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映画「コンボイ」ネタバレあらすじ結末と感想

映画「コンボイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。

2020/4/11 更新

作品紹介・キャスト

コンボイの紹介：1978年アメリカ映画。今日もアメリカを横断して荷を運ぶトラッカー、通称ラバーダック。スピード違反はもとより、各種の法律違反を犯す無法者として彼を付け狙う保安官ライルと小さな諍いを繰り返して居たが、遂に刑務所行きの大喧嘩をしてしまう。仲間を連れダックは逃げ出すが、そこに彼を慕う仲間が集まってきていつしか巨大なコンボイを形勢していく。コンボイはダックを先頭に、ライルとの因縁に終止符を付ける為アメリカを走り抜ける。無数のトラックが暴れ回る痛快カーアクション映画。
監督：サム・ペキンパー　出演者： クリス・クリストファーソン（ラバー・ダック /マーティン・ペンウォルド）、アリ・マッグロー（メリッサ）、アーネスト・ボーグナイン（ライル・ウォーレス保安官）、バート・ヤング（ラブ・マシーン /ボビー・“ピッグ・ペン”）、ほか

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カーアクション

映画「コンボイ」解説

この解説記事には映画「コンボイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。

コンボイのネタバレあらすじ：起

砂漠の道を大型タンク車とジャガーが走ります。タンク車を運転する通称ラバーダックは、追い抜かしていくジャガーにちょっかいを掛けました。ジャガーの運転手は女で、２台がじゃれ合っていると保安官に見付かり、ダックは切符を切られそうになります。ダックはその保安官に、ジャガーの運転手が美人でパンツを穿いて居ないと吹き込んで見逃してもらい、保安官はジャガーを追い掛けて行きました。ダックはＣＢ無線で呼び掛けます。すると、近くを走っていたラブマシーンとスパイダーマイクが応え、３台は連なって走り始めます。更にコットンマウスが話し掛けて来て軽く挑発して来ます。ラバーダックはスピードを上げますが、そのコットンマウスは保安官でした。３台はスピード違反で車を止められます。ダックは相手が腐れ縁の悪徳保安官ライルだと知り、渋い顔をします。ライルは見逃す代わりに賄賂を要求してきました。ダックは息巻く二人を諌め、俺達は似たもの同士だと金を払い、先を進みました。３人は馴染みのレストランに向かいます。その店では先程の女が自分の持ち物を売り捌いていました。車が故障したのです。女、メリッサは、店に入って来たダックの顔を見るなり不機嫌な表情を浮かべます。相手をしていた黒い未亡人は彼女を乗せてやってくれと頼みます。それを引き受けるダックですが、同席していた愛人のウェイトレスは嫉妬し、誕生日のプレゼントがあると彼を連れてトラックに向かいました。ライルがダック達が居る店にやって来ました。ラブマシーンとマイクがそれに気付くと、彼等は無線で彼をからかい始めます。ライルは発信者を探す為に店に入って来ます。未亡人は厄介事になりそうだとダックを呼びます。ライルはラブマシーンとマイクに目を付け、マイクに難癖を付けます。そこにダックが来て、割って入ります。しかし散々挑発されたマイクは、ライルを殴って気絶させてしまいました。そこに別な保安官が現れました。倒れている同業者を見て保安官達は銃を抜きます。彼等は成り行きで彼等と取っ組み合いの喧嘩を始めてしまいました。喧嘩が店中に拡散し、保安官達は全員Ｋ．Ｏされます。ダック達は保安官達を手錠で繋ぎ、パトカーを壊して州境に向かいます。メリッサを乗せたダックのトラックを先頭に、コンボイが組まれ走り始めました。

コンボイのネタバレあらすじ：承

拘束を脱したライルは怒り心頭で適当な車を徴用、ダック達を追います。コンボイは旧道を使い追跡を振り切ろうとします。ライルは無線に耳を澄ませ、その群れを確認すると追い縋ります。道を急ぐコンボイですが、未亡人が交差点でトラックを横転させます。皆で彼女を助け、彼女はトラックを捨てて別なトラックに乗り込み、逃走を続けます。
ダックに追い付いたライルですが、その前に出ようとした時、ダックがハンドル操作を誤って路肩に突き落してしまいました。一応無線で気遣うダックにライルは州警察を呼んで捕まえてやると息巻きます。そのやり取りを聞いていたメリッサは、係わり合いを恐れてトラックを降りると言い出しますが、止める暇のないダックは飛び降りろと強要します。
コンボイは荒地となっている旧道に入り、砂煙を上げて疾走します。応援を引き連れたライルもそれを追い掛けます。トラッカー達は軽口を叩きながら、無舗装の道を走り続けます。パトカーはその道を走りぬけられず、砂煙にまかれ、一台また一台と路肩に落ちて脱落して行きます。まるでコンボイがワルツを踊って居るような雰囲気に、メリッサの顔もほころび始めます。砂まみれになり、旧道を抜けたコンボイに付いて来れたのはライルの乗る１台だけでした。最後尾のラブマシーンとマイクがそれを邪魔します。二人は、ライルの車をトラックでサンドイッチ、パトカーを潰します。また追跡を断念させられたライルは、次の州、ニューメキシコに応援を求めました。ニューメキシコに入る頃にはメリッサもすっかり馴染んでいました。そのニューメキシコで、トラックの一団が待ち受けます。彼等は無線で騒ぎを聞き、コンボイに加わりたいと申し出ます。移動教会のバスを駆るスローン牧師も加わりました。傍若無人に進むコンボイに次から次へと沸いて出て来たかのように参加者は増え、その列を大きくして行きます。そして騒ぎは大きくなり、連邦警察まで出動を始めました。連邦警察は武装警官で道路を封鎖したと忠告します。そこでダックは自分の積荷が準爆発物の化学薬品だと教えます。それを聞いた警官達は封鎖を解き、命知らずのダックを先頭にコンボイは悠然と通過しました。

