電撃戦隊チェンジマンの紹介:1985年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第9作『電撃戦隊チェンジマン』の劇場版第1作です。地球全土を焦土にしようと目論む悪の帝国・大星団ゴズマの野望を打ち砕くために奮闘するチェンジマンの戦いを描きます。1985年7月には劇場版第2作『電撃戦隊チェンジマン シャトルベース!危機一髪!』が公開されています。
監督:堀長文 出演者:浜田治貴(剣飛竜/チェンジドラゴン)、和興(疾風翔/チェンジグリフォン)、和泉史郎(大空勇馬/チェンジペガサス)、西本ひろ子(渚さやか/チェンジマーメイド)、大石麻衣(翼麻衣/チェンジフェニックス)、藤巻潤(伊吹長官)、山本昌平(ギルーク司令官)、岡本美登(副官ブーバ)、富田果菜(副官シーマ)、飯田道郎(副官シーマ)、増岡弘(航海士ゲーター)、渡部猛(ギョダーイ)、依田英助(宇宙獣士カミラ)、桑原一人(星王バズー)、加藤精三(星王バズー)、田中信夫(ナレーション)ほか
映画「電撃戦隊チェンジマン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「電撃戦隊チェンジマン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
電撃戦隊チェンジマンの予告編 動画
映画「電撃戦隊チェンジマン」解説
この解説記事には映画「電撃戦隊チェンジマン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
電撃戦隊チェンジマンのネタバレあらすじ:起
地球時間・午前3時。地球侵略を目論む悪の宇宙帝国「大星団ゴズマ」の地底深くにあるアジトでは、幹部の副官ブーバ(岡本美登)、副官シーマ(演:富田果菜/声:飯田道郎)、航海士ゲーター(声:増岡弘)は赤く輝く宇宙の鉱石“レドン鉱石”を宇宙獣士カミラ(声:依田英助)に与えていました。カミラはレドン鉱石を反応炉に投じ、ブーバはゴズマがかねてから計画していた“地球ファイヤー作戦”を実行に移すと宣言しました。カミラは「全てこの俺に任せておけ!」と豪語しました。
“地球ファイヤー作戦”を仕切るゴズマ幹部・ギルーク司令官(山本昌平)は、首領・星王バズー(演:桑原一人/声:加藤精三)から作戦の進捗状況について報告を求められました。レドン鉱石は地球のマグマと反応して地球を焦熱地獄と化すというものであり、タイムリミットは11時間後の午後2時でした。
午前4時、大鷹山にある国立地震研究所付近を震源地とする地震が発生。この地震は普通の地震ではないと感じた「地球守備隊特殊部隊・電撃戦隊チェンジマン」のチェンジドラゴン(声:浜田治貴/演:新堀和男)、チェンジグリフォン(声:和興/演:的場耕二)、チェンジペガサス(声:和泉史郎/演:喜多川2tom)、チェンジマーメイド(声:西本ひろ子/演:赤田昌人)、チェンジフェニックス(声:大石麻衣/演:蜂須賀祐一)の五人は直ちに地震研究所へと急行しました。ところが、チェンジマンの到着よりも一足先に地震研究所はカミラの手に落ち、研究員たちはカミラの力でヒトデのような姿に変化させられました。研究員たちは程なくして人間の姿に戻りますが、カミラの操り人形と化していました。研究員は地震研究所を訪れたチェンジドラゴンこと剣飛竜(浜田治貴)、チェンジグリフォンこと疾風翔(和興)、チェンジペガサスこと大空勇馬(和泉史郎)、チェンジマーメイドこと渚さやか(西本ひろ子)、チェンジフェニックスこと翼麻衣(大石麻衣)に対し、カミラに操られるがままに「この地震は大鷹山噴火の前触れです」と嘘の報告をさせられました。それでもこの地震は只事ではないというチェンジマンに、研究員は午後2時に大鷹山が噴火するので一刻も早く近隣の村人たちを避難させるよう言わされました。チェンジマンは依頼を引き受けるしかなく、カミラはチェンジマンをまんまと大鷹山から追っ払ったことをブーバたちに報告しました。
電撃戦隊チェンジマンのネタバレあらすじ:承
午前8時。夜明けと共に大鷹山の麓の村人たちが避難を開始、「下大鷹駅」には村人たちが殺到しました。チェンジマンは村人たちの誘導に追われていました。ところが、村人の少年・ユウジ(伊藤慎)が勝手に貨物列車に乗り込んで動かしてしまい、ユウジの両親から連れ戻すよう頼まれた剣と疾風はバイクで貨物列車を追いかけました。その情報はゴズマの戦闘員ヒドラー兵から幹部たちに報告され、ゴズマは直ちに戦闘機部隊を出撃させて剣と疾風を攻撃させました。
午前9時。剣と疾風はゴズマ戦闘機の爆撃に巻き込まれて乗っていたバイクごと転倒した地震研究所助手のタチバナヨウコ(松岡久美)を助けました。疾風は大鷹山に調査に向かうというヨウコを自分のバイクに乗せ、剣とは別行動を取って大鷹山へと向かいました。
