ボーはおそれているの紹介:2023年アメリカ映画。『ヘレディタリー/継承』『ミッドサマー』などを手掛けたアリ・アスター監督と、『ジョーカー』でオスカー俳優となったホアキン・フェニックスがタッグを組んで贈るスリラー・コメディ作品です。些細なことでも不安になる怖がりの主人公の男が母親の突然の訃報を受けて帰省することにしたのですが、その旅路の果てに主人公に待ち受けているのは・・・。
監督:アリ・アスター 出演者:ホアキン・フェニックス(ボー)、ネイサン・レイン(ロジャー)、エイミー・ライアン(グレース)、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン(セラピスト)、パティ・ルポーン(モナ)、ゾーイ・リスター=ジョーンズ(若い頃のモナ)、カイリー・ロジャース(トニ)、パーカー・ポージー(エレイン)、ヘイリー・スクワイアーズ(若い頃のエレイン)、ドゥニ・メノーシェ(ジーヴス)、マイケル・ガンドルフィーニ、リチャード・カインド(コーエン)ほか
映画「ボーはおそれている」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボーはおそれている」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ボーはおそれている」解説
この解説記事には映画「ボーはおそれている」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボーはおそれているのネタバレあらすじ:起
ボーは極度の不安症を患っている男性です。いつものようにセラピストのカウンセリングを受け、薬を処方されたボーは、隣人が毎晩大音量で音楽を鳴らすために夜もろくに眠れずにいました。
ボーが生まれる前に他界した父の命日、ボーは実家に帰省する予定でしたが寝坊してしまい、慌てて荷造りをしたのですが、今度は鍵を忘れてしまい、慌てて戻るも鍵を盗まれてしまいました。実家に戻れなくなったボーはこのことを母モナに電話で釈明しましたが、呆れ果てたモナは一方的に電話を切ってしまいました。
追い打ちをかけるように今度は水道が止められ、ボーはコンビニに水を買いに行きましたが、今度は鍵がないためオートロックの玄関で外に閉め出されてしまいました。仕方なくビルの外壁工事の足場で一夜を明かすことにしたボーに電話がかかり、何とモナが死体で発見されたことを知らされました。
ボーはおそれているのネタバレあらすじ:承
ボーは何とかアパートに帰りつきましたが、部屋の中は荒らされていました。ボーは風呂に入っていると天井に侵入者が隠れており、遭遇したボーはパニックになり全裸のまま外に出て警察に助けを求めました。しかし、ボーは警察から不審者と間違われてしまい、逃げたもののトラックに轢かれてしまいました。
ボーは見知らぬ家で目を覚ましました。そこはグレースとロジャー夫婦の家であり、ボーを撥ねてしまった夫婦は怪我をしたボーを連れ帰って手当てをしてくれたのです。夫婦は戦死した息子の戦友でPTSDを患っているジーヴスという男の面倒も見ていました。
夫婦には戦死した息子の他にもトニという娘がいますが、トニはボーのことを嫌っていました。そんなボーはモナの弁護士コーエンに電話し、モナの最期の願いはボーが立ち会うまで埋葬しないことだったと聞かされました。ロジャーはボーをできるだけ早くモナの家まで連れて行くと約束しましたが、コーエンはボーの怪我が治るまで休むよう告げました。
そんなある時、ボーはトニから、トニの兄が使っていた部屋の壁の色を塗るよう命じられました。ボーは断りましたが、怒り狂ったトニはペンキを飲んで自殺を図り死亡してしまいました。グレースはボーがトニを殺したのだと勘違いして彼を追いましたが逃げられ、代わりにジーヴスにボーを殺すよう命じました。
その頃、森の中で道に迷ったボーは「森の孤児たち」と名のる旅回りの劇団と出会いました。ボーは劇団の舞台を鑑賞し、主人公が洪水で離れ離れになった家族を探すというストーリーに自分自身を重ね合わせました。
そこに観客の一人がボーに近づき、自分はボーの父を知っていること、そして死んだはずの父は生きていることを伝えました。その時、そこにジーヴスが現れ、劇団員や観客を次々と殺していきました。ボーは逃げようとしましたが、グレースに取り付けられた足首の電気ショックによって気絶させられてしまいました。
ボーはおそれているのネタバレあらすじ:転
ボーは気絶している間、モナと旅行した時のことなどを思い出していました。やがて意識を取り戻したボーはヒッチハイクでようやくモナの家に辿り着きましたが、既にモナの葬儀は終わった後でした。
ボーはソファで昼寝をしていると、そこにひとりの女性が訪れました。葬儀の時間を間違えてやってきたというその女性は、ボーが10代の頃に出逢った恋の相手エレインでした。
ボーとエイレンはモナの寝室でセックスをしました。ところが、ボーがイッた後もなおエレインはまだイッていないからと腰を振り続け、やがて体が硬直してそのまま死んでしまいました。あまりの突然のことに混乱するボーの前に現れたのは、何と死んだはずのモナでした。
ボーはおそれているの結末
モナは自分のベッドでセックスしたことをなじると、メイドたちにエレインの死体を片付けさせました。そしてモナはボーが帰って来るのか試すために死を偽装したこと、セラピストとつるんでボーの行動の全てを把握していたことなどを明かしました。ショックを受けたボーは自分の父のことが知りたいと言いましたが、モナはボーを屋根裏部屋に監禁してしまいました。
そこにいたのは、これまで決して存在を明かされていなかったボーの双子の弟、そして巨大なペニス型の怪物でした。実はこの怪物こそがボーの父だというのです。そこにジーヴスが現れ、怪物を殺そうとするも返り討ちに遭って殺されました。
ショックで屋根裏から転がり落ちたボーは発作を起こしましたが、モナから侮辱されたボーは怒りのあまりモナの首を絞めて殺してしまいました。
家から逃げ出したボーは浜辺にあったモーターボートに乗り、近くの洞窟へと入っていきましたが、そこでボートはエンストを起こして止まってしまいました。すると突然周囲がライトアップされ、まるでスタジアムのような場所と化し、大勢の人々がボーを取り囲んでいました。
そこに死んだはずのモナがコーエント共に現れ、なんとボーを裁く裁判が始まりました。巨大スクリーンにはボーがこれまでにモナに対して行ったこと全てが映し出されました。
ボーは足がボートに釘付けになって動けなくなり、そのことを訴えるも人々は無反応でした。ボーは自らの運命を受け入れたかのような表情を浮かべた次の瞬間、ボートのエンジンが爆発してボートは転覆、ボーは水の中に沈んで行きました。モナは泣き崩れ、コーエンと共にその場を後にしました。
以上、映画「ボーはおそれている」のあらすじと結末でした。
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