カルタヘナ ~陽だまりの絆~の紹介:2009年フランス映画。事故のため寝たきりとなったフランス人女性と彼女の介護人を務めることになった元ボクサーの心の交流を描いた作品。コロンビアの美しい港町カルタヘナを舞台に孤独を抱えた中年の男女の恋愛模様が叙情的に綴られていきます。
監督:アラン・モネ 出演者:ソフィー・マルソー(ミュリエル)、クリストファー・ランバート(レオ)、マルガリッタ・ロサ・デ・フランシスコ(ルシア)、ルドルフォ・デ・ソーザ(ヴァルデス)ほか
映画「カルタヘナ 陽だまりの絆」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カルタヘナ 陽だまりの絆」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カルタヘナ ~陽だまりの絆~の予告編 動画
映画「カルタヘナ 陽だまりの絆」解説
この解説記事には映画「カルタヘナ 陽だまりの絆」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カルタヘナ ~陽だまりの絆~のネタバレあらすじ:起
舞台はコロンビアの港町カルタヘナ。フランス出身の中年男性レオは仕事の面接を受けるためとある屋敷を訪ねます。仕事の内容は身体の不自由な家主ミュリエルの介護をすること。カルタヘナで交通事故に遭い、寝たきりになってしまったミュリエルは読書を楽しみに生きている孤独なフランス人女性です。ミュリエルは男性には介護の仕事は務まらないのではないかと危惧しますが、レオはどうしても金が必要なのでこの仕事に就きたいとアピールします。彼は欧州チャンピオンに輝いたこともある天才的ボクサーでしたが、今は酒に溺れうらぶれた生活を送っていました。レオから軍で炊事班をしていた経験があるため料理ができると聞いたミュリエルは彼を雇用することを決めます。こうしてミュリエルの介護人となったレオはもう一人の介護人ルシアから介護の心得を学んでいきますが、ミュリエルの身体介助は想像以上に大変なものでした。レオは寝坊したりしてミュリエルを苛立たせてしまいますが、少しずつ介護の仕事を覚えていきます。
カルタヘナ ~陽だまりの絆~のネタバレあらすじ:承
ある日町の市場で買い物をしていたレオは黒人女性に刃物を突き付けられ、財布を奪われそうになります。しかしレオは咄嗟に彼女の首を掴んで撃退します。その夜レオは市場で仕入れた魚を使って料理を作りますが、ミュリエルは骨が刺さったら大変だからと料理に口をつけようとしません。レオは骨を全部取り除いたことを伝え、ミュリエルになんとか魚を食べさせようとします。恐々と料理を口に運ぶミュリエルでしたが、すぐにその美味しさを気に入った様子で、みるみるうちにすべて平らげてしまいました。ミュリエルはレオに対して徐々に心を開き始めます。ある日レオは久しぶりに身体を動かそうと友人ヴァルデスのボクシングジムを訪ねます。そこで女性ボクサーのミランダとリナを紹介され、二人の指導を依頼されます。リナは市場でレオに刃物を突き付けてきた女性でした。レオの提案によりヴァルデスがミランダのコーチを引き受け、レオがリナのコーチを引き受けることになりました。二人は5000万ドルを賭けてリナとミランダに試合をさせることにするのでした。ミュリエルはレオに読書はするのかと質問しますが、レオは本の内容が理解できないから読書はしないと答えます。ミュリエルはレオに本の読み聞かせをせがみます。
カルタヘナ ~陽だまりの絆~のネタバレあらすじ:転
レオは事故以来外に家に閉じこもる日々を送ってきたミュリエルになんとか外の空気を吸わせてあげたいと思い始めます。レオは外に出ることを躊躇するミュリエルを抱きかかえてテラスへ連れて行きます。レオはミュリエルのために精油の匂いをかぎ分けるゲームを用意していました。ミュリエルは久しぶりにリラックスした気分を味わい、それからいうもののレオと一緒に街を散歩するのが日課になっていきます。一方レオは練習に現れないリナに会いに行きますが、彼女が帰る家のない貧しい娼婦だと知ります。レオが試合に勝てば賭け金の半分を渡すと提案すると、リナは俄然やる気を見せ始めます。練習後二人は酒を飲みに行きますが、目立ちたがり屋のリナはそばで踊っていた白人女性が邪魔になり、彼女の顔を殴打してしまいます。リナを連れてその場から逃げ出すレオでしたが、白人女性の連れの男達に捕まり、激しく暴行されてしまうのでした。重傷を負ったレオは仕事をしばらく休むことをルシアへ伝えて欲しいとリナに頼みますが、事情を知らないミュリエルはレオがこのまま辞めてしまうのではないかと不安を募らせるのでした。
カルタヘナ ~陽だまりの絆~の結末
歩けるようになったレオが数日ぶりにミュリエルの屋敷を訪ねてきますが、ミュリエルは彼に解雇を言い渡します。一方リナがしばらくレオの家に身を寄せることになり、二人は試合に向けて日々練習に励みます。孤独を深めるミュリエルはルシアに苦悩を吐露し、ルシアが常用しているドラッグを分けて貰えないかと頼みますが、拒絶されます。レオもミュリエルのことが忘れられずにいました。ある夜酒に酔ったレオはミュリエルの寝床に侵入し、そのまま寝込んでしまいます。朝目を覚ましたミュリエルが横で眠るレオを見守っていると、レオも目を覚まします。レオはミュリエルへの愛を告白し、再びここで働きたいと懇願します。ミュリエルもレオの助けを必要としていることを痛感し、彼を受け入れます。そしてリナとミランダの試合の日がやってきました。大歓声の聴衆が見守る中リナはミランダをノックアウトし、勝利します。その後レオはヴァルデスに賭け金をすべてリナに渡してほしいと頼み、リナの元を去っていきました。レオはミュリエルと一緒にドライブに出かけます。浜辺にたどり着くと、レオはミュリエルを抱えて海に入っていきます。二人ははしゃぎながら海で戯れ続け、やがてその姿は波の中に消えていくのでした。
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