映画「痴漢男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
痴漢男の紹介：2005年日本映画。痴漢と間違われた、オタク大学生の金太は2ちゃんねるで出来事を報告しました。すると『痴漢』とネーミングされ、痴漢と呼ばれた女性との恋の指南が始まりました。そして掲示板通りに行動を重ねるうち、金太は痴漢と間違われた女性の友人・陽子に好意を持ち始めました。再び2ちゃんねるの指南を受けた金太の恋は成就するのでしょうか・・という内容の、2ちゃんねる掲示板から生まれた、もう一つの『電車男』のラブストーリーです。
監督：寺内幸太郎 出演者：柳浩太郎(田中金太【痴漢男】）、長澤奈央（宮崎陽子【関西】）、長谷部優（天野結花【カンチ】）、磯山さやか（岩下美帆【ロリ】）ほか
この解説記事には映画「痴漢男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アニメ、ゲーム好きで熱帯魚とヘビを飼う完全なオタクの金太が、バイト帰りに夜道を歩いていると、前を一人の女性が歩いていました。女性は後ろを気にしているようで、金太の背後には男が歩いていました。後ろの男につけ狙われていると思った金太は彼女を守ろうと追っていました。
その時、女性が転んでしまいました。助けに行った金太に女性は叫び声をあげました。すると背後の男が金田を痴漢だと思い、金太を殴りました。そこへ警官が通りかかって誤解が解け、後は3人で解決してくださいと言われました。金太は女性を見て、可愛いと思いました。
金田は女性と連絡先を交換し、部屋に戻った金太は今日の出来事を2ちゃんねるに書き込みました。すると、閲覧者たちは、金太を『痴漢』と名付け、金太に恋のチャンスだ！童貞を失うチャンスだ、とけしかけました。そしてその女性とのデートの方法や誘い方を指南し始めました。その気になった金太に、連絡が入り、レストランで会うことになりました。殴った男は三宅という名前で、金太に謝りました。
一方、女性は天野結花という名前で、現在ストーカーにつけ狙われていて勘違いしたと言いました。この出来事を2ちゃんねるに報告すると、結花を『カンチ』と名付けました。そして金太は『カンチ』と付き合いたいと書き込みました。
三宅から、殴った詫びにカニが送られてきました。2ちゃんねるでは、『カンチ』にカニを食べようと誘えなどと盛り上がりました。すると結花から電話が入りました。明日、レストランで会ってくれと言います。2ちゃんねるではネズミ講だのデート詐欺など言いたい放題でした。
翌日、レストランに着くと結花が親友の陽子と美帆を紹介しました。そして結花はストーカー被害にあっている現在、男の人の意見を聞きたくて相談したと言いました。金太は真剣にストーカーの怖さを話したため、場は静まりました。部屋に帰って、今日の事を2ちゃんねるに報告すると、陽子は『関西』、美帆は『ロリ』と名付けられました。そして3人の美人に囲まれた金太を羨む書き込みが集中しました。それでも本命は結花である金太に、いろいろと指南する書き込みが行われていました。
陽子から電話が入りました。そばには美帆も結花もいて、今度の土曜日に付き合ってくれと言われました。土曜日の待ち合わせは、2ちゃんねる参加者も現場を見張っていました。そんな中、金太は3人の女性と買い物をしました。途中で陽子が金太をひっぱって連れ出しました。陽子は金太に、結花の事が好きらしいが、結花は金太のことを男としては好きではないと言ったと教えました。金太は落ち込みました。
そんな金太に結花は、金太の部屋に行こうと言いますが、金太はヘビを飼っているからダメだと言いました。それでもいいと言うと、実は鍵をなくして今日は部屋に入れないと言いました。
公園で一夜を過ごすと言う金太に、陽子は付き合いました。朝まで付き合ってくれた陽子に、金太は好意を持ち始めていました。部屋に帰った金太が2ちゃんねるで報告すると、『関西』は最高の女だと絶賛しました。そしてカンチはあきらめて関西にしろという書き込みが多くなっていました。
翌日、金太は結花に電話しました。すると陽子がバイトで皿を割った事を話しました。バイトがありながら朝まで付き合ってくれた陽子に金太の心は傾きました。そしてバイト先に行き、陽子にお礼を言いました。夜、金太が部屋にいると、陽子から電話があり、今からそこに行くと言いました。酒を飲んでいた陽子、美帆、結花の3人がやって来ました。帰ると言う結花を、陽子と送って帰ってきた金太は、ベッドでゲロを吐いて眠る美帆を見つけました。金太のシャツを着せて陽子が美帆を連れて帰りました。
翌日、陽子から電話があり、結花の部屋に来いと言われた金太が向かうと、ストーカー対策グッズの取付をしてくれと言われました。その後、美帆がセーターを返すから部屋に来て！と言いました。言われるがまま部屋に入ると美帆はシャワーを浴びていました。この様子を2ちゃんねるに書き込むと、『ロリ』とやれ！とか、やったら関西も失うぞ！とか好き放題書き込んでいました。すると美帆が下着姿で出てきました。そして金太に、何かする？と聞きました。金太は誘いを断りました。そして陽子が好きだからと美帆に言いました。
2ちゃんねるでは、よく言ったと褒め言葉が殺到しました。その後、陽子と結花が、美帆が元気がないのでなにかあったの？と聞きに来ました。何もない！と言った金太に、2ちゃんねるでは、関西に告白しろ！という声が殺到しました。
風邪をひいて寝込む金太を、陽子が見舞いました。陽子は大学のレポートを代わりにやってやると言って持ち帰りました。風邪の治った金太は陽子を呼び出しました。待ち合わせに来た陽子は金太に、美帆の告白を断った事を問い詰めました。金太は陽子が好きだから断った、僕と付き合ってくださいと言いました。陽子は美帆との関係が気まずい状態では付き合えないと言いました。すると金太は、クリスマスまでに返事をして！返事がなければあきらめて、陽子の前から消えると言いました。
金太は泣きました。連絡を待つ金太に結花から電話がありました。ストーカーが逮捕されたと言いました。そして迎えたクリスマス、アルバイト先の店長に好きな女に告白するだけで納得するという言葉に金太は走り出しました。自宅に向かうも帰っていないと言われ、アルバイト先のファミレスに向かいました。陽子はいなくて美帆がいました。金太は美帆に、陽子と仲良くなってくれと頼みました。そして、美帆との関係が気まずいから陽子にフラれたんだと言いました。
再び金太は走りました。しかし時計は0時を過ぎていました。諦めた金太はうなだれて、部屋に向かって歩きはじめました。家にいた陽子に美帆から電話がありました。嬉しそうに話す陽子は、電話の後、封筒を持って金太のポストに投函しました。部屋に付いた金太は陽子からの封筒を見つけて開けました。
すると最後のページに『付き合おう』と書かれていました。嬉しくなった金太は陽子を探し、走り出しました。陽子を見つけたのは結花に痴漢と間違われた路地でした。金太は『陽子！』と大声で叫んで抱き合い、キスをしました。2ちゃんねるは祝福の嵐になりました。
以上、映画「痴漢男」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する