サンタクロースになった少年の紹介:2007年フィンランド映画。水の事故で両親と幼い妹を失い、村の家々に交代で預けられることになった少年ニコラス。手先の器用なニコラスは世話になった家の子供達のために木製の玩具をプレゼントするようになり…。オリジナルストーリーで、サンタクロースの誕生を描いた心温まるファンタジー映画です。
監督:ヨハ・ウリオキ 出演者: ハヌ・ペッカ・ビョルクマン(大人になったニコラス)、ジョナス・リンネ(7歳のニコラス)、オットー・グスタフソン(13歳のニコラス)、カリ・バーナネン(イーサッキ)、 ミナ・ハップキラ(クリスティーナ)、 ミッコ・レッピランピ(ハンヌス)、ミッコ・コウキ(エーメリ)、ラウラ・ビルン(アーダ)、ほか
映画「サンタクロースになった少年」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「サンタクロースになった少年」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サンタクロースになった少年の予告編 動画
映画「サンタクロースになった少年」解説
この解説記事には映画「サンタクロースになった少年」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
サンタクロースになった少年のネタバレあらすじ:起
寒さ厳しいクリスマスの夜。少年ニコラスは風邪をこじらせた妹アーダを医者に見せに行くことになった両親に代わって、留守番を任されることになりました。両親はニコラスに懐中時計を託して家を出て行きましたが、それから何日たっても三人は帰ってきません。その後、両親と妹は湖で死亡したことが明らかになります。
孤児となったニコラスの世話は、村に住む漁師の6家族が交代で見ることになり、それぞれの家族のもとに移動する日は、毎年クリスマスに決定しました。
最初の家族ハンヌス家の夫妻はニコラスを可愛がり、同じ年ごろの息子エーメリとも親友に。ニコラスは次第に家族に打ち解けていきます。しかし季節は移り変わり、まもなく次の家族のもとへ移動するクリスマスの日がやってきました。
手先の器用なニコラスは世話になったお礼にと、エーメリとエーメリの妹に木彫りの玩具をプレゼントします。そしてニコラスは家を移動するクリスマスには毎年、村の子供達に木彫りの玩具をプレゼントするようになるのでした。
サンタクロースになった少年のネタバレあらすじ:承
6年目を迎えた頃、湖から魚が消え、村は飢饉に襲われます。自分達の食事にも事欠くようになった村人達は、ニコラスの養育を拒絶するようになります。そんな中、村へやってきた行商人イーサッキはニコラスの作った玩具を見て、その手先の器用さに目を付けます。そして一年間ニコラスを預かってやってもいいと村長に申し出ます。他に預かり手もないニコラスはイーサッキのもとで暮らすこととなり、やがて村を去る日がやってきます。
村人たちは別れを惜しみ、旅立つニコラスにソリをプレゼントしました。イーサッキの弟子となったニコラスは作業場の清掃から、良い木の選び方や削り方まで一から仕込まれていきます。そして偏屈だったイーサッキも勤勉なニコラスに次第に目をかけるようになっていきます。一方でニコラスは寝る間を惜しんで木の玩具を作り続けます。クリスマスには再び村の子供達へプレゼントしたいと考えているのです。
そしてその年のクリスマスイブがやってきました。ニコラスは休みをもらうことができませんでしたが、イーサッキは明け方までに戻れるならば、村の子供達にプレゼントを配ってもいいと告げます。イーサッキの助けを借りて村へと戻ったニコラスは、町の子供達にプレゼントを配ると、最後に亡き妹のために馬の玩具を湖に捧げます。
イーサッキはそれを見て、息子達が小さかった頃に作った玩具のことを思い出していました。イーサッキには妻と息子達がいましたが、妻に先立たれてからというもの息子達とは疎遠となってしまい、寂しさから子供を見ると冷たくしてしまうのだと本心を明かします。イーサッキはいつしかニコラスを本当の息子のように愛するようになっていました。イーサッキはこの先も一緒に暮らさないかとニコラスに話し、二人は一緒に暮らすことになりました。
サンタクロースになった少年のネタバレあらすじ:転
時が流れ、大人となったニコラスは優秀な家具職人となり、クリスマスに玩具を届ける役目も毎年欠かさずに続けていました。そんなある日、イーサッキのもとを息子達が訪ねてきて、ニコラスに突然、父を引き取らせて欲しいと申し出ます。イーサッキはニコラスに家と作業場と譲ると言い残して、息子達のもとへと旅立っていきました。さらにイーサッキはニコラスのために貯め込んできた、へそくりの入った箱の鍵をニコラスに委ねました。
再び一人ぼっちになってしまったニコラスは、玩具作りに一層精を出し始めます。今年はイーサッキの残してくれたお金を元手に、遠くの町に住む子供達にもプレゼントを贈り届けてやりたいと考えていました。その時に備えてトナカイも二匹飼います。
そしてクリスマスがやってきました。夜になると、ニコラスはトナカイのソリに乗り、真っ赤な衣装に大きな布袋をぶら下げて、家々の子供達にプレゼントを贈り届けます。ニコラスは決して名を明かそうとしなかったため、子供達の間ではプレゼントの贈り主について様々な憶測が飛び交い始めます。
その後、エーメリの娘アーダが、贈り主の正体を突き止めると言い出して、家を飛び出し、村は大騒ぎになります。アーダはトナカイを追ってニコラスの家にたどり着き、ニコラスに救出されました。ニコラスはアーダに自分の秘密を明かし、二人は親友となりました。
ニコラスはアーダを実の娘のように可愛がり、アーダもニコラスの仕事を手伝い始めます。
サンタクロースになった少年の結末
さらに月日が流れ、美しい娘に成長したアーダは、村の青年ミッコと結婚をすることになりました。時同じくしてエーメリが他界、アーダに説得されたニコラスはプレゼントを配るのを今年で最後にすることに決めました。
クリスマスの朝、アーダは無事を祈ってニコラスを送り出しますが、村へ戻ってきたのはトナカイ達だけでした。アーダがニコラスの家へ行くと、テーブルの上に妹アーダへの手紙と形見の懐中時計が残されていました。アーダはニコラスが遠くへと旅立って行ったことを知ります。
次の年のクリスマス、アーダとミッコとその息子は、ニコラスと亡き妹アーダへのプレゼントを捧げに湖へとやってきます。ふと上空を見上げれば、ソリに乗って空を舞うニコラスが手を振っています。ニコラスはサンタクロースになったのでした。
以上、映画「サンタクロースになった少年」のあらすじと結末でした。
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