午前10時。剣は貨物列車に追いついて飛び乗り、ヒドラー兵たちを追い払ってユウジを保護しました。ユウジは家に取り残されたままの愛犬ゴローを助けるために無断で貨物列車を運転していたのであり、剣は必ずゴローを助けると約束しました。その直後、貨物列車はゴズマ戦闘機の攻撃を受け、剣は列車にブレーキをかけるも中々止まりません。剣はユウジを抱きかかえると鉄橋に差し掛かった列車から大ジャンプして川岸へと着地、海辺へと逃れましたが、海岸にはカミラとゲーター、ヒドラー兵たちが待ち構えていました。剣はユウジを逃がすとチェンジドラゴンに変身、ヒドラー兵たちと戦い始めました。チェンジドラゴンがカミラとゲーターの前に苦しめられていたその時、チェンジペガサス、チェンジマーメイド、チェンジフェニックスがジェットスキーで助けに駆けつけました。チェンジマンの反撃を受けたゲーターたちはその場から退散、一部始終をカメラで確認していたチェンジマンの司令官・伊吹長官(藤巻潤)はゲーターが落とした赤い鉱石を回収するようチェンジドラゴンに指示しました。
電撃戦隊チェンジマンのネタバレあらすじ:転
午前11時。「電撃戦隊基地」に剣、大空、さやか、麻衣が引き上げてきました。チェンジマンが回収した鉱石を分析した結果、この鉱石はレドン鉱石であることが判明しました。伊吹長官はチェンジマンに、このレドン鉱石が使用されたある事件のことを語り始めました。1年前、第45アルファ星が突然赤く光り、その後死の惑星となるという事件が発生しました。伊吹長官はこの事件が宇宙にしか存在しないレドン鉱石が化学反応を起こしたことによるものだと断定しており、チェンジマンは地震研究所の者たちがゴズマに操られていること、大鷹山噴火というのは真っ赤な嘘であること、そして研究所の研究員たちが発した“午後2時”が地球滅亡の時間であることに気付き、伊吹長官の命を受けて直ちに大鷹山に急行しました。
その頃、ゴローは自ら鎖を解き放って自宅から走り去っていました。一方の疾風はヨウコと共に再び地震研究所を訪れ、研究員たちに直ちに避難するよう促しました。その時、研究所に駆け込んだゴローが研究員たちに噛みつき、その場に突如カミラが現れ、研究員たちは巨大ヒトデに姿を変えました。更にはその場にブーバやシーマ、ヒドラー兵たちが現れ、疾風はヨウコを連れて脱出しようとしましたが追いつめられてしまいました。そこにチェンジドラドン、チェンジペガサス、チェンジマーメイド、チェンジフェニックスが助けに駆けつけ、ヒドラー兵を一掃しました。ブーバらはゴズマの企みに気付いたチェンジマンに対し、アジトを見つけるのは不可能であり地球壊滅を止めることはできないと告げるといずこへと姿を消しました。
午後12時。ゴローがチェンジマンとヨウコの元に駆け寄ってきました。ヨウコはゴローが何かを教えようとしているとチェンジマンに伝え、チェンジマンはゴローに全てを賭けることにしました。
電撃戦隊チェンジマンの結末
午後1時。ゴローは大鷹山に向かって走り、チェンジマンはその後を追いかけました。やがてゴローは海岸近くの洞窟に辿り着き、剣はこの洞窟こそがレドン反応炉のあるアジトだと断定しました。その時、洞窟の中からヒドラー兵が出現し、ブーバ、シーマ、ゲーターも姿を現しました。ブーバは「チェンジマン、よくぞ見つけた。だが一歩も中には入れさせんぞ!」とアジトの入り口に強力なバリヤを張ってしまいました。勝ち誇るブーバたちに怒りを爆発させたチェンジマンは「悪魔の時計は俺たちが止めて見せる!」と変身、ヒドラー兵たちと戦い始めました。チェンジドラゴンはブーバと、チェンジマーメイドとチェンジフェニックスはシーマと交戦。チェンジグリフォンはゲーターに苦しめられましたが、駆け付けたゴローに助けられました。チェンジペガサスはカミラに挑みましたが全く歯が立たず、ブーバやシーマたちはカミラのこの場を任せて退却していきました。
午後1時30分。チェンジマンは必殺武器「パワーバズーカ」を放ち、カミラを撃破しました。ギルーク司令官は直ちに部下のギョダーイ(声:渡部猛)を現地に向かわせ、ギョダーイはカミラを蘇らせて巨大化させました。チェンジマンは直ちに戦艦「シャトルベース」を発進させ、チェンジマンは戦闘機「ジェットチェンジャー1」、ヘリ「ヘリチェンジャー2」、戦車「ランドチェンジャー3」で出撃しました。
午後1時45分。ジェットチェンジャー1はゴズマ戦闘機を撃ち落とし、ヘリチェンジャー2はカミラにミサイルを発射しました。ランドチェンジャー3はアジト入り口を覆うバリアをミサイルで破壊、3機のメカは合体して巨大ロボ「チェンジロボ」になりました。チェンジロボはカミラにミサイルを撃ち込み、“チェンジシールド”で攻撃を防ぐと、必殺技“電撃剣スーパーサンダーボルト”でカミラを倒しました。
午後1時58分。チェンジマンはバイク「オートチェンジャー」でアジト内部に突入しました。
午後1時59分。チャンジマンはレドン反応炉を探していましたが、ヒトデにされた研究員たちに行く手を阻まれました。
午後1時59分50秒。チェンジマンは“電撃フラッシュ”でヒトデたちを気絶させ、チェンジドラゴンはレドン反応炉のスイッチを切って停止させることに成功しました。時に午後午後1時59分59秒のことでした。ヒトデたちは元の人間の姿に戻り、チェンジマンはゴローとユウジを引き合わせました。剣はゴローのおかげで地球は救われたと感謝、ヨウコは同僚で恋人のトシオ(星野浩巳)と再会を果たしました。ヨウコに恋人がいたことに落胆する疾風をさやかと麻衣が「私たちがいろでしょ。両手に花!」と励ましました。チェンジマンは改めてこの美しい地球を守り抜く決意を新たにしました。
以上、映画「電撃戦隊チェンジマン」のあらすじと結末でした。
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