ベン・イズ・バックの紹介:2018年アメリカ映画。麻薬中毒に陥りながらも治療施設を出て実家に舞い戻った息子とその母親との葛藤を、ジュリア・ロバーツと本作の監督・脚本を務めたピーター・ヘッジズの息子であるルーカス・ヘッジズのダブル主演で描いた人間ドラマです。
監督:ピーター・ヘッジズ 出演者:ジュリア・ロバーツ(ホリー・バーンズ)、ルーカス・ヘッジズ(ベン・バーンズ)、コートニー・B・ヴァンス(ニール・バーンズ)、キャスリン・ニュートン(アイヴィー・バーンズ)、デイヴィッド・ザルディバー(スペンサー・ウェブ(スパイダー))、アレクサンドラ・パーク(カーラ)、レイチェル・ベイ・ジョーンズ(ベス)、マイケル・エスパー(クレイトン)ほか
映画「ベン・イズ・バック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベン・イズ・バック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ベン・イズ・バックの予告編 動画
映画「ベン・イズ・バック」解説
この解説記事には映画「ベン・イズ・バック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベンイズバックのネタバレあらすじ:起
クリスマス・イヴの日。ベン・バーンズ(ルーカス・ヘッジズ)は久し振りにニューヨーク郊外の実家へと帰省してきました。しかし、家族は家を留守にしており、彼を出迎えてくれたのは愛犬のポンスだけでした。
その時、教会で開催されるクリスマスイベントの最終リハーサルを終えたベンの母ホリー(ジュリア・ロバーツ)がベンの妹3人を連れて帰宅、久しぶりの我が子との再会を喜びました。幼い妹二人もベンになつきましたが、一方でベンの妹アイヴィー(キャスリン・ニュートン)は車から降りず、ため息をつきながら義父のニール(コートニー・B・ヴァンス)に連絡を取りました。
かねてから麻薬中毒を患っていたベンは更生施設に入所していたのですが、依存症が改善されたということで支援者からクリスマス休暇を家族と一緒に過ごす許可を得たと強調しました。しかし、ホリーは喜びながらもこっそりと自宅の宝石や薬を隠し、アイヴィーや帰って来たニールは以前のクリスマスでベンがトラブルを起こしたことから困惑の表情を浮かべました。
ベンイズバックのネタバレあらすじ:承
ホリーが薬や宝石を隠したことを知ったベンは施設へ帰ると言い出し、なだめたホリーらはベンが麻薬検査を受けることとホリーが常にベンを監視することを条件に、ベンが1日だけ実家に滞在することを許可しました。
ベンの尿検査結果は陰性であり、安堵したホリーは妹たちにクリスマスプレゼントを買いたいと言うベンの頼みを受け入れ、一緒にショッピングモールへと出かけました。そこでホリーはかつてベンの主治医だった男と遭遇しました。男は当時14歳だったベンが怪我をした時に中毒性のある薬を処方し、ベンが麻薬中毒に至る経緯を作った人物でしたが、男は認知症を患っており、そのことは全く覚えていませんでした。
一方その頃、ベンは、地元の元仲間だったスペンサー(デイヴィッド・ザルディバー)を見かけ、以前の自分を思い出して動揺しました。ベンはすぐに更生施設の支援者に相談、戻って来たホリーに近くで行われている自助グループの会合へ参加することを告げました。ホリーが付き添うなか、ベンは会合でこの夏に麻薬の過剰摂取によって死にかけたが愛犬ポンスとホリーのおかげで一命を取り留めたことを語り、ホリーに感謝の意を示しました。会合が終わると、参加者の一人の女性がベンに近づき、元麻薬の売人だったベンにこれから幸生施設に入るのでその前に薬を売ってほしいと近づきました。ベンの行動を怪しんだホリーは彼の服から麻薬の入った包みを取り上げ、ベンはこの包みは女性から没収したものだと告げました。その後、ベンは家族と共に教会に出かけ、ホリーはベンの元恋人で麻薬で死んだマギーの母ベス(レイチェル・ベイ・ジョーンズ)を見かけて声を掛けました。
ベンイズバックのネタバレあらすじ:転
クリスマスのイベントで幼い妹たちの参加した演劇を鑑賞し、帰宅したベンたちでしたが、家は何者かによって荒らされており、ポンスの姿が消えていました。ニールにお前のせいだと責められたベンは家を飛び出し、必死で追ったホリーは自分も一緒にポンスを探すとなだめ、ベンの心当たりのある人物を一人ひとりあたってみることにしました。
まずベンは中年男の自宅を訪ねてみましたが、そこにはポンスはいませんでした。その男に見覚えがあるというホリーに、ベンは高校時代の教師であることを明かし、性行為の代償として薬をもらっていたことを告白しました。衝撃を受けたホリーは思わず嘔吐してしまいます。
続いてマギーの父の元を訪れたベンでしたが、マギーの父は怒鳴り散らしながらベンの乗る車を壊そうとしてきました。慌てて急発進したホリーに、ベンはマギーを薬漬けにしたのは自分だと打ち明けました。そしてベンはスペンサーを見つけて問い詰めたところ、ポンスをさらったのは麻薬密売人のクレイトン(マイケル・エスパー)であることが判明しました。ベンはクレイトンから金を借りており、しかも返済を怠っていたのです。ホリーは仕方なく手持ちの金を工面すると、ベンは更生施設から外出許可をもらったことは嘘であり、クリスマスをホリーたちと一緒に過ごしたいがために勝手に施設を抜け出したことを打ち明けました。
ベンイズバックの結末
ベンはついて行くというホリーの隙を突いて車を奪い、一人クレイトンの元へと向かいました。途方に暮れたホリーはベスの元に相談しに行き、ベスは誰も麻薬中毒者を救うことはできないが今やらなければ後悔すると語り、ホリーに麻薬の過剰摂取時結局の応急措置用医療器具を託し、自分の車も貸すことにしました。
一方、クレイトンの事務所に着いたベンは、奥の部屋からポンスらしき犬の鳴き声を聞いていました。手持ちの金を渡したベンは残りの金を返すために麻薬の密売を命じられました。その後、無事に取引を終えたベンは代金代わりに受け取った麻薬をクレイトンに渡し、これに満足したクレイトンは、報酬として麻薬の包みをベンに渡しました。結局麻薬を受け取ってしまったベンはポンスを連れて町外れの廃屋へ向かい、ポンスを見つけたら連絡してほしいとホリーの携帯電話の番号を書いたメモを車のダッシュボードの上へ置き、そのまま廃屋へ入っていきました。
その頃、警察署にいたホリーの元に通行人から連絡があり、廃屋に向かったホリーはポンスを見つけ、その後を追って中に入りました。そこにはベンが意識を失った状態で倒れており、ホリーはベスから託された医療機器を使って蘇生を試みたところベンは意識を取り戻しました。
以上、映画「ベン・イズ・バック」のあらすじと結末でした。
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