ブリグズビー・ベアの紹介:2017年アメリカ映画。赤ちゃんの時に誘拐され、外界から閉ざされたシェルターの中で偽の両親と暮らしたジェームス。彼が生き方を学んだのは偽の両親と、テレビ番組『ブリグズビー・ベア』から。そんな彼が外の世界、本物の両親の元に連れ戻されてもブリグズビー・ベアは彼のヒーロー。NBCの長寿コメディバラエティ番組『サタデー・ナイト・ライブ』でスケッチ・コメディーを演出するデイヴ・マッカリーの初監督映画。マッカリーらと共にコメディユニットGOOD NEIGHBORを形成し、『サタデー・ナイト・ライブ』のレギュラーでもあるカイル・ムーニーが主演。ムーニーはケヴィン・コステロと共に脚本も担当している。『サタデー・ナイト・ライブ』に出演するコメディアンたちのカメオ出演もあります。
監督:デイヴ・マッカリー 出演者:カイル・ムーニー(ジェームズ・ポープ)、マーク・ハミル(テッド・ミッチャム、ブリグズビー・ベア、サン・スナッチャー)、マット・ウォルシュ(グレッグ・ポープ)、ミカエラ・ワトキンス(ルイーズ・ポープ)、グレッグ・キニア(ヴォーゲル刑事)、クレア・デインズ(エミリー)ほか
映画「ブリグズビー・ベア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブリグズビー・ベア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブリグズビー・ベアの予告編 動画
映画「ブリグズビー・ベア」解説
この解説記事には映画「ブリグズビー・ベア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブリグズビーベアのネタバレあらすじ:外の世界へ
25歳のジェームスは、外界から遮断されたシェルターの中で父テッド、母エイプリルと共に暮らしています。毎週ビデオテープが届く教育番組『ブリグズビー・ベア』に夢中です。クマのブリグズビーが銀河系の正義のために活躍するストーリーです。
最新作を見ると、ネット上のフォーラムに書きこみをし、他のファンと意見交換していています。テッドはジェームスに想像力の大切さを教えます。大気中の毒素のせいで、外に出るときはガスマスクをしなければなりません。ある夜、ジェームスがガスマスクをつけて屋根に上って外の景色を見ていると、パトカーが近づいてきます。
パトカーから降りた警官たちは両親を逮捕して、ジェームスを拘束します。パトカーの中でジェームスは大気中に毒素がないことを教わります。ジェームスは警察でヴォーゲル刑事から、テッドとエイプリルは本当の両親ではないことを教わります。ジェームスは二人に、赤ん坊の頃に誘拐されたのでした。
ジェームスは本当の両親であるグレッグとルイーズのホープ夫妻、そして妹のオーブリーに迎えられ、報道陣をかいくぐって警察署を去りました。
ブリグズビーベアのネタバレあらすじ:映画を作ろう
本当の両親はやっと息子に会えて、一緒にやりたいことがたくさんありますが、ジェームスが気になるのは『ブリグズビー・ベア』の最新エピソード。ここにはその番組を知る人はおらず、ジェームスのもつビデオを家族に見せようにも、しまっていたビデオデッキを取り出さなければならないのでした。
父グレッグはジェームスをシネコンに連れていきます。初めて見る映画に興奮したジェームスでしたが、帰宅した彼は、彼のカウンセラーを努める精神科医のエミリーから、『ブリグズビー・ベア』はジェームス一人に見せるためにテッドが一人で製作していた番組であること、したがって新しいエピソードはないことを教わります。
シェルターはインターネットにつながっていませんでした。『ブリグズビー・ベア』についてのフォーラムの書き込みも全てテッドとエイプリルがしていたのです。しかし、映画を初めて見たジェームスは『ブリグズビー・ベア』の続きを映画化することを決意し、ネットで検索し本を読み、映画作りについて猛勉強を始めるのでした。
ブリグズビーベアのネタバレあらすじ:撮影快調
たちまち壁じゅうに『ブリグズビー・ベア』の絵コンテが貼られたジェームスの部屋に、オーブリーが入ってきて、高校のアメリカンフットボールの試合を見に行こうと誘います。でもそれは親をだましてオーブリーが友人の家のパーティーに行くための口実でした。
初めてのパーティーでジェームスは『ブリグズビー・ベア』について熱っぽく話します。でも初めてのドラッグのせいか気分が悪くなり、朝、気がついたときはオーブリーの友人の男子、スペンサーの部屋でした。SF映画ファンでCGを独学しているスペンサーは『ブリグズビー・ベア』のビデオを見て気に入ります。
テッドの使っていた小道具は警察署の捜査資料保管庫にありますが、ジェームスの熱意に打たれたヴォーゲル刑事はブリグズビーの頭のかぶりものを含む小道具をいくつかジェームスに規則を破って渡すのでした。スペンサーの他にも仲間が集まり、映画版『ブリグズビー・ベア』の撮影が始まります。
やがて高校生の時『テンペスト』のプロスペローを演じたヴォーゲル刑事も役を与えられて出演します。一方でスペンサーがネットにアップした『ブリグズビー・ベア』のビデオも人気を得ていきます。でもジェームスが『ブリグズビー・ベア』ばかりに熱中するのは、息子と普通の関係を築きたい両親にとって心配の種でした。
ブリグズビーベアのネタバレあらすじ:撮影中断
ジェームスはオーブリーを含めた仲間といっしょに山に撮影に行ってキャンプをします。ジェームスを気持ち悪いと思っていたオーブリーも今やお兄さんと仲良しです。
ところが夜間撮影でジェームス手製の爆破装置が派手に火を上げたせいでパトカーがやってきます。警察から「盗んだ」小道具は返却され映画製作は中断を余儀なくされます。
ブリグズビーを忘れろと言うエミリーや両親に反発したジェームスは、家出してブリグズビーの味方の双子姉妹を捜す旅に出ます。
双子姉妹を特殊効果により一人で演じていたホイットニーは、今はウェイトレスをしていて子供もいます。お客がジェームスと気づいた彼女は、カナダのテレビ番組だと思って撮影に参加したことを話し謝罪しますが、ジェームスは昔から君のことが大好きだったと告げてから警察官に捕まります。このようにブリグズビーに執着するジェームスは、とうとう精神病院に入ることになります。
ブリグズビーベアの結末:映画版完成
施設の中で味気ない日々を送るジェームス。しかし、家では両親が『ブリグズビー・ベア』の撮影済みの素材を見せられて生き生きとした息子を発見します。
そして、施設の中の唯一の友人エリックの助けでジェームスが脱走して帰宅すると、皆がガレージにいます。ヴォーゲル刑事が撮影再開のために小道具を警察署からもってきたところだったのです。
劇場版『ブリグズビー・ベア』のプレミア上映を来週にひかえ、グレッグは息子を刑務所に送っていきます。ジェームスがテッドに面会するためです。目的は、ブリグズビーや宿敵サン・スナッチャーの声優だったテッドに台本を読んでもらって録音することです。ジェームスの書いた台本を見せられてテッドは驚き喜びました。
プレミア上映の日が来ました。観客の反応を心配していたジェームスですが、皆映画を気に入ってくれました。ジェームスには舞台上で彼にうなずくブリグズビーが見えます。ブリグズビーはジェームスが観客に祝福されるのを見届けて消えていきました。
以上、映画「ブリグズビー・ベア」のあらすじと結末でした。
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