きっと、またあえるの紹介:2019年インド映画。大切なひとり息子ラーガブが受験に失敗し、自殺未遂。父親のアニは重篤な状態の息子を励ますために、かつて大学時代に共にバカをやっていた仲間たち7人を集めて「負け犬時代」の奮闘をラーガフに語って聞かせる。脚本はティワーリー監督の出身校ボンベイ工科大学で過ごした学生時代をベースに作られ、一部撮影も同校で行っている。
監督:ニテーシュ・ティワーリー 出演:スシャント・シン・ラージプート(アニ/アニルッド・パタク)、シュラッダー・カプール(マヤ・パタク)、ヴァルン・シャルマ(セクサ/グルミート・シン)、ターヒル・ラージ・バシン(デレク)、ナヴィーン・ポリシェッティ(アシッド)、トゥシャール・パーンデー(マミー)、サハルシュ・クマール・シュクラ(へべれけ)、プラティーク・バッバル(ラギー)、ムハンマド・サマド(ラーガブ) 、ランジャン・ラージ(モヤシ)ほか
映画「きっと、またあえる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「きっと、またあえる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
きっと、またあえるの予告編 動画
映画「きっと、またあえる」解説
この解説記事には映画「きっと、またあえる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
きっと、またあえるのネタバレあらすじ:起
100万人が受験し、合格するのはたった1万人。毎年99万人の子供が途方に暮れる競争率100倍以上のボンベイ工科大学。この天才・秀才が集まる超難関の大学受験を控え、ラーガブはナーバスになっていました。両親は離婚し、父親のアニは息子を大切に育てていました。しかし、受験に関しては合格を疑わない父親にラーガブはプレッシャーを感じていたのでした。
合格発表当日。ラーガブの結果は不合格でした。「負け犬」の烙印を押されパニックになったラーガブは、衝動的にベランダから飛び降りてしまいました。
病院に急いで向かったアニ。続いて元妻マヤもかけ付けました。マヤはラーガブを追い込んだアニを責めたて、やり場のない不安を口論でぶつけ合いました。医師によると、ラーガブは予断を許さない重篤な状態とのことでした。生死を分けるのは彼自身に生きる意欲があるかどうか。しかし、医師はその意志も薄いと伝えます。
自宅に戻ったアニは、絶望の中、大学生活を思い出しました。ラーガブに生きる意欲を持ってもらおうと手にしたのは当時のアルバムでした。
きっと、またあえるのネタバレあらすじ:承
1992年。
大学に入学したアニは入寮受付で“負け犬”が集まると言われている学生寮4号寮(H4)に振り分けられました。ボロボロの建物で部屋も狭く食事もまずい。気のいい先輩と愉快な仲間はいるものの、30種目の競技を寮対抗で争う競技大会ゼネラル・チャンピオンシップ(GC)では万年最下位でした。GCは結果次第で各寮の地位が入れ替わる名誉をかけた競技大会でした。
入寮後、アニが最初に仲良くなったのがセクサでした。明るく愉快な性格でしたがセックスしか頭にないためセクサと呼ばれていました。次に仲間になったのが、マミー。マザコンで困ったことがあると「マミー!」と半泣きします。マミーの父親はセクサたちに息子の根性を叩き直してもらうよう依頼しました。そのマミーを厳しくしつけているのが、セクサの悪友アシッドです。彼は悪態をつかせたら天下一品で、常にうっぷんを汚い言葉で発散させていました。しばらくするとアニは学内のマドンナ、マヤと交際をはじめました。愉快な仲間と美しい彼女で充実した学生生活を送りました。
現在。
ラーガブの病室に、次々と人が現れます。それは、アニの学生時代の悪友たちでした。息子を励ますため、アニが離れ離れになった仲間たちを呼び寄せ意識もままならないラーガブに、「負け犬時代」の奮闘を語って聞かせるためでした。
きっと、またあえるのネタバレあらすじ:転
再び、アニの学生時代。
学生寮の中で最も国際的で豪華な学生寮3号寮(H3)のボス、ラギーはGCに向けてスポーツ万能のアニに転寮の話を持ち掛けてきました。H4に入寮した当初は転寮を望んでいたアニでしたが、今となっては仲間たちと固い絆で結ばれていたためこの誘いを断ります。腹を立て負け犬と罵るラギーに、必ずGCで勝って見返してやろうと誓うアニでした。
かつてアニのようにH3からの引き抜きを断った者がいました。“みんなの兄貴”と称され、サッカーや陸上競技が得意な頼りになる最上級生デレクです。さらにアルコール大好きで、天才的なチェスの強者の大先輩“へべれけ”を仲間に入れ、H4はGC優勝に向けて練習を始めました。ところが、練習は散々なものでした。
そんなH4の負け犬たちにアニはある提案をします。それは、GCが終わるまで、各自一番好きなものを封印するということでした。さらにアニは様々な奇策を使って、重量挙げ、サッカー、陸上競技、チェスなど次々に勝ち星を増やしていきます。
現在。
ラーガブの医師はアニとマヤを呼び出しました。ラーガブの容態が少しずつ悪化しており、すぐにでも手術が必要とのこと。アニは学生時代の物語を最後まで息子に聞かせたいと懇願し、手術を10分だけ待ってもらうことになりました。ラーガフの目にも生きる気力が出てきました。
きっと、またあえるの結末
こうして迎えたGC最後の決勝戦。
最後はバスケットボールで金星をあげることができれば、H4は史上初の優勝が決まるところでした。相手は憎き相手H3。劣勢だったところから、一気に追いつき残すところ6秒。アニが3ポイントシュートを決めれば逆転勝利が決まるところに、見事なパスが回ってきました。アニが放ったボールは、ゴールを揺らし逆転が決まった!かと思ったら…ボールはリングにはじかれ惜しくも決勝を逃してしまいました。
アニはその場にうなだれ、H4は失意に包まれました。悔しい敗北。結局、今回もH3がGCの勝利をおさめました。
しかし、H4に拍手喝采が送られる中、ラギーは言いました。「H4にも拍手を!」と。ラギーは好敵手となったH4の健闘を称えました。
現在。
アニと仲間たちはラーガブに語ります。「たとえ勝負に負けても負け犬なんかではない。一生懸命努力することが大切だ」と。そして、みんなで手術へ向かうラーガブを応援しました。
1年後。
とある大学校舎を前にラーガブの姿がありました。手術は無事成功し、大学に入学することができたのです。人生を最大限楽しもうとしているラーガブにとって、大学名やランクなど全く関係ありませんでした。そんなラーガフの表情は、期待と希望に満ち溢れて生き生きとしているのでした。
以上、映画「きっと、またあえる」のあらすじと結末でした。
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