ブロークン・イングリッシュの紹介:2007年アメリカ,フランス,日本映画。ニューヨークとパリを舞台に、恋愛や結婚に揺れ動く30代女性の心をリアルに描いた新感覚の恋愛ストーリー。いろいろな男性と出会うものの、全くうまくいかない主人公のノラ。あるパーティで出会ったフランス人のジュリアンから猛アプローチを受けるが、傷つくことが怖くて前に進めない。ジュリアンはそんな彼女にブロークン・イングリッシュで話かけ、少しずつ距離を縮めていく。ノラの母親役に、カサヴェテス監督の母親であるジーナ・ローランズが出演しているのにも注目。
監督:ゾエ・カサヴェテス 出演者:パーカー・ポージー(ノラ・ワイルダー)、メルヴィル・プボー(ジュリアン)、ドレア・ド・マッテオ(オードリー・アンドリュース)、ジャスティン・セロー(ニック・ケーブル)、ピーター・ボグダノヴィッチ(アーヴィング)、ティム・ギニー(マーク・アンドリュース)、ジーナ・ローランズ(ヴィヴィアン・ワイルダー・マン)ほか
映画「ブロークン・イングリッシュ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブロークン・イングリッシュ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ブロークン・イングリッシュの予告編 動画
映画「ブロークン・イングリッシュ」解説
この解説記事には映画「ブロークン・イングリッシュ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブロークン・イングリッシュのネタバレあらすじ:起
ニューヨークのホテルで、VIP専門の顧客サービス係をしているノラ。心から愛せる人がほしいと日々願う彼女。ある日、ホテルに有名俳優のニック・ゲーブルがやって来ます。ニックに応対したノラは彼に食事に誘われ、盛り上がった2人は一夜を共にします。しかし、親友オードリーの家でテレビを見ていると、なんとニック本人が女優と付き合っていると語っていました。ノラは、「なんで私はいい人と出会えないの?」と落ち込みます。彼女を心配した母親は、知り合いの息子、チャーリーとのデートを御膳立てします。彼はなかなかの好青年でした。しかし、デート中にチャーリーの元カノと遭遇。彼女に未練たっぷりのチャーリーを見たノラは、自分の男運の悪さをつくづく実感します。ある日、家でフテ寝しているところへ、仕事仲間からパーティに誘われます。そこで出会ったのは、ジュリアンというフランス人。見るからに軽い彼にうんざりするノラですが、結局、ノラの家で友人も交えて飲み明かし、酔いつぶれた彼女は寝入ってしまいます。
ブロークン・イングリッシュのネタバレあらすじ:承
翌朝、目覚めたノラは、ジュリアンが部屋にいることに驚きます。2人はカフェで食事しますが、彼はノラに「もっと世界を見なくちゃ」と言います。ノラはジュリアンに惹かれていき、2人は結ばれます。ジュリアンは「君は僕の理想の女性だ」と言いますが、ノラは彼の言葉を信じることができません。デートの最中、ノラの知り合いのガイと出くわしてジュリアンは気を悪くしますが、そんな彼を見て自己嫌悪に陥ったノラは、不安症のパニック発作を起こします。ジュリアンは家まで送ってくれますが、翌朝、目覚めると消えていました。2人が仲直りしますが、ジュリアンは翌日フランスに発たねばなりませんでした。僕とパリへ行こうと誘う彼に、臆病なノラは断ります。最後の夜を過ごし、ジュリアンは去っていきました。オードリーはノラに建築家のスティーヴを紹介しますが、ノラは全く魅力を感じません。仕事にも身が入らない日々が続き、ついには衝動的に退職。ノラはジュリアンを探そうと、オードリーと共にフランスへ旅立つことを決心します。
ブロークン・イングリッシュのネタバレあらすじ:転
パリのホテルに到着した2人。オードリーの夫から頼まれた荷物を、手分けして配ることになりました。ノラが訪ねた老婦人は、彼女の恋愛話を聞いて「結婚は契約で、愛されることとは違うのよ」と諭します。オードリーが訪ねた男性は、既婚者にもかかわらず彼女を口説いてきますが、夫とうまくいっていないオードリーは誘いに乗り、浮気をしてしまいます。しかし、浮気のおかげで夫とやり直す決意をしたオードリーがホテルに戻ると、ジュリアンの携帯電話の番号を書いたメモを失くしたノラが落ち込んでいました。翌朝、ニューヨークへ発つ準備をしていると、ノラは1人でパリに残ってジュリアンを探すと言います。オードリーは心配しながらも1人で帰国。ノラは、パリの街でジュリアンを探しますが、見つかるはずもありません。ギャラリーではギョームという男性と知り合い、彼の友人達とワインを飲みます。彼らと楽しい時間を過ごしたノラでしたが、結局ジュリアンは見つからないままでした。
ブロークン・イングリッシュの結末
最後の夜。バーで飲んでいると、1人の中年男性が話しかけてきました。ジャンと名乗る彼に、悩みを打ち明けるノラ。彼は「魔法はあまり起きない。まずは自分自身の中に愛と幸せを見つけなさい」と言います。ノラは思わず涙ぐみます。翌朝、ジュリアンへの気持ちに区切りをつけ、空港までの地下鉄に乗りますが、なんと途中の駅で同じ車両にジュリアンが乗り込んできます。ノラが声をかけると、ジュリアンは驚きます。しかし、いきなり彼女の腕を強引にひっぱって地下鉄を降りたかと思うと、そのままパブへ入ります。ジュリアンは、ノラが自分に連絡をくれないことを悲しんでいました。それなのにいきなり目の前に現れたことに驚いていたのです。ノラは彼に、これまでのことを全て話し、「私のことが好き?」とたずねます。イエスと答えるジュリアン。ノラはようやく笑顔になります。
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