恐喝こそわが人生の紹介:1968年日本映画。キャバレーでボーイをしている村木は、偽酒を出している秘密を知ったことで金をもらい、さらに酒屋とヤクザを仲間と恐喝し、金を巻き上げたことがきっかけで、4人でカツアゲ屋稼業を立ち上げました。調子に乗った4人は、遂に政界の裏組織を恐喝しようと計画を立てますが・・・という内容の深作欣二監督のアウトロー作品です。
監督:深作欣二 出演者:松方弘樹(村木駿)、佐藤友美(お時)、室田日出男(関耕一)、ジョー山中(野口)、丹波哲郎(水野)、石山健二郎(遠藤公輔)、園江梨子(水原夏子)、三原葉子(マミ)ほか
映画「恐喝こそわが人生」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恐喝こそわが人生」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「恐喝こそわが人生」解説
この解説記事には映画「恐喝こそわが人生」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
恐喝こそわが人生のネタバレあらすじ:起
キャバレーのボーイの仕事をする村木(松方弘樹)は、ウェイターだけでなく、便所掃除までやらされてうんざりしていました。ある日、倉庫でさぼっていた村木は、酒屋と店の支配人が密談しているのを聞きました。それは有名ウイスキーなどの酒の中身を入れ替えた偽酒の納品の話でした。
村木が聞いていることに気付いた支配人は、村木に金を渡し「誰にも言うな」と言いますが、村木が「約束できない」と言うと、ヤクザ達にリンチされました。暴行を受けた村木を見て、仲間の3人が仕返しをしようと言いますが、村木が逆に恐喝して金を巻き上げようと言い、4人で酒屋を脅し10万円をぶんどり、さらに酒屋に偽酒を卸していたヤクザの親分からも10万をもらいました。
恐喝で合計20万を手にした4人は、これを商売にしようと、カツアゲ屋稼業を始めました。メンバーは村木、元ヤクザの関(室田日出男)、元ボクサーでハーフの野口(ジョー山中)、そして唯一の女性のお時(佐藤友美)でした。
恐喝こそわが人生のネタバレあらすじ:承
次に目をつけたのは、高級売春クラブで、盗撮を行いブルーフィルムを作っている連中でした。関を忍び込ませ、撮影させながらフィルムを撮らせ、多くのネガを奪った村木らは、ネガを高値で買い取らせました。この時、女優の水原夏子のネガを見つけた村木は、これをネタにゆすり、体を奪いました。これがきっかで二人は愛し合うようになりました。
ある日、野口の父親が殺されました。野口の父親は、ヤクザのはしくれで麻薬中毒でした。そしてヤクザから足を洗おうとして、永見沢一家に殺されていました。復讐の為、代貸しの小森を拉致し、野口に暴行させました。更に、麻薬取引の現場に潜み、火炎瓶で急襲し、金と麻薬を奪おうとしましたが、火の勢いが強すぎて、全て燃やしてしまい、失敗に終わりました。
恐喝こそわが人生のネタバレあらすじ:転
一か月後、金の回収の為、ホテルロイヤルに行った村木は、入り口で大物らしき男と話をしていた、初老の男が狙撃されるのを見つけて助けました。そこへ、昔つるんでいた記者の奥中がやって来ました。奥中によると、男は水野という政界の黒幕で、狙撃された方は、金貸しの大物遠藤でした。
保守党の総裁選で7億の金を遠藤から借りて総裁に就任した政治家でしたが、逆に遠藤から利権をこちらに回すように脅され、太田黒官房長官が念書を書いたと言う事でした。そして念書を武器に政界を動かそうとしている中、黒幕の水野が出てきて、遠藤を脅すために狙撃させたというものでした。
話を聞いた村木は、奥中が無理だと言うものの、遠藤と水野から金を巻き上げようと計画しました。そして水野の周辺捜査を始めた時、野中が殺されました。これで怖くなった関は、この計画から降り、二人から去りました。
恐喝こそわが人生の結末
夏子から「会社社長と結婚が決まった」と別れを告げられました。村木はお時と一緒に行動し、焼き殺すと脅し、遠藤から念書を奪いました。念書をネタに水野を電話で脅迫しました。そしてお時と大雨の車の中、愛し合い、別行動をとることにしました。念書を持ったお時は奥中に会い、念書を記事に書いてくれと頼みました。村木は水野に1億円を要求しました。
そのころ、遠藤が念書偽造で逮捕されました。水野の手回しで、念書を偽物に変えたのでした。奥中はもう無理だと手を引きました。何も知らない村木は金の受け渡し場所に向かいました。そして水野の送ったヒットマンに腹を刺されました。村木は大勢の人の中、腹から血を流し、昔の事を思い出しながら横断歩道で倒れ込むのでした。
以上、映画「恐喝こそわが人生」のあらすじと結末でした。
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