ベンの紹介:1972年アメリカ映画。身体の弱い男の子、ダニーがやっと心を許し合える親友に巡り合った。それはネズミのベン。だがベンの率いるネズミたちは街で人間の生存を脅かしつつあった。大ヒットした『ウイラード』の続編となるホラー映画だが、少年とネズミの友情を描いてファミリー向け映画風になっている。主題歌はジャクソン5の一員だったマイケル・ジャクソン少年の歌う「ベンのテーマ」。マイケルがソロアーティストとしては初の全米シングルチャート1位を記録した。監督は『ウォーキング・トール』等の傑作を遺したフィル・カールソン。
監督:フィル・カールソン 出演者:リー・ハーコート・モンゴメリー(ダニー・ガリソン)、ジョセフ・キャンパネラ(クリフ・カートランド)、アーサー・オコンネル(ビリー・ハットフィールド)、ローズマリー・マーフィー(ベス・ガリソン)、メレディス・バクスター(イヴ・ガリソン)ほか
映画「ベン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ベン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ベン」解説
この解説記事には映画「ベン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ベンのネタバレあらすじ:起・ダニーの友だち
ウイラードのむごたらしい死体が見つかった家の周りを、多数のやじ馬が囲んでいる。でも、心臓が悪くもう一度手術を受けなければならないダニーの体を気遣い、お母さん、お姉さんのイヴはダニーを連れて早めに帰る。
現場検証が終わって二人の警官が見張りとして残る。そのうちの一人が地下室の壁の裏が怪しいと思って壁の板を外すと、そこから出てきたネズミに襲われる。新しい犠牲者を前にカートランド警部補はハットフィールド記者に、知能をもったネズミ“ベン”を訓練していたというウイラードの日記の内容を明かす。そのベンは仲間たちをネズミ駆除に先だって逃がす。
ダニーはいつも一人で遊んでいる。だが、ダニーが広い遊び部屋でマリオネットを操作するのを見て喜んだベンに、ダニーはサンドイッチを分け、ダニーとベンは仲良くなる。その一方で夜には、魚や肉を積んだトラックの運転手がネズミたちに襲われ人身事故を起こしてしまう。街にネズミの恐怖がひろがっていく。
ベンのネタバレあらすじ:承・ベンの歌
ダニーはネズミと仲良くなったと、お母さんとお姉さんに言う。お姉さんは、きっと新聞に載っているベンね、と言うがダニーの話を真に受けない。ダニーがピアノに向かってベンとの友情を歌にするのを見ても、ただの想像だと思っていた。
深夜、スーパーマーケットに侵入したネズミたちは売り場をめちゃくちゃにした。ダニーはベンに派手にやりすぎないように注意する。ダニーの家にも警察はネズミとりを設置したが、ダニーはネズミとりの仕組みをベンに教えて注意するように言う。
ダニーとベンがいっしょにいるのを目撃したヘンリーがダニーをいじめると、ネズミたちがそのヘンリーを攻撃する。ヘンリーが母親に言いつけ、警察がダニーの家に来るが、ダニーは、ネズミはベンしかいなかったと言い張る。
そしてダニーが、これがベンだと皆に見せたのは、ダニーが作ったネズミのマリオネット。ベンをダニーは警察から守ったのだ。やがてダニーは下水道にあるベンとその大家族の家を見ることになる。
ベンのネタバレあらすじ:転・親友を守る
深夜、お姉さんがダニーのベッドの上のネズミを見て、弟の言っていたことが想像でなかったことをわかる。だがダニーはけっしてベンの家の場所をカートランド警部補に教えない。
下水道の調査が続けられ、やっとネズミが発見されるが、発見者はネズミの大軍に攻められ新たな犠牲者となった。カートランドは地下の古い貯水槽にネズミを追い込む作戦を決定する。
警察は外出禁止命令を出す。だがダニーはベンに警告するために家を出て、イヴが追いかける。人間は火攻め・水攻めにして君を殺すつもりだから逃げてとダニーは訴えるが。ベンは動くそぶりを見せない。
ベンの結末:人間とネズミの戦い
追いかけてきたイヴと共にダニーが引き返そうとする頃、既に警察や消防による攻撃は始まっていた。ネズミに集中攻撃される犠牲者も出る中、カートランドは下水道に降りて陣頭指揮を執ってネズミたちを追い詰める。
戦いが済んでカートランド、ハットフィールドたちはネズミの賢さを認め、人間同様に彼らも生きていける場所を探し求めていたのだと話し合う。
火炎放射器の炎を避けて、命からがら汚い下水道を通って姉とマンホールから出たダニー。心配していたお母さんの元に帰った。遊び部屋でベンを思って泣いているとネズミの鳴き声が聞こえる。傷ついたベンが部屋に来たのだ。
ダニーは唯一の友の手当てをし、ベンもケガを乗り越え、自分も病気を乗り越えるのだと思うのだった。
以上、映画「ベン」のあらすじと結末でした。
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