ランナウェイ・シーフの紹介:2023年インド映画。お金に困っていたアンキットは、ダイヤを飛行機で密輸するという極秘任務に参加することに。アンキットはその任務をサポートするフリをして、本物のダイヤを偽物と交換して資金調達する計画を立てることに。恋人で客室乗務員のネハも協力します。しかし、突如としてアンキットたちが乗る飛行機がハイジャックされることに…。アンキットとネハは無事作戦を実行することができるのか、緊張感が走るインド映画です。
監督: アジャイン・シン 出演: ヤミー・ゴウタム(ネハ)、サニー・コウシャル(アンキット)、シャラード・ケルカー(シェイク)、クルナル・パンディット(バガット)、バルン・チャンダ(内務大臣)、インドラニール・セングプタ(航空保安官)、ほか
映画「ランナウェイ・シーフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ランナウェイ・シーフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ランナウェイ・シーフ」解説
この解説記事には映画「ランナウェイ・シーフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ランナウェイ・シーフのネタバレあらすじ:起
午前2時のクル空港。誰かに殴られたのかアンキットの顔は血まみれです。
それから8ヶ月前、客室乗務員として働いているネハは、機内でアンキットと出会います。ネハに一目惚れをしたアンキットは、積極的にアプローチをしますが、なかなか振り向いてくれません。それでも諦めないアンキット。根負けしたネハはアンキットと付き合うことに。
しばらくして、ネハの妊娠が発覚します。その知らせを聞いて、アンキットは素直に喜んでくれませんでした。ネハは不安がよぎりましたが、覚悟を決めたアンキットがプロポーズをしてくれ、ネハは心から喜びます。
ある日、2人がレストランで食事を取っていると、謎の男2人組がジロジロとアンキットを見てきます。アンキットが席を外してその2人組と話しますが、何かもめている様子。その件についてネハが問い詰めると、アンキットは正直に話し始めます。
2年前からダイヤの保険会社をやっているアンキット。従業員がダイヤを失くしたことが原因で、2億ルピー要求されてしまいます。そして、あの2人組の男たちから盗みを働いてでも払えと脅されているとのことでした。
その話を聞いて、ネハは自分の父親について話し始めます。ネハの父は裏社会の資金洗浄で計算を間違えてしまい、それが原因でネハの目の前で殺されてしまいます。
子供に同じ思いはさせたくないと、ネハは強く願っており、盗みをしてでもアンキットのお金の問題を解決しようと考えます。
そこでアンキットは、ダイヤが多数ついたスマホをアタッシュケースに入れて飛行機で密輸するという、内務大臣の計画に参加をします。そのサポートをするフリをして、配達人が見ていない隙に偽物のスマホと交換して、本物のダイヤがついたスマホを盗む作戦です。この計画はネハのフライトの飛行機で実行されます。
その作戦を実行するためには、アタッシュケースのコードを入手する必要があります。打合せ後、アンキットは内務大臣の手下バガットを接待し、離陸前にコードを送るように依頼します。それをしてくれれば分け前は半分ずつだと。バガットはその話しに乗ります。
ランナウェイ・シーフのネタバレあらすじ:承
犯行当日。予定していた配達人が飛行機に乗っていないことに気づくアンキット。急遽配達人が変わったかもしれないとネハに報告し、機内のものを一切口にしない人物を探してほしいと頼みます。
ネハが注意深く観察していると、何も口にしない配達人であろう人物を発見します。作戦を実行するためには、彼を眠らせないといけません。しかし、頑なに彼は飲み物を飲むことを拒否。そこで、ネハはわざと彼の服を汚して、その人物を強制的にお手洗いにいかせます。
その間に荷物を漁る作戦でしたが、突然、「この飛行機をハイジャックした」と、複数人の男たちが叫び始めます。彼らは「モビン・ウル・アンサール万歳」と叫んでいます。
テロリストたちはまず。航空保安官は申し出るように言います。1人の男が渋々挙手をして銃をテロリストたちに渡します。ある男がテロリストに立ち向かおうとしましたが、ひどい暴行を受け、これはただごとではないと機内に緊張が走ります。
次にテロリストたちは、乗客の携帯を没収。その後、政府に対して「アディル・ミールを釈放させろ。さもないと乗客を殺す」と要求します。この飛行機はデリー行きでしたが、テロリストたちはクル空港に向かうようにパイロットに指示します。その空港の近くにアディルが収容されている刑務所があります。
ハイジャックの知らせを受けた内務大臣は、ダイヤのことがバレたらまずいと、手下のバガットにクル空港へ行くよう指示をします。
