愛のそよ風の紹介:1973年アメリカ映画。束縛を嫌う孤独な中年男性と、自由気ままに放浪する少女がふとしたことで出会い、親子ほどの年の差から生じる葛藤を乗り越えて互いに愛を育もうとするラブストーリー。
監督:クリント・イーストウッド 出演:ウィリアム・ホールデン、ケイ・レンツ、ロジャー・C・カーメル、シェリー・モリソン、ジョーン・ホッチキス、マージ・デュセイ、ジェイミー・スミス・ジャクソン、ノーマン・バートールド、リン・ボーデン、デニス・オリヴェリ、ほか
映画「愛のそよ風」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛のそよ風」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛のそよ風」解説
この解説記事には映画「愛のそよ風」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛のそよ風のネタバレあらすじ:起・中年プレイボーイとヒッピー少女
離婚歴のあるフランクは愛に縛られない気ままな関係しか持たない孤独な中年男。その日も一夜限りの女性を送り出し、仕事へ向かおうとすると、見知らぬ少女が強引に車に乗り込んでくる。自由奔放なヒッピー少女ブリージーは迷惑顔のフランクにもお構いなしでフランクの仕事場ハリウッドまで同乗すると言い出す。しかし途中で道路脇に倒れる犬を助けようと駆け寄ったブリージーは、手遅れだと取わないフランクに怒ってその場から立ち去ってしまう。あっけにとられたフランクもそのまま立ち去ろうとするがブリージーがギターを忘れていったことに気付く。
愛のそよ風のネタバレあらすじ:承・入り込んだそよ風
その晩、ギターを取りにブリージーがフランクの元に現れる。困惑するフランクを尻目に食事を要求し、勝手に家の中を見て回ってシャワーまで浴びるブリージーに警戒心のなさを説教すると、怒ったブリージーは出て行ってしまう。しかし夜になって警察がブリージーを保護したといって連れてくる。フランクを叔父だと偽ったブリージーになぜか話を合わせて彼女を引き受けたフランクは、海を見たいというブリージーの頼みに応じで彼女を海に連れて行く。振り回されながらも親身に世話をするフランクにブリージーは愛を口にするが、奔放なブリージーに惹かれながらも愛に懐疑的なフランクは親子ほどの年の差に彼女の気持ちを受け入れることはなかった。ある晩、かつての束縛し合わない付き合いを続けていたベティの結婚パーティに出席したフランクは、失ってみて初めてベティの存在の大切さに気づいて感傷的になっていた。家に戻ったフランクは、寝室で待っていたブリージーに誘われるまま体を重ねる。こうして2人の付き合いがはじまり、ひと時フランクは孤独を忘れてブリージーとの楽しい時間を過ごす。
愛のそよ風のネタバレあらすじ:転・年の差の壁
そんな中、食事にいった店で偶然フランクの元妻に遭遇し、ブリージーはフランクがかつて愛した女性と最後には泥沼の離婚劇を演じたことを知る。そして2人で訪れた映画館で友人夫妻に遭遇したフランクは、娘ほどの年の少女を連れているところを見られて同様する。翌日、その友人と会ったフランクは、不倫願望を持つ友人の「年若い娘はしょせん金目当て」という言葉と、ブリージーが同年代の若者らと一緒にいるところを見て、再び孤独な世界へと引き戻される。「しょせんは愛人とスポンサーだ」というフランクに傷ついたブリージーはフランクの元を去る。
愛のそよ風の結末:愛だけを感じて
再び孤独な生活に戻ったフランクの元に、ベティが事故にあったという連絡が入る。病院に駆けつけたフランクは、新婚旅行からの帰りの事故でベティは助かったが夫が亡くなったことを知り、愛の他には何もいらなかったと嘆く彼女を見て思い直し、ブリージーを探しに行く。ブリージーの友だちから居場所を聞いて公園を訪れたフランクは、再会した彼女に「運がよければ1年もつだろう」と持ちかけると、ブリージーは満足げに微笑み「1年も」だと考えようと答える。
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