キャット・ピープルの紹介:1981年アメリカ映画。人間と交わることで黒豹に変身するキャット・ピープルの娘と人間との悲恋。1942年製作のホラー映画の古典名作「キャット・ピープル」を現代のニューオリンズを舞台にエロティックかつ血まみれにリメイク。監督は『ザ・ヤクザ』、『タクシードライバー』等の脚本家で近作『魂のゆくえ』等監督作も多いポール・シュレイダー。主題歌はデヴィッド・ボウィが歌う。
監督:ポール・シュレイダー 出演者:ナスターシャ・キンスキー(アイリーナ・ガリエ)、ジョン・ハード(オリヴァー・イェーツ)、マルコム・マクダウェル(ポール・ガリエ)、アネット・オトゥール(アリス)、ルビー・ディー(フェモーリ)、エド・べグリー・Jr(ジョー)その他
映画「キャット・ピープル(1981年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キャット・ピープル(1981年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キャット・ピープルの予告編 動画
映画「キャット・ピープル(1981年)」解説
この解説記事には映画「キャット・ピープル(1981年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キャット・ピープルのネタバレあらすじ:起・兄妹の再会
アイリーナ・ガリエは養父母の家を離れニューオリンズを訪れる。4歳の時に生き別れた兄ポールに空港で迎えられる。タクシーに乗って着いた家では、兄の面倒を見ているフェモーリという女性に大歓迎される。家にはアイリーナが覚えていない死んだ両親の記憶が詰まっていた。
一方、その夜ルーシーという娼婦が、客が待っているはずの部屋で黒豹にかまれるという事件が起きる。翌朝ニューオリンズ動物園園長のオリヴァーや職員のアリスやジョーが来て黒豹は捕獲される。ちょうどその時間、アイリーナはポールがいなくなっていることに気づく。フェモーリによるとポールは教会に行ったはずだが、教会では来ていないと言われる。
キャット・ピープルのネタバレあらすじ:承・兄妹の秘密
次の日アイリーナは動物園で、捕獲されたばかりの黒豹にくぎ付けになり、閉園時間が過ぎたのに黒豹のスケッチを続ける。彼女を発見してつかまえたオリヴァーは、彼女と食事を共にし、仕事を探していると言う彼女に動物園の土産物店の仕事を世話した。
ある日、黒豹の吠える声に呼ばれるようにアイリーナは黒豹の檻の前に行く。そして飼育係のジョーが黒豹に腕を食いちぎられるのを目撃する。ジョーは命を落とし、オリヴァーとアリスが黒豹を殺すために銃をもってきた時、 檻は空になっていた。
アイリーナの部屋に現れたポールは、アイリーナがオリヴァーに性欲を抱いていても彼と愛し合うことはできないと話し、アイリーナの体を求める。彼らの種族は人間と性交すると黒豹の体になり、人間を喰い殺さねばもとの人間の姿に戻ることはできない。兄妹で愛し合えばそんな心配はいらないのだった。ポールを恐れて外へ逃げたアイリーナは通りかかったパトカーを停めて助かるが、別のパトカーの警察犬が家の前で吠える。警察の捜索により地下室に黒豹の檻と人間の遺体が発見される。ポールは連続殺人事件の容疑者とされ、フェモーリは警察に連行される。
キャット・ピープルのネタバレあらすじ:転・兄の死と妹の覚醒
オリヴァーはアイリーナを自分の家に引き取る。彼女を慰めるためにバイユー(ミシシッピ川デルタ)にある小屋に連れていき釣りをして楽しむ。お互いの体を求めているのは明らかだが、アイリーナは愛する人を傷つけることを恐れてセックスに踏み切ることができない。そして、深夜アイリーナは外で全裸になりウサギを捕獲し、口を血だらけにして戻ったところをオリヴァーに見られてしまう。
ポールは雷雨の夜にオリヴァーの家のアイリーナのいる部屋の窓を破壊して侵入する。二人の自殺した両輪も兄妹だった、両親のようにつがいになって暮らそうと呼びかけるが妹に逃げられる。そしてそこにやってきたオリヴァーとアリスによって黒豹の姿で殺される。オリヴァーが黒豹の解剖を試みるとその体は溶けてしまった。
フェモーリに人から隠れて生きるように勧められたアイリーナは鉄道でニューオリンズを離れようとするが客車の中で見る夢で、犠牲として豹に捧げられた自分の祖先についての自覚を得る。
アリスはジョギングをしていて誰かに尾行されている気がする。プールに行くが、豹の吠える声におびえてプールに飛び込む。そこに現れたのはオリヴァーを探していると言うアイリーナだった。
キャット・ピープルの結末:愛の成就
オリヴァーを訪れたアイリーナは処女を捧げるが黒豹の体になる。でもオリヴァーを殺すことができずに外へ去る。警察に橋の上に追い詰められて川に飛び込む。オリヴァーはアイリーナを求めて思い出の小屋に行くが、自分の代わりにアイリーナに殺された友人の死体を見出す。人間の姿に戻っていたアイリーナは自分を殺すように言うが、オリヴァーは彼女の手足をベッドに縛りつけてセックスをする。
平穏な日々が戻った動物園。オリヴァーは一人、昼時に黒豹の檻の前に行き餌をやる。黒豹とオリヴァーは見つめ合う。
以上、映画「キャット・ピープル」のあらすじと結末でした。
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