女の都の紹介:1980年イタリア,フランス映画。スケベ心を起こしたばかりに、フェミニスト集団に囲まれたり、ハイになった少女達に追いかけられたり、性の世界に迷いこんで夢の中をさまよう男の幻想を描く。
監督:フェデリコ・フェリーニ 出演:マルチェロ・マストロヤンニ、アンナ・ブルクナル、エットレ・マンニ、ドミニク・ラブリエ、ほか
映画「女の都」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「女の都」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
女の都の予告編 動画
映画「女の都」解説
この解説記事には映画「女の都」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
女の都のネタバレあらすじ:起・彼女を追って
列車で旅の途中のスナポラツは車中で魅力的な女性バーニスに出会う。彼女の思わせぶりな態度にスケベ心を起こしたスナポラツは彼女を化粧室まで追いかけるが、突如彼女は列車を降りてしまう。諦められないスナポラツは彼女を追って列車を降りるが見失い、さまよううちにホテルにたどり着く。
中へ入ってみるとそこは女だけのフェミニスト集会の場だった。スナポラツは記者を装って入り込み、しばし女に囲まれた状況を楽しんでいたが、バーニスから声高にスケベ男とののしられ、女たちの攻撃の的になる。美女ドナテッラに助けられ慌ててその場から逃げ出すが、駅まで送ってやるとバイクに乗せてくれた中年女に襲われそうになり、再び逃げ出すハメに。そこに通りかかった少女たちの車に拾われ駅に向かうことにしたが、少女たちはハイになっていて常軌を逸していた。たまらず車を降りてひとり歩き始めるスナポラツを少女たちの車が追いかける。
女の都のネタバレあらすじ:承・博士の屋敷
必死に逃げるスナポラツはカッツォーネ博士の屋敷にたどり着く。博士はスナポラツのスケベで女たらしだった高校の同級生に似ていて、屋敷の中は性に関する秘宝で埋め尽くされ、これまで関係を持った女性の写真や声の展示までしてあった。その日は博士の1万人達成記念パーテイで、招待客の中にはドナテッラや妻エレナの姿があった。スナポラツはエレナを連れて帰ろうとするが、エレナは自分を帰り見ない夫への不満をぶつけ、離婚を言い渡す。宴たけなわで女捜査官らが屋敷に押し寄せ、かねてから通達していた展示品の処分を実行するよう詰め寄られ、博士は出頭を命じられてパーティはお開きになる。
女の都のネタバレあらすじ:転・判決
その晩、スナポラツはエレナと共に用意された寝室に通されるが、ベッドの下から声がして覗いてみると、そこには穴があり、下りるとそこはかつて関係してきた女たちの幻想を通る滑り台になっていた。おりきったスナポラツは女たちに拘束され、女裁判官による裁判にかけられる。有無をいわさず男は有罪となり、女レスラーにひねりつぶされるべくリングへのはしごを登らされる。しかし登ってみるとそこはリングではなく気球、どんどん上昇していくが、地上からドナテッラがマシンガンで気球を打ち落とし、スナポラツは地上へと落下・・・
女の都の結末:夢と現実
そこではっと目を覚ましたスナポラツは列車の中、目の前には不思議そうな顔で自分を見る妻エレナの姿。夢だったか、と呆然とするスナポラツだったが、通路を挟んだ隣の席にはバーニスとドナテッラの姿が。おまけにエレナとバーニスはなにやら意味深に微笑みあっている。バツの悪さと不可解な思いを抱えたスナポラツは再び居眠りを決め込み、列車はトンネルへと入っていった。
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