バード・ボックスの紹介:2018年アメリカ映画。川を下る謎の親子。その理由は5年前に起こった謎の集団自殺事件にありました。5年前、人間が外を見ると自殺してしまうという不可解な現象、避難したグループは目隠しをして共同生活の中でサバイバル闘争を繰り返していきますが、やがて親子が川を下ることになった謎が明かされます。『バードボックス』は人気女優サンドラ・ブロック主演によるSFホラー映画。謎の自殺事件を逃れるグループの運命に目が離せず、人間のエゴ、不信感、愛と憎しみなどについて考えさせられる映画です。
監督:スサンネ・ビア 出演:サンドラ・ブロック(マロニー)、トレヴァンテ・ローズ(トム)、ジョン・マルコビッチ(ダグラス)、パーミンダ・ナーグラ(ラプハム医師)、ダニエル・マクドナルド(オリンピア)、リル・レル・ハウリー(チャーリー)、トム・ホランダー(ゲリー)、B.D.ウォン(グレッグ)、サラ・ポールソン(ジェシカ)、ジャッキー・ウィーヴァー(シェリル)ほか
映画「バード・ボックス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バード・ボックス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バード・ボックスの予告編 動画
映画「バード・ボックス」解説
この解説記事には映画「バード・ボックス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バード・ボックスのネタバレあらすじ:起・川を下る親子と謎の集団自殺
山奥の山荘でマロリー(サンドラ・ブロック)が二人の子供に「これから旅に出るが、目隠しを取るな静かにしないと死ぬぞ」と強く言い聞かせます。マロリーは小鳥を持ち子供を連れてでかけますが、目隠しをして手探りでボートを探し川に向かいます。
(マロリーの回想シーン)映画は5年前のマロリーの家、アーティストのマロリーは絵を書いていますが、姉妹のジェシカ(サラ・ポールソン)が買い物から帰ります。マロリーは妊娠とはいえ、男と暮らしていないようです。ジェシカはテレビをつけヨーロッパからロシアにかけての集団自殺のニュースを聞きます。ジェシカはマロリーの絵を孤独な人間の集団と評価し、妊娠中のマロリーと医者に行きます。マロリーは病院で妊娠にも嬉しそうな表情でありません。ジェシカとマロリーは妊娠中なのにワインを飲もうなどといい、ラプハム医師(パーミンダ・ナーグラ)は赤ちゃんは養子に出すことを検討したらと話します。病院を後にするマロリーとジェシカ、女性が窓を頭で叩き血まみれになる奇行を行います。ヨーロッパの集団自殺がアメリカにも来たようで、町で人々は狂ったように走り回り運転し多くの人間が死にます。ジェシカもおかしくなり狂ったように運転し車は’横転、トラックに轢かれ死にます。マロリーは逃げますが、リディアという女性が彼女を助けようとします。しかし、リディアも火の中に入り死にます。マロリーはトム(トレヴァンテ・ローズ)に助けられ、グレッグ(B.D.ウォン)の家に避難します。家では数人の避難者が、人間が外を見ると自殺する状況を推測しますが、リディアの夫ダグラス(ジョン・マルコビッチ)は生物兵器のテロでは言い、チャーリー(リル・レル・ハウリー)は宗教的な終末の世界が来たのでは?といいます。
バード・ボックスのネタバレあらすじ:承・避難者達のサバイバル生活
マロリーと子供が川を下るシーン、川を下り6時間後にマロリーは無線で外部と連絡を取ろうとします。14時間後、マロリーは男の声をききます。川の中から目隠しを取れという男をマロリーは信用せず、彼を殺害します。マロリーのボートは何かにぶつかります。男の子は川に落ち、マロリーは彼を助けます。マロリーは船を降り食べ物を探しにいきます。建物を見つけたマロリーは食べ物を探し回りますが、人間の声を聞き銃を撃ちます。銃声を聞いた少女はマロリーを助けに行きますがマロリーにみつかり一人で行動するなと怒鳴られます。
(マロリーの回想シーン)グループは窓に新聞を貼り外が見えないようにします。しかし、マロリーたちの避難した家に何者かがノックし助けを求めます。ダグラスは入れるなと言いますが、マロリーは銃を構え、トムが中に入れます。避難者はオリンピア(ダニエル・マクドナルド)という女性で妊娠中でした。クレックは監視カメラで外の世界をチェックするといい、一人でコンピュータ画面を見つめます。しばらくして、クレックの部屋から音がし皆が訪れるとクレッグは血まみれで倒れていました。オリンピアは生まれてくる子供を心待ちですが、マロリーは楽しくありません。避難グループは食料がなくなることを議論しますが、結局チャーリーが勤務していたスーパーに行き食料を確保することにします。車の窓を黒く塗り外を見えなくし、カーナビの音だけを頼りに、死体の中を進みます。チャーリーがスーパーの鍵を開け、グループは中で食料を確保します。ところが、冷蔵庫から男の声がし、鍵をあけ外へ出せと騒ぎます。恐怖感に怯えるグループ、チャーリーが冷蔵庫に突撃し男を冷蔵庫に閉じ込めますが、チャーリーは死にます。グループは家に戻りますが、その夜ダグラスとマロリーは酒を飲み打ち解けて過去の家族関係を話します。
バード・ボックスのネタバレあらすじ:転・謎の侵入者ゲリーと避難グループの対立
川を下り38時間後、女の子はハローキティのおもちゃを持っています。マロリーは急流が近づくと子どもたちに危険な任務を頼むぞと警告します。
(マロリーの回想シーン)トムはマロリーにイラクでの戦争体験を話し打ち解けていきます。オリンピアはゲリー(トム・ホランダー)という男を家の中に入れてしまいます。周囲は不審な男に騒然となり、ダグラスは銃を向けます。ゲリーは逃げてきたことを説明し周囲の理解を得ようとしますが、ダグラスは信用しません。老婆シェリル(ジャッキー・ウィーヴァー)がダグラスの頭を叩き気絶させます。オリンピアは生まれてくる赤ちゃんの将来が不安になり、マロリーに赤ちゃんの世話を頼みます。マロリーはハローキティのおもちゃをオリンピアに渡します。ゲリーと避難グループは音楽を聞いてリラックスしますが、オリンピアが騒ぎ出産のようで、周囲は準備をします。マロリーも出産が近いようです。ゲリーは何やら不気味な絵を書きます。オリンピアは女の子、マロリーは男の子を出産します。ゲリーは突然、窓にはられた新聞を取り払い、外を見ろと呼びかけます。恐怖感を持つグループ、ゲリーは小鳥を冷蔵庫に入れます。オリンピアは外を見て気が狂い飛び降り自殺をします。ゲリーは老婆シェリルも自殺させます。ダグラスは銃を向けますが、ゲリーと乱闘になりダグラスは死にます。ゲリーに怯えるマロリー、トムがゲリーを殺害、取り残されたのはマロリーと2人の赤ちゃん、トム、小鳥になります。
バード・ボックスの結末:川下りの親子の運命
(マロリーの回想シーン)取り残された4人と小鳥は山奥に暮らし5年が立ちます。マロリーはトムとセックスする関係になります。ある日、トムの無線が鳴りリックという男がコンタクトします。リックは「川の奥、急流の近くに共同体がある、来い」といいます。マロリーは信じない様子ですが、リックは「急流で目隠しをとり鳥の声についていけ」といいます。トムは子どもたちに楽しい話をしますが、マロリーは楽しくないと激怒し喧嘩になります。ある日、4人は他の山荘へ行きます。安全を確認した4人は目隠しをとります。そこへ車の音、トムはマロリーを安全な場所へ避難させます。トムは男たちと銃撃になります。倒れるトムは目隠しをとり、グループを全滅させますが自殺します。マロリーは遠くから銃声を聞き、トムの死を知ります。孤独のマロリーは川の向こうの急流の近くのリックの共同体へ行くことを決めます。
(映画は冒頭のマロリーが子供たちに旅に出るぞと言い聞かせるシーンになり、マロリーと子供が川を下る謎が明かされます。)42時間後、川の急流の近く、マロリーは急流を確認しなければならないため2人の子供のどちらかが目隠しをとることを決めなければなりません。2人とも自分が目隠しを取るといいますが、マロリーは3人が目隠しをしたまま急流を下ることにします。激しい川の流れ3人は目隠しをしたまま岸につきます。森をさまよう3人は鳥の声を手がかりにリックを探します。ようやくドアが見え必死に叩くマロリー、リックが迎え入れます。そこは盲学校の生徒と職員の共同体でした。目の見えない子どもたちが楽しく暮らす中、マロリーはラプハム医師にあいます。子供の名を聞かれマロリーは男をトム、女の子をオリンピアと名付けます。マロリーは箱の中の小鳥を空に放ち、ようやく安堵の表情を見せます。
以上、映画『バードボックス』のあらすじと結末でした。
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