塔は浮上し、全体を露わにします。指令旗艦だったそれは戦闘態勢をとり、ミズーリに立ちはだかります。アレックスは今までの戦闘経験から、相手は明確な戦闘行動を示さなければ攻撃してこない事に気付いていました。だから、砲塔を横に向けて前進し、眼前で艦を回頭します。敵艦は不意を突かれますが、すぐさまミズーリを照準に捉えます。その様を見ていたナガタはもはやこれまでと覚悟を決めますが、アレックスは不敵に次の策を討ちます。片側のみ投錨し、急制動かけて敵の初弾をかわすと、艦を停止させTターンを決めて甲板上の砲塔全てで一斉射撃を浴びせました。敵艦は応酬しますが、アレックスは錨を解除して退避、被害を最小限にして再度攻撃し、撃沈します。バリアが消え、シェーン提督は艦載機が緊急発進を命じます。しかし間に合わす、宇宙人達は通信を開始しようとします。そこにサマンサとミッチが車で飛び込み、機材を破壊して中断させました。飛び込んだ際車は故障、サマンサは動けなくなります。そこに敵の戦闘兵が近寄ってきました。ミッチはサマンサを守る為に戦闘兵と格闘を始めます。苦戦しするミッチに逃げた筈のキャルも加勢し、サマンサを守る事に成功します。
バトルシップの結末
アレックスは、サマンサが脱出した事を信じ、最後に残った砲弾で施設を砲撃、爆破しました。敵旗艦は往生際の一撃とばかりに、陸戦機をミズーリに放ちます。全ての武器を使いきったアレックスも観念しますが、そこに到着した艦隊艦載機が陸戦機を迎撃、通信施設に居る敵部隊も完全に壊滅しました。地球防衛の成功を称える式典に、アレックスを始め、戦闘参加者にシェーン提督自ら授与して行きます。アレックスのナガタとのわだかまりもなくなり、アレックスを最大の試練が待ち受けていました。地球を救った功績もあり、サマンサとの結婚を許可願った彼ですが、シェーン提督はそれとこれは違うときっぱり拒否しました。うなだれるアレックスにランチに行ってチキンブリトーを食べるとシェーン提督は告げます。その言葉にアレックスは、シェーン提督がサマンサから出会いの経緯を聞いた事に気付きます。そんなシェーン提督はアレックスと歩み寄る為、彼をランチに誘うのでした。
バトルシップのエンドロール後
スコットランドのある小さな村で壊れた建物のそばで不思議な物体を発見されます。地元住民がそれをこじ開けようとすると、中から宇宙人の手が出てくるのでした。(エンドロール後のこのシーンですが、映画序盤で5隻の宇宙船が飛来したうち、1隻は衛星に激突し地球に落下していきました。その宇宙船に乗っていたエイリアンが地球落下前に脱出ポッド(小さな宇宙船)で脱出して落ちた地点がスコットランドにある小さな村です。そこに住む現地人が興味本位でその宇宙船をこじ開けたところ、中から宇宙人が出てくるというシーンで映画は終わります。)
以上、映画「バトルシップ」のネタバレあらすじと結末でした。
バトルシップ2、続編について
映画バトルシップは続編があるような終わり方をしましたが、アメリカでの興行成績は思わしくなく評価もいまいちだったため、バトルシップ2などの続編制作は現在は検討されていません。バトルシップの製作費は209億円程度(当時2億ドル以上)で、全米での興行収入が65億円程度だったと言われています。日本では浅野忠信が出演していたこともあり話題を呼び、12億円以上の興行成績を上げましたが、アメリカでは最低評価を受けた映画に贈られるゴールデンラズベリー賞を受賞してしまうほどの酷評でした。そのためバトルシップの続編製作は期待できないと言われています。
「バトルシップ」感想・レビュー
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日本軍とアメリカ軍が共闘し、ハワイに襲来しら宇宙人と戦うという作品です。心燃える熱い展開が盛りだくさんで、良い意味で王道を貫いているストーリーだと感じました。視聴者が望むことを分かっているというか、「そうそうこういう展開を待っていたんだ」というシーンを入れてくるのです。なので非常に楽しめる映画になっており、少年漫画が好きな人ならかなりハマるのではないでしょうか。
ハワイでの軍事演習中に地球外生命体による攻撃を受けるアメリカをはじめとする各国の艦船の奮闘を描いた作品で、自衛隊の艦船も登場しアメリカと合同で作戦に当たる様子は熱い展開でもあります。
知恵と工夫で強敵に対抗しようとする日本らしさも現れていてアメリカ制作の映画でありながら日本人キャスト出ていて活躍シーンも多い映画です。
とにかく派手な映画なのでなにも考えずに映画を楽しめる作品です。