判決前夜/ビフォア・アンド・アフターの紹介:1995年アメリカ映画。殺人の容疑をかけられた少年の家族が、これまでの平穏な生活から一変して真実と彼の保身の狭間で葛藤し、再び家族の絆を取り戻すまでを描く。
監督:バーベット・シュローダー 出演:メリル・ストリープ(キャロリン)、リーアム・ニーソン(ベン)、エドワード・ファーロング(ジェイコブ)、アルフレッド・モリナ(パノス)
映画「判決前夜 ビフォア・アンド・アフター」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「判決前夜 ビフォア・アンド・アフター」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「判決前夜 ビフォア・アンド・アフター」解説
この解説記事には映画「判決前夜 ビフォア・アンド・アフター」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
判決前夜/ビフォア・アンド・アフターのネタバレあらすじ:突然の悲劇
小さな町の病院に医師として勤務するキャロリン(メリル・ストリープ)の元に、息子ジェイコブ(エドワード・ファーロング)の同級生マーサ(アリソン・フォランド)が殴打された状態で遺体となって運ばれてくる。ショックを受けたキャロリンが自宅へ戻ると間もなく警察が訪れる。マーサが最後に一緒だったのがジェイコブだという目撃証言から彼に事情を聞くためにやってきたのだった。しかしジェイコブの姿はどこにもなく、警察は彼が使っていた車を任意で調べたいと言うが、キャロリンの夫ベン(リーアム・ニーソン)は拒否、警察は令状を取ると言って帰っていく。その隙にジェイコブの車を調べたベンは、トランクの中に血の付いた手袋やジャッキを発見し、とっさにそれらを処分してしまう。そのことを聞いたキャロリンは彼を非難するが、息子を守るためだという言葉にキャロリンも返す言葉がなかった。事件から約ひと月たち、行方不明だったジェイコブからハガキが届く。彼の無実を信じるキャロリンはハガキのことを警察に知らせようとするが、ジェイコブが逮捕されることを恐れたベンは反対する。そんな時テレビでジェイコブが逃亡先で逮捕されたというニュースが流れる。2人は慌てて面会に行くが、ジェイコブは何も話そうとしない。それでも多額の保釈金を払い、彼を家に連れて戻る。友人の弁護士から刑事事件を専門に扱う有能な弁護士パノス(アルフレッド・モリナ)を紹介してもらい、夫婦は彼にジェイコブの弁護を依頼する。
判決前夜/ビフォア・アンド・アフターのネタバレあらすじ:真実
小さな町ではマーサを殺害の噂が広まり、一家を見る目が変わっていた。ある晩、かかってきたいたずら電話に「息子は無実だ」と言い放つベンを見たジェイコブは、ことの真相を話し始める。事件の日、雪の中で車が立ち往生したジェイコブはマーサから罵倒され、あげく他の男との子を妊娠していることを告げられ口論になり、もみ合いの末に倒れたマーサは置いてあったジャッキに顔面を強打して死に至ったのだった。これを聞いたキャロリンは事故であったのだと安心する。しかし、その内容を陪審員が信用するかを心配したベンは、マーサとは口論したがそのまま別れ、気になって戻ったら何者かに殺されていて、怖くなって逃げたのだと偽証するようジェイコブに話す。真実を話せばベンも証拠隠滅の罪に問われることを恐れたジェイコブはパノスに偽証の内容を告げるが、キャロリンはそのことに憤りを感じながらも止めることができないでいた。
判決前夜/ビフォア・アンド・アフターの結末:愛のかたち
そんな夫婦のやり取りを見ていた娘ジュディスは偽証を勧める父、黙認する母に対して怒りをぶつける。そして家に嫌がらせを受け、ジェイコブに対しても「戻らなければよかった」と言い放つ。キャロリンは真実を話せず苦しんでいる息子を見て、大陪審の場で独断で真実を証言する。そんなキャロリンに対してベンが激昂するが、ジェイコブは翌朝自ら警察に行き、真実を告白する。判決の日、無罪を信じる夫婦だったが、判決では謀殺は認められないものの証拠隠滅と逃亡の罪で実刑判決が言い渡され、ベンもまた証拠隠滅の罪で実刑となる。その後、家族は永遠に言えることのない心の傷を抱えたままともに生活しているが、未来に向けて少しずつ希望を抱き始めていた。
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