映画「テラビシアにかける橋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
テラビシアにかける橋の紹介：2007年アメリカ映画。孤独な少年と転校生の少女が出会い、森の中に自分たちだけの空想の王国を作り上げるファンタジー。児童文学で数々の賞を受賞したキャサリン・パターソンの同名小説を映画化。
監督：ガボア・クスポ 出演：ジョシュ・ハッチャーソン（ジェス・アーロンズ）、アナソフィア・ロブ（レスリー・バーク）、ゾーイ・デシャネル（エドマンズ先生）、ロバート・パトリック（ジャック・アーロンズ）、ベイリー・マディソン（メイベル・アーロンズ）、ケイト・バトラー（メリー・アーロンズ）、デヴォン・ウッド（ブレンダ・アーロンズ）、ほか
この解説記事には映画「テラビシアにかける橋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
田舎町で暮らす小学5年生のジェス。気弱だが絵を描くことが大好きな彼は、4人の姉と妹、いつも家計のやりくりに頭を悩ませている両親に囲まれて孤立状態、学校ではクラスで同級生に、スクールバスでは上級生のジャニスにいじめられる毎日だ。
ある日、ジェスのクラスに転校生がやってくる。その少女レスリーはクラスメイトから変わり者扱いされるが平然としていた。そんなレスリーが書いた作文が先生に褒められて、彼女が朗読すると、その世界観にジェスは引き込まれていく。
家が隣同士の2人は学校帰りに森まで競争を始める。森の手前には川が流れ、そこにロープが吊るされているのを見つけたレスリーは臆せずロープを使って森へ入っていく。ジェスは戸惑いながらもレスリーの後を追っていく。そこでレスリーはいじめのない2人だけの世界が欲しいと、この森に空想の王国を作り上げることを提案する。
その日から2人は毎日森へ出かけ、「テラビシア」と名づけたその王国で過ごすようになる。ここではジェスもレスリーも王国を狙う宿敵「ダークマスター」の手下たちと戦う勇敢な戦士だった。
一方で現実の世界ではジェスは相変わらずいじめられ、家では父に『絵ばかり描いていないで現実を見ろ』と諭され、ジャニスにいじめられた妹メイベルに助けを求められても何も出来ずにいた。落ち込むジェスにレスリーはニセのラブレターを書いてジャニスに渡すことを思いつく。
作戦は成功し、ジャニスは笑いものになるが、数日後、レスリーはトイレでジャニスが泣いているのに出くわす。父親が原因でクラスメイトから仲間はずれにされたことを知り、レスリーは自分の経験を話して慰める。
ある土曜日、ジェスは憧れていた音楽のエドマンズ先生から美術館に誘われる。初めての美術館と先生と2人きりの「デート」に大喜びジェスだったが、家に帰ると家族からレスリーの死を告げられる。1人でテラビシアに向かったレスリーは川を渡る時ロープが切れ、増水した川に落ちたのだった。
ジェスは周りのたくさんの人から慰められるがレスリーの死を受け入れられず、森でレスリーを探す。そこでジェスを追って来たメイベルを見つけると、部外者の侵入に苛立ったジェスはメイベルを突き飛ばして追い返してしまう。その時ダークマスターに襲われ、以前のように戦えなくなったことでジェスはレスリーがもうどこにもいないことを実感し、レスリーの死は美術館に誘わなかった自分のせいだと自己嫌悪する。そこにやってきた父は、レスリーの死は誰のせいでもない、彼女からもらったものを大切にすれば彼女は死なない、と言ってジェスをしっかり抱きしめる。
ジェスはレスリーに別れを告げ、自分の力で川に掛ける橋を作る。橋が完成するとジェスはメイベルを森へ誘い、王国の話を聞かせる。テラビシアの国民は王と新しい姫を歓迎していた。
以上、映画「テラビシアにかける橋」のあらすじと結末でした。
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