コンボイのネタバレあらすじ：転

街を抜けるコンボイを市民が歓迎します。テレビも注目を始め、ニューメキシコ州の広報係チャックが取材に来ました。ダックはメリッサの助言に従い取材を受け入れ、チャックは皆に話しを聞き始めます。コンボイに加わったトラッカー達は口々に自分達の不満をぶちまけます。社会、政治的な事から個人的な事まで一貫性はありません。皆に聞いて回ったチャックはダックに、知事が会いたいと言い出します。ダックはそれを拒否しましたが、チャックは政治力のある知事と会うのは得策だと説得しました。夜になり、マイクは妻が出産したのでコンボイを離れます。皆が彼との別れを惜しみました。チャックは、このコンボイを一つの社会運動として得票の為に利用すべきだと知事に進言します。知事はトラッカーを馬鹿にしながらもダックと会う事にしました。コンボイは休憩を取り、散水車の出すシャワーを浴びたり英気を養います。その頃テキサスに赴いたライルは、ある保安官事務所を尋ねます。そこの留置場には暴行を受け、見るも無残な姿のマイクが拘置されて居ました。流石のライルも、この待遇には息を飲みますが、マイクを囮として利用します。マイクを見た保安官事務所の掃除夫は、無線で彼が拘留されている事をトラッカーに伝えます。伝言はトラッカーの間を伝わり、ダックへと向かい始めました。そのダックはメリッサと親密な関係になりはしましたが、自分が一躍時の人になり、皆のリーダーになっている事に戸惑いを感じていました。知事がヘリで到着し、会談が行われます。知事は警察権が行使されないように計らう事を約束、ダックを労働者の代表としてワシントンに連れて行きたいと申し出ます。そこに伝言を聞いた未亡人がマイクの危機を伝えて来ました。ダックは助けに行くと言い出します。しかし知事は冷静になれと止めます。協力してくれるのかというダック達に知事は、州外では自分の力は行使出来ないと言います。ダックは迷い無く助けに行くと宣言します。ラブマシーンとメリッサに後を託そうとすると、彼女はダックに理知的になれと止めます。自分のトラックに乗り込もうとするダックを皆が帰ってくるのかと聞きますが、彼は答えずテキサスへ向かいました。

コンボイの結末

ダックを失ったコンボイは方々に散って行きました。メリッサはラブマシーンのトラックに乗り、旅を続けます。ダックはマイクが留置されているアルバレスに辿り着きます。躊躇うようにトラックを止めるダックですが、その周りにトラックがまた集まって来ました。皆勢揃いし、雄叫びを上げるようにエンジンを吹かし、警笛を上げます。そしてアルバレスは突入して行きました。アルバレスの保安官は、襲ってきたトラックの群れに恐れをなして逃げますが、トラックは四方八方から壁を壊し、家を踏み潰し、保安官に襲い掛かります。ライルはライフルを取ろうと保安官事務所に入りますが、ライフルには鍵かかって居て取れませんでした。そこにダックがトラックで突入して来ました。ライルはトラックを降りたダックを助っ人を頼むとは睨み付け、集まったトラッカー達を侮蔑します。ダックはライルに、鏡を見ろ、自分も薄汚い悪徳保安官だと侮辱します。そこにマイクが助け出され現れます。その姿を見たダック達は殺気立ちますが、マイクはライルはやってないと擁護します。忘れてくれというダックに、自分は忘れてない、まだ終わってないぞとライルは啖呵を切ります。コンボイは町を出て行きました。メリッサを乗せ、今度はメキシコを目指すというダックに皆異議を唱えず付いて行きます。国境近くの町で、２番手を走るラブマシーンが事故を起こし、コンボイは止まってしまいました。ダックは図らずとも一人先行する事になり、国境に向かいます。その先にはライルが率いる州軍が待ち構え居ました。橋の向こうで戦車まで持ち出し、ライルは無線で投降を促します。それを聞いたダックはメリッサを降ろしました彼は皆が固唾を飲んで見守る中、ダックは橋へトラックを走らせます。ライルは止まれと説得しますがダックは止まらず、軍は一斉射撃を開始、ダックのトラックは蜂の巣になって行きます。そしてトラックは橋の上で積荷が爆発、ヘッドは川へ落ちて行きました。コンボイに爆発音が届きます。彼等はダックの冥福を祈り、一斉に警笛を鳴らしました。ニューメキシコでダックの追悼葬儀が行われます。知事が弔辞を読みあげ、牧師は悲しむメリッサを自分のバスに招き入れます。知事は、トラッカー達に対して感動的なスピーチを行いますが、彼等はそれを無視するように移動を開始しました。参列していたラブマシーンも、宣伝だと怒りを顕わにしてダックの棺が乗ったトラックを動かし始めます。またコンボイが形勢され始め、その最後尾のバスでメリッサは、マーチン・ペンウォルド、通称ラバーダックの元気な姿を見付けました。アヒルは泳げるんだと言って、ダックはメリッサにキスをします。先頭にラブマシーンのトラックが走りコンボイがまた出発します。ライルは通り過ぎるバスの中にダックの姿を見付けました。戸惑う知事達、秩序無く進むコンボイ、ライルは大声で笑い出しました。