最後のロードトリップ(原題:Burn Burn Burn)の紹介:2015年イギリス映画。日本ではNetflixで邦題「最後のロードトリップ」として公開。ガンで亡くなった親友ダンが残されたアリソンとセフに頼んだのは、彼の骨をイギリス中に散骨してほしいという願いでした。親友からの依頼に二人はロードトリップに出る決意をし、それは自分自身と向き合うきっかけにもなっていました。
監督:チャーニャ・バトン 出演:ローラ・カーマイケル、ジョー・デンプシー、サリー・フィリップス、ジュリアン・リンド=タット、アリソン・ステッドマンほか
映画「最後のロードトリップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「最後のロードトリップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「最後のロードトリップ」解説
この解説記事には映画「最後のロードトリップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
最後のロードトリップのネタバレあらすじ:起
売れない女優のセフとレズビアンのアリソン、そしてダンは親友同士でした。ある日ダンが若くしてガンに侵され亡くなります。彼の葬儀に集まったセフとアリソンは、ダンの母からダンの遺言が残るビデオを見せられました。そこには生前のダンから二人へ、イギリス中をまわるロードトリップに出て自分の骨を散骨してほしいという依頼が残っていました。母を押しのけて、重役に選ばれてしまったことに罪悪感を感じ戸惑っていた矢先、アリソンは彼女の浮気現場を目撃、セフは仕事を失い、二人はロードトリップへ出る決心をしました。
最後のロードトリップのネタバレあらすじ:承
ダンが選んだ場所は、イギリス各地さまざまな場所。最初にたどり着いたグランストベリー大修道では、散骨が禁止されていて出鼻をくじかれた二人でしたが、修道女がダンの骨の一部を瓶にいれて保管してくれると提案してくれたおかげで、二人は人のやさしさに心を打たれました。セフは感動して泣いていると、鳴き声を聞きつけた怪しげな男アダムに声をかけられ、その晩アダムのパーティーに招かれます。パーティーは奇妙な雰囲気、呆れたアリソンを横目にセフは楽しみますが、翌朝目覚めると、アダムとそのまわりの奇妙な友人たちもロードトリップに参加することになっていました。
最後のロードトリップのネタバレあらすじ:転
途中ガソリンスタンドで、アダムたちを置いていく決心をした二人は、罪悪感と闘いながらも3人を置いて再び車を走らせました。途中アリソンの母の住む家を訪ねた二人でしたが、アリソンとその母のなんともいえない関係にセフは疑問を持ちました。足早に実家を後にし、ダンの初体験の場所になったクラブへ向かいます。セフは彼氏のジェームズがいるにも関わらずその場で出会った男と関係を持ち、アリソンは怒りました。ぎくしゃくした二人でしたが、しっかり話し合おうとレストランに入ったところにセフを心配して後を追ってきたジェームズが現れセフにプロポーズをし、セフはそれを受け入れてしまいます。そんなセフにアリソンは再び怒り二人は険悪なムードに包まれました。アリソンは一人ダンのメッセージに耳を傾け自分の中に秘めていた出来事をセフに話す決心をしました。
最後のロードトリップの結末
アリソンにはエミリーという妹がいて、幼いころアリソンの不注意で妹が車にひかれて亡くなったことが母との間に亀裂を生み、家族を崩壊させてしまったと自分を責めて続けて生きてきたことを告げました。セフはアリソンの正直な気持ちを知り、自分の気持ちを整理しました。二人はスコットランドを避け、南に向かう最中にヒッチハイクの老婆に出会いました。これもダンの導きだと感じ老婆を乗せた二人でしたが、老婆の行先はスコットランドでした。疎遠になった息子に再会できた老婆を見て、アリソンはあのできごとから初めて自分の母親に気持ちを込めてメッセージを送ることができました。そして二人は最終目的地へと向かいダンの散骨を終えました。初めて二人で長旅をし、生きたくても生きられなかったダンから、一秒一瞬たりとも無駄にせず自分たちらしく周りの人に愛をもって生きていくことを教えられた二人は、旅の前よりも何倍も成長し自分たちの人生の新なスタートをきることができました。
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