ダイヤを盗む作戦を実行する前に時は遡ります。2人組の男から無理な要求をされ、それに腹が立ったアンキット。反抗すると反撃され、ネハも巻き込まれ、お腹を蹴られます。その結果、お腹の中にいた子どもは流産をしてしまいます。悲しみに暮れるネハは、もうこれ以上大切な人を失いたくないと、ダイヤを盗むことに賛同し、協力する意思を示します。
ハイジャック中の飛行機の中、アンキットは喘息のフリをして、薬が必要だから荷物をチェックさせてほしいとテロリストに依頼します。それは認められ、アンキットはこっそりダイヤが入っているであろう荷物をチェック。ダイヤが入っているアタッシュケースはありました。しかし、不審な行動がテロリストにバレ、鼻を折られてしまいます。
アンキットは自分のかわりにダイヤを盗んで欲しいとネハにお願いをしますが、この状況では不可能だとネハは断ります。
クル空港には、アディル・ミールを連れて警察たちが集まり厳戒態勢です。政府の代表のシェイクがそこの指揮を取ります。そこに内務大臣の使いとしてバガットが到着。
飛行機の中、テロリストが政府と話しているすきに、アンキットはダイヤのスマホを入れ替えようと試みましたが、あとちょっとのところでバレてしまいます。これでもかと暴力をテロリストたちから振るわれ、ネハは心配そうに様子を遠くからうかがいます。
そうこうしているうちにクル空港に到着。機内が騒然としている中、隙を見た航空保安官が銃を取り返し、テロリストたちを全員撃ち殺します。
安堵する乗客。航空保安官がアンキットの様子を見に行くと、爆弾がアンキットの体に仕掛けられていることに気づきます。急いで乗客たちは飛行機を降ります。すぐに爆弾処理班がチェックをしますが、その爆弾はフェイクでした。
ランナウェイ・シーフのネタバレあらすじ:転
その騒動中、アンキットは無事にダイヤのスマホを回収することに成功。飛行機を降りてすぐ、バガットにそのスマホを託します。
警察が機内を調査すると、誰の遺体も残されていません。シェイクは急いで空港の封鎖を要求し、乗客全員にここにとどまるように指示を出します。航空保安官のバヌ・ヤダヴに事情聴取をしますが、誰も殺していないと発言。飛行機の中ではずっと意識を失っていたと主張します。バヌはテロリストを撃った人と別人でした。
シェイクは、ハイジャック犯はまだこの中にいると推測。しかし、すでにテロリストを撃った航空保安官を名乗った人物はクル空港を後にしていました。シェイクはそれに気づいていません。バガットがアンキットから預かったスマホを診断すると、そこについているダイヤは偽物であると診断が。アンキットはそんなはずはないと主張をしますが、診断結果が全てです。
ネハはアンキットに声をかけますが、機嫌の悪かったアンキットは、「ダイヤを盗むためにお前に近づいただけだ。お前に興味などない」と首を絞めてネハを脅します。彼が立ち去った後、ネハは冷静な表情を見せます。
ランナウェイ・シーフの結末
ネハが流産したときに遡ります。ネハがお腹を蹴られたとき、たまたま通話中の電話が録音されていました。攻撃してきた人物はアンキットを“ボス”と呼んでおり、この騒動がアンキットの自作自演だったことを入院中に知ります。
真相を確かめるべくネハはアンキットを尾行すると、攻撃してきた人物とコンタクトを取っており、違う女性と愛を育んでいました。その時点で、ネハは彼の裏切りは確信しました。
ネハはアンキットに復讐するため、ダイヤを盗む作戦の日にハイジャックを計画します。航空保安官のフリをした人物も、テロリストのフリをした人物もネハが集めた仲間でした。
場面は現在へと戻り、シェイクは事情聴取を乗客一人ひとりに始めます。事情聴取をしているうちに、本物の航空保安官に飲み物を用意したネハが怪しいと踏んだシェイク。ネハの事情聴取を行います。ネハは全力で関与を否定します。
その間にシェイクの元に内務大臣から電話があり、乗客を解放しろという圧力がかかります。「ハイジャックが行われたことはすでに記者会見で発表しているし、今更偽ハイジャックだったと発表すれば自分が恥をかく」と内務大臣は主張します。
それにより乗客は解放され、テロリストは全員死亡との処理がなされました。シェイクはネハをにらみます。
ダイヤを盗もうとしたことが内務大臣にバレたアンキットは、バガットとともに内務大臣の元に連れてかれ体罰を受けます。
その後アンキットは全身を固定されるほどの大けがを負い入院。その病院にネハが訪れ、アンキットに復讐するためにハイジャックを演出したと告白。勝ち誇った表情でネハは病室を後にします。
以上、映画「ランナウェイ・シーフ」のあらすじと結末でした。
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