ブラックアダムの紹介:2022年アメリカ映画。5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダム。最愛の息子は父を護るために自ら犠牲となった。息子からあずかったのは“呪われた力”。苦悩と悔恨に苛ませながらも、強大な力を使い現在の地球で破壊を繰り返す。そんな彼を人類の敵とみなし立ち向かうのは、スーパーヒーロー集団JSA<ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ>。彼は人類の敵なのか?それとも…!?
監督:ジャウマ・コレット=セラ 出演:ドウェイン・ジョンソン(ブラックアダム/テス・アダム)、オルディス・ホッジ(ホークマン/カーター・ホール)、ノア・センティネオ(アトム・スマッシャー/アル・ロススタイン)、サラ・シャヒ(アドリアナ)、マーワン・ケンザリ(イシュマエル/サバック/アクトン王)、クインテッサ・スウィンデル(サイクロン/マクシーン・ハンケル)、モー・アマー(カリーム)、ボディ・サボンギ(アモン)、ピアース・ブロスナン(ドクター・フェイト/ケント・ネルソン)ほか
映画「ブラックアダム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブラックアダム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブラックアダム」解説
この解説記事には映画「ブラックアダム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブラックアダムのネタバレあらすじ:起
古代カーンダック。かつては何世紀も栄えた文明都市でしたが、悪しき王アクトンの独裁によって衰退。アクトンは魔力を秘めた鉱石エタニウムを採掘するため、国民を奴隷として使役していました。
ある日、圧政に耐えかねた奴隷の少年が立ち上がり反乱を起こしましたが、捕まり斬首刑にかけられてしまいます。しかし斧が少年の首に振り下ろされる瞬間、魔術師たちの力によりシャザムの力が与えられました。ブラックアダムとなった彼は、アクトン王を殺し再びカーンダックは平和を取り戻しました。
しかし、代償として息子の命を失うこととなります。悲しみと怒り、復讐心に駆り立てられた彼は暴走し、危険な存在となってしまいます。そこで魔術師は彼を“終末の岩”に投獄したのでした。
その5000年後。現在のカーンダックは軍事組織インターギャングによって支配されていました。この国に暮らすアドリアナは弟のカリーム、友人のイシュマエルとともに、祖国を救う自由戦士として活動していました。あるとき、彼女たちは山中で、純粋なエタニウムで作られた邪悪な遺物“サバックの王冠”を発見しました。
しかし、冠を狙うインターギャングに見つかり襲撃されてしまいます。追い込まれたアドリアナはとっさに遺跡に刻まれた呪文を「シャザム!」と唱えると、5000年の眠りからブラックアダムが蘇りました。彼はいとも簡単に敵を一掃してしまいます。
その後、インターギャングはアドリアナの息子アモンを捕まえようとしましたが、ブラックアダムがこれを阻止しました。怒りに身を任せた彼はインターギャングを次々と抹殺し、破壊の限りを尽くしました。
ブラックアダムのネタバレあらすじ:承
その頃、秘密組織A.R.G.U.S.<アーガス>の長官アマンダ・ウォラーは制御不能な彼を人類の脅威とみなし、ホークマンに事態の収拾を依頼しました。ホークマンはドクター・フェイト、サイクロン、アトム・スマッシャーを招集してスーパーヒーローチーム“JSA”<ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ>を結成。カーンダックへと向かいました。
カーンダックの市街地で対峙したブラックアダムとJSAは激しい戦闘を繰り広げました。倒されても立ち上がるブラックアダムに民衆は大興奮。「ヒーロー万歳!」と彼を称えました。特にスーパーヒーローが大好きなアモンはブラックアダムこそカーンダックを救うヒーローと信じて彼を慕いますが、ブラックアダムは復讐こそがすべてだと考え人々を救うことに興味はありませんでした。
ブラックアダムのネタバレあらすじ:転
アドリアナから冠を託されたアモンが自宅へ戻ると、友人だったはずのイシュマエルがサミールを人質にとって冠を奪いにきました。アモンはイシュマエルに捕まりバイクで逃走してしまいます。かつてアクトン王によって命を奪われた妻子の姿を、アドリアナとアモンに重ねたブラックアダムは、アモンを救出するためにイシュマエルを追いました。ホークマンらJSAも出動しました。
彼らが敵のアジトに着くと、イシュマエルは「自分はアクトン王の末裔だ。息子を助けたければ冠をよこせ」と銃口をアモンへ向けました。アドリアナは従おうとしましたが、イシュマエルは容赦なく引金を引きました。しかし、ブラックアダムが高速移動し間一髪のところでアモンを救出。怒りで爆発したイシュマエルは冠とともに燃えてしまいました。
ホークマンから過去について問われたブラックアダムは5000年前の事件の真相を告白しました。カーンダックの真のヒーローは息子ハルートだったとのこと。ハルートの力を恐れた王の手下が妻を殺し、瀕死に追い込まれた自分をハルートが救ったのでした。
しかしその隙に目の前でハルートを殺されたブラックアダムは怒りに任せて王の手下に復讐します。見かねた魔術師たちはシャザムの力を封印するべく、彼を投獄したのでした。
ブラックアダムはそこまで話すと、シャザムを唱えて無力な人間に戻り、ドクター・フェイトとホークマンに投降。秘密軍事施設へと収監されました。
ブラックアダムの結末
未来が見える能力を持つドクター・フェイトは、イシュマエルが魔人サバックとして蘇り世界を滅亡させるという予知を見ました。そしてその未来ではホークマンが犠牲になり命を落とすとのこと。
その未来を変えるのは自分しかいないと判断したドクター・フェイトは魔術を使って、ホークマン、サイクロン、アトム・スマッシャーの侵入を阻止し、ひとりでサバックに立ち向かいました。ところが決死の覚悟でサバックと対峙したドクター・フェイトは、苦戦を強いられたのち命を落としてしまいます。ドクター・フェイトの想いは念となってブラックアダムを呼び覚まし、再び力を手にして降臨しました。
街には古代から蘇った骸骨の兵士が大量に現れ、アドリアナとアモンを中心として市民が立ち上がり戦っています。
ドクター・フェイトが殺されたことで魔術が解けてホークマンらも加勢しましたが、サバックの強さに苦戦を強いられます。そこでホークマンはドクター・フェイトの金のヘルメットを使ってサバックに幻覚を見せて弱体化させ、その隙にブラックアダムがとどめをさしました。同時に市民と戦う兵士も消えました。戦いは終わり平和が戻りました。
民衆から「ヒーロー万歳!」と叫ぶ声が聞こえます。しかし、ブラックアダムは王の玉座を破壊して、「カーンダックのヒーローではなく守護者になる」と言いました。
しかし、ブラックアダムの存在を脅威とみなしたままのアマンダ・ウォラーは彼に忠告しました。「いつでも異星から援軍をよこせる」と。ブラックアダムはモニターを破壊し通信を強制終了させました。
そこへ声をかける者が現れます。「ブラックアダム、話をしよう」
砂埃から現れたのは、スーパーマンでした。
以上、映画「ブラックアダム」のあらすじと結末でした